ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

千石~白山 徳川と相撲部屋と高台の駐車場と白山閣

2020年06月18日 | TOKIO散歩
普段の散歩だと巣鴨、大塚、池袋、王子あたりまで行って寄り道しながら戻るようなことが多いです。往復で6~7km。歩数で8,000~10,000歩。
その界はあらかた歩きつくしてしまって、風景も見飽きてきた。モチベーションも上がらないということでこれからはもう少し遠くまで行くことにしました。
ただし片道5kmも行くと往復で10kmを軽く超えてしまってちょっと長すぎる。なので行きは長め散歩。帰りは電車で帰ってもヨシ!ということにしました。

巣鴨まで行ってそのまま南に足を伸ばします。17号は通勤で散々通っているので、都心寄りの住宅地の中を千石から白山へと歩きます。
けっこう高級住宅地っぽい千石の町並み。右手に樹木が茂っている一角があったので寄って見ます。

千石緑地と名付けられた小さな小さな森でした。でもちゃんと木道が整備されていて公園として開放されている。
一橋徳川家下屋敷だった土地を12代当主の宗敬氏が文京区に寄贈。平成6年より区民に開放された場所だそうです。

椋木の巨木。宗敬氏は国土緑化推進機構の理事長を務めていて自身が持つ都心の緑地もなんとか存続させたかったんでしょうね。

千石緑地の隣接地はその名もずばり「徳川マンション」。少し前に目白の尾張徳川家の邸宅跡に作られた「徳川ビレッジ」を紹介しましたが今度は一橋徳川家。
徳川はまだこんなに身近に存在しています。

さらに進むと急に目に飛び込んできたまわし姿の力士たち。

それまで江戸川区にあった伊勢ノ海部屋が、2011年に文京区に移したんだそうです。文京区にある唯一の相撲部屋です。

伊勢ノ海部屋から100mも離れていない場所にある明化小学校。近代モダンな校舎は昭和6年に建てられた復興小学校の一つです。惜しいことに近々建て替えられる予定のようでした。

住所は千石から白山に変わりました。これは小石川植物園のすぐ裏手、塀の向こうに新しい温室が見える場所にある区営白山4丁目アパート。
建物と平行に登る階段の付き方は珍しいです。官営アパートとしては初めて見るスタイルです。

古いアパートの隙間の土地を花壇や菜園にしてしまっているのはよく見かけます。土地の配分とかどうなっているのかな。左手フェンスがもう小石川植物園です。

奥の一番下がった所が白山通り。いくつかの谷津を挟んで白山台地、小石川台地、本郷台地などが並んでいる凸凹地帯です。

この辺りは住居表示が変わる前は指ヶ谷という地名でした。右の方に下って行った場所には指ヶ谷小学校がありました。

指ヶ谷には下らないで白山台を高い方に進んで行ったら、とある駐車場の奥が崖になっていました。

どうもあまり見覚えのある高い建物が見当たらない。中央やや右の帽子をかぶったような建物が播磨坂の下の方にある小石川パークタワーだと判明しました。
そうなると今度は今いる駐車場を下から見上げて見たいと思うのが散歩人としての当然の流れです。

直接下りる道がないので大きく回り込んで坂道を下って行きます。

石垣に囲まれたこの場所は「白山閣」。日立グループの迎賓館だそうですが深い林の奥にある建物はまったく見えません。
検索すると安倍総理がここで財界の人たちと食事をしている記事が出て来ました。

この時の私の状況を地図でまとめました。

なかなかたどり着けない崖下。

坂を下ってくると共同印刷産業圏に入るようで、路地のあちこちに製本会社や紙工屋さん、小さな印刷会社などがあって少し懐かしい気分になります。

路地の奥にあった素敵な階段。左半分は工事中。

階段に登って振り返る。ちなみにこの辺りがこの日の散歩で一番わくわくした場面です。

で、まあ他にもいろいろあったのですが、無事にさっき播磨坂の方を眺めていた駐車場の下の墓地に到着しました。
ここから最後は春日駅まで歩いて帰宅。全行程6.5km。2時間ほどの散歩でした。面白かった!
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