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とにかく、めちゃテンションあがるミュージアムだった。
お酢の概要とミツカンの歴史を聞いて来ました。
もともと日本酒を作っていた会社が、江戸時代に、酒粕が余るので、
「それで何かできないか?」と始めたのがお酢事業。
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もともとお酢は、お米からつくるのが定番の世の中で、ミツカンは、余り物の酒粕から、つくりはじめた。
いらないもの、余り物から、生み出した赤酢。
名前は「山吹」
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使う道具は変われど、製法は昔のまま、代々受け継がれているお酢。
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酢飯にすると、山吹色になることから、この名前がついた。ミツカンのすごいところは、余り物からなにかをつくったところではない。
名古屋の知多半田という小さな町でつくる、山吹で、江戸の鮨屋を、そして鮨屋を通して江戸の住民を熱狂させたことが、その価値なんだと思う。
今なお高級店の鮨屋では赤酢を使う店もたくさんあるように、今なお根付く赤酢カルチャーを創り出したところだ。
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ドラッカーのいう、顧客の創造を思い出した。
それまで、日本でお酢と言えば米酢。
江戸の鮨屋も例外なく米酢を使っていた。
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その中で「赤酢は鮨に合う。香りも味も米酢にないものがある」
と気がつき、船で当時は1〜2週間かかる道のりをかけて、江戸に乗り込み、営業をかけまくったのだ。
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捨てていたものから作り上げた山吹を、2週間かけて江戸に行き、鮨屋に売り込み歩く。そして、雇用、産業、カルチャーを根付かせたミツカンは、本当にすごいなと思った。
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「熱狂」から「カルチャー」として根付き、やがて「伝統」となる。
ものづくりの、そして、地方創生、料理、食べることに関わる仕事、全てに通じるあるべき姿が、ミツカンにはあると思った。
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そして、今も発酵食品企業の第一線を、突っぱしるミツカン。王道を突き進みながらも、企業理念は「変革と挑戦」を貫き変わり続けるミツカン。
とっても好きになっちゃいました。
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例えば音楽でも、
ロックンロールやヒップホップ、レゲエ、新しい音楽が、一部の人たちの熱狂から、
はじめにそれを生み出した人が死んでも、
カルチャーとして根付き、続いていくとやがてクラシックとして根付いていく。
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そして、2017に生きる僕は、何を受け継ぎ、これから、誰と、何を伝えていけるのだろうか。
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「熱狂」「魅了」「カルチャー」
そんなキーワードが頭の中をぐるぐるまわっている。
アートディレクションもとっても素敵だったし、こういうお金の使い方はとってもいいなと思った。
ということで、ミツカンミュージアム、とってもよかったです。
ありがとうございましたっ!!