ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

いやいや、いやー

2013-09-30 20:30:29 | たららん記 
お金にはならないけど、
友だちは増えました。

いやー、お金が欲しい。
まだひと月ですが、すでに
お金がはいっていないことに
ソワッソワしてきた。
この精神状態一年もつのか??

いや、バイトしよう。
東京かえったら
寿司握ろう。お恵み制で。

なんとか時間がつぶれる
計画ができてきた。
頭のなかのパズルのピースも集まって来ている。
あとは組み立てるだけ。

一人で組み立てるのか、
誰かに手伝ってもらうのか。
ちゃんと信じてやっていけるのだろうか。

休憩もしながら
集中もして、やるべきことをしっかりと。

明日は石巻に行ってきます。
リアスの森というところ。
初めて行く場所で、初めて会う人と。
楽しんできます。

写真のコードがなくてアップできないんだよねー。

鈴木デイヴ「馬と子どもとおっさんと」第6話

2013-09-30 13:40:11 | ぼくらのありのまま記


第6話
【「馬と子ども」っていうので生きていこうかな】

前回まではこちら


相馬の馬房、めいちゃんと。もう大学生だって。
「ポニーも好きだけど、デイヴもすきよ?」 いい写真だなー。


今日は気仙沼から更新です。
牧場に近づきつつあります。
デイヴは今日は出稼ぎらしいよ。
まずは高校のころのデイヴが気付いたこと。

たら  
デイヴはどういう経緯でカウンセラーからスタッフになったの?

デイヴ 
カウンセラーで4年目の夏までやってて、
そのあと相馬にスタッフとして行っちゃったから、すぐ。

たら  
相馬は何かきっかけあったの?そのまま就職する、誘われたの?

デイヴ 
誘われはした。それもあったけど、
ハーモニィがいいやって思ってた。
ハーモニィじゃないところで働こうとも思ったけど。
でも、何よりも相馬が1発で好きになったってことかな。
初めて行ったあの瞬間から、「あー、俺ここ好きだ」って。

たら  
場所の、土地の魅力があったんだ?

デイヴ 
坂をぎゅーって上がってって降り立った瞬間に、 
「あー俺ここ好きだなぁ」って
いうぐらいのフィーリングだった。

たら  
じゃあポリと同じぐらい相馬にぐっときたんだね(笑)

デイヴ 
きてたきてた。で、将来働きたいのも牧場だったから。
ハーモニィ知る前から。

たら  
へぇーそうなんだ。

デイヴ 
そう。厩務員か牧場か。
牧場だと儲からないから
厩務員やろうかなって思ってたけど、
一番やりたいのは牧場だったから。

たら  
それ子どもの時から?

デイヴ 
高校生の時に働かなきゃなーと思って(笑)

たら  
わあははは、間違いない、働かなきゃ。

デイヴ 
なーんか職業決めなきゃなぁと思って。
専門行けって言われてるけど
働きたくないんだよなと思って。

たら  
ほんとは働きたくはない(笑)

デイヴ 
それが一番ベスト。
まず働きたくない!(笑)
そこからスタートして、やるんだったら
何やっても変わらないから、
じゃあ好きなこと何かなっていった時に、
クマとかやりたかったんだけど、ほんとは。

たら  
え、クマ?

デイヴ 
クマ。クマ牧場。

たら  
そんなのあるの?

デイヴ 
あるよ。北海道に。クマ山。クマ山があって、
クマいいなと思ったんだけど。

たら  
それなに?子どもの頃から動物好きだったの?

デイヴ 
いや、別にそういうわけじゃない。
そこが俺弱いんだよね。
いや何か変わった商売やりたいなっていう。
やりたいことがないんだから。

たら  
レアキャラでいたいっていう?

デイヴ 
あー、そうだねそうだね。
別に普通に、コンピューターの専門学校に行こうと思ってたの。

たら  
全然違うじゃん(笑)
コンピューターか動物だったの?

デイヴ 
いざ選択するときになったら、
「コンピューターとかつまんなそうかなぁ」
って思ったっていう。

たら 
最後は勘だ?

デイヴ 
勘だよ勘だよ、完全にフィーリング。
まず最低限卒業までに
何か決めなきゃいけないなって思った時に、
大きい動物とかいいなって思っただけ。

たら  
大きい動物(笑)

デイヴ 
自分より大きい動物いいなって思った。


たら  
たまたまハーモニィ知って、
牧場で働きたいっていうのもあったから、
相馬も気に入ったし。

デイヴ 
あと馬と子どもっていうのは
カウンセラー1年目くらいから
テーマとしておもしろいなっていうのがあって

たら  
いい組み合わせだなって思ったんだ?

デイヴ 
そうそう。
で、多分上手だろうなって
なんとなく思ってた。
まだ全然実力もないのよ?

たら  
あ、でもイメージできたんだ?(笑)

デイヴ 
多分上手になるなって思ったから、
じゃあちょっとこれやりたいなっていう。
別にハーモニィじゃなくても、「馬と子ども」っていうので
生きていこうかなっていうのがあった。
1年目か2年目ぐらいで。

たら  
20歳くらいのときか。

デイヴ 
その時点で、馬はとにかくやりたい。
でも馬と子どもを組み合わせた方が
俺は人より何かできるっていう。
でも粘っちゃってる方よ。
何ていうの?同時期に就職するじゃん。
同級生の中で、多分一番粘った部類に入ってるね。
最後まで動物関係で働いてたっていう。

たら  
みんな辞めてるんだ?

デイヴ 
挫折なりけがなり結婚なり、
いろんな事情で辞めてるよね。
動物関係の中で「お前は甘い」
ってすごいよく言われてて。
確かに適当なやつだし、
でも俺はやるからいいんだよ。

たら  
その甘さが好きだよ、俺は。

デイヴ 
うーん、俺は褒められてないような気がする(笑)

たら   
デイヴはさ、
何でも器用にできる訳じゃないじゃん。

デイヴ  
うん、そうだね。
でも全然できると思ってるからね、本人(笑) 
本人は何とかなるんじゃないかと。
結果的になんとかするしかないなと思ってるんだけど。

たら   
不器用さがすごいいいよね。

デイヴ  
てか割と小器用にやってるんですけど~?(笑)

たら
手先は器用でも、生き方が不器用だよね

デイヴ  
あぁ~辛い。

たら   
その後のサラリーマンもキツそうだったもんな。

デイヴ  
サラリーマンは無理だよね。うんざりだね。

たら   
うんざりかー、そのはなしは後で聞くわ。
で、そのまま相馬で働いたの?最初。


今日はここまで。読んでくれてありがとうございます。

感想はこちらまで
arinomamaki@gmail.com


やりたいことってそんなにない。
寝静まった夜も、雨の日も
毎日、すこしずつでも定期的に
溢れてくる湧き水のように、

やりたいことが湧いてきて、
うわー!!もう飲んで欲しいぜ!!って
思えるようなことってなかなかなくって。
そんなときも働かなくてはいけない。
湧いてこないから川の水を汲んできたり、
湧いている水をお借りしたりしながら働く。
枯れないように。

そのなかで「うんざりだね」っていうことを
すこしでも減らしながら、凌ぐ日々もある。
39歳だって、うんざりすることあるんだぜー。



気仙沼さんま寄せ

2013-09-30 00:32:14 | たららん記 
落語はいいね。
どんなにだめな男も
素晴らしい偉人も
同じくらい大切にされている。

昨日の主人公は宵越しの金をもたない大工。
母親の病気をなおしたいけど、お金がない。
長屋の仲間がお金を工面してくれたのに、
道すがら落としてしまい、
商売道具を質屋にいれて病院につれていくが、
長屋の連中には面目ないから話せずにいるわ、
商売道具がないから仕事できないわ。っていう男。
これだけ書くと、どうしようもない男なんだけど。
でもどうしようもない男じゃないんだこれが。
これはうまくつたえられないので、はぶきます。

そして、今日の主人公は
日本で初めて測量をした男。
とそのプロジェクトを
支えたチームの話し。
人生50年の時代に55歳から天文学者に
弟子入りをして、日本中を歩き回り、
自家製の分度器、縄、自分の歩幅ですべてをはかり、
現在の科学技術をもちいた地図とほとんど寸分ちがわない地図を作った男。
測定方法と計算式、その数字を線にした地図、
そこには全く狂いはなくて、完璧にしあげたんだけど、
今の地図との違いは男が
地球の丸みを計算式にいれなかっただけなんだって。
ただ、それだけ。そう、伊能忠敬さんです。

そのすごさをどうしても伝えたくて、
志の輔さんが4年くらいの年月をかけて
この演目を完成させたそうです。

地図もそうだけど、
それを伝えようとした
志の輔さんもすごい。

もう、たましいをけずって努力をして
つくった地図や、落語の演目のおかげで
僕たちは心が豊かになったり、
すこし便利になったりする。

そういう偉人もいるし、
飲んだくれの大工もいるし。
その人々を同じ愛情で愛せる
懐のふかさにはうわー!!すげーなー!!
と純粋に思うよ。
 
伊能さんすげーなーとおもった志の輔さんのように。
今日のお客さんはみんな志の輔さんすげーんだよ!!って
誰かに言っていることでしょう。言わずにはいられないよ?これは。

らくだとか
しじみ売りも
聴きたいなー

もう皆さんありがとう、ございました。

残したいものを残す

2013-09-28 23:03:02 | たららん記 
今日は志の輔さんの落語を聞いたよ。

初めての志の輔さん。

うけるからやりたくないみたいなんだけど。
談志さんのモノマネもやってくれた。

最近「残す」っていうことが自分のテーマで。
なにを残したいのか、っていうことを考えている。
おばあちゃんが作ってくれたお菓子の味なのか。
おじいちゃん昔こんなこと言っていたんだよーなのか。
この海の青さを未来の子どもたちに見せたいなーとか。

そういうこと、自分がね、魂けずってでも残したいものを
残すってことが仕事なんじゃないかと。僕もちゃんと見つけないとだめだ。

死んでも残したい人がいれば魂はそこに降りてくるんだって
証明してくれたのよ。志の輔さんが。

「師匠がたまに「おい、今ならやっていいぞ」って声かてくるんだよ。」

個人を超えて、時代のなかにいきていて、バトンをね、つなぐ人でした。


「残す」つながりでいうと、午前中にいった、
リアスワーク美術館もしびれた。
3、11があって、
ありゃ、こりゃ残さないとやばいぞ。
ということで、美術館の学芸員さんたちが、
「しろうと」の分野で
カメラをもって写真を撮り、
ペンをもって、文章をつづる。
遺品を集めて、持ち主を見つける。
「できることをやった」ことの記録がそこにあった。


展示をまわることが一冊の本を読むような展示で、
何時間もかけて、何度も読み返して、わかるような本を
1時間で読むような感じになってしまったので、
また行こうとおもう。


流されたファミコンが展示されていた。
土もそのままに。横には聞き書きで
書かれたと思われる持ち主の物語と一緒に。
「かあちゃんに内緒でソフトも沢山買っちゃってたんだけど、
内緒で買ってたから、流されたとも言えなくてさー」

ふつうの人の、ふつうじゃなかった日々の表現がそこにあって。

全く個人的なことなんだよ?
内緒で買ってたから、
流されたとも言えなくてさーなんて。
みんなの前で言うことじゃないんじゃない?
っていうようなささいなこと。

そういう展示物が
津波で全て流された市場の写真や、
重油で火事になった時の煤煙の写真、
あの日一日で片付けたものが、
気仙沼、十何年分の廃棄物と同じ量だ。っていう
そういう展示物と同じ文脈、同じ価値で並んでいた。


でも、その一言がさー、
きっと未来の人に対するバトンになるんだと思う。


「昔のひとはああ、大変だったんだなー」って。
思うんじゃなくって。
昔のひとも
「母ちゃんは怖かったんだなー」とか、
「言えないことってあるよね」とか。

同じバトンでリレーしてんだぜ!!と
グッと身近になる一言なんだと思う。


そういえば今日の落語も、
昔生きていたふつうの人々の話しだったなー。
今も昔も日本人に受け継がれる情が
落語にはあると志の輔さんはおっしゃっていました。
好きになちゃったなー、ためしてガッテンの司会の人を。


ねえ、気仙沼すごくいいよ。