ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

今から旅にでよう 荷物はなにもいらないさ

2015-04-21 22:02:56 | 蔵プロ
土砂降りの雨の中。
歩いていた旅人がいたので
「乗ってく?」と
逆ヒッチハイクをしました。

沖縄出身のしおん君24歳。
話を聞いたら
神奈川から歩いて日本一周を
している途中でした。
テントで野宿をしながら、
太平洋側の海沿いを北上して、
宮城入り。その日は気仙沼を抜けて
陸前高田入りする途中でした。
福島の20キロ圏内ギリギリの町も見て、
被災地の海沿いをずっと回って来て。
3週間で気仙沼にたどり着いたそうです。


その日は陸前高田を目指していたのですが、
唐桑と陸前高田の分岐点まで行った時に
「よかったら今日は雨だし泊まっていけば?」

と誘い、つなかんに来てもらいました。
普段なら通りすぎていく景色でしかない
旅人ですが、その日はしおん君を2回
見かけたんです。


朝5時半時出発で
外せない急用ができたお客さんを
一ノ関(一番近い新幹線の駅、
車で90分くらい。)に
送りに行った帰り道。
進行方向に歩いている
しおん君を見かけました。

その時はそのまま帰り、
12時くらいに気仙沼市内に
向かっていたら、鹿折地区で
またしおん君をまた見つけました。
最初に見かけてから5時間くらいかな。
それで、岩手から唐桑方面に向かって
旅をしていることが想像つきました。


その時はすれ違う形で見かけて、
そのまま通り過ぎましたが、
つなかんから
アンカーコーヒーまで歩いた経験が
あって、その時も雨が降っていたことを
思い出して。それで、誰も声をかけてくれないことが
すごく寂しかったので、
(まぁ、歩いていくと決めていたので
誘われても断りましたが)
「とりあえず声だけかけてみっか」
ふとそう思ってUターン。

2度も見かけず、雨も降っていなかったら
誘っていなかったかもしれません。
旅人全員に声かけるわけじゃないし、
そのタイミングとか運とか。
そういうのって面白いなー。

そして、雨の中陸前高田で
テント泊するのはつらいだろうなーと
思ってつなかんに来れば?
と誘ったら、喜んでくれました。
まぁ、僕の部屋に泊めれば文句は
言われないだろうから。


で、いちよさんに話したら、
快く受け入れてくれました。
やっさんにいたっては
「りょうすけ、大したもんだな。
よく声かけたな」と
言ってくれました。

やっさんといちよさんの
こういう感覚がすごい好き。

「震災前は「田舎に泊まろう」とか
そういうのは絶対断ろうと思っていたけど、
今はさー、困っている人とか自分たちが
力になれると思った時は全力で受け入れようと
思っているんだよねー。」
そんな話をしながら。


次の日は牡蠣の水揚げも
手伝ってくれてました。


(長靴を貸して。
カッパ姿撮ればよかった。
そしてサンダルが見つからず、
けんけんしてるいちよさん。)


休憩中。

お昼にはいちよさんに
陸前高田へ向かう道の分岐点まで
乗せられて、北へむかって歩きだしました。




昨日はほとんど笑わなかったのに、
人って一日でこんなに笑顔に
なれるんだねー。
そして、荷物少ないね。
リックサックも、靴も
スケートボードブランドだったのが
面白かったです。

途中、雨にやられた経験から、
中身の衣類は小分けの真空パックに
してしまってありました。


旅はいいなぁ。
しおん君を見かけたら
声をかけてくださいねー笑。

【今から旅にでよう 荷物は何もいらないさ】
「people get ready」(日本語歌詞、ハナレグミ)

さくら!

2015-04-09 17:04:42 | 蔵プロ

さくら間に合った!
気仙沼より寒い吉祥寺。


つばきも咲いてたー。
「つばきは唐桑の花なんだよねー。」
なんで、話をしながら。

5日間の滞在だけど、今回会う人
つなかんで出会った人たち。
いい出会いがたくさんあります。





打ち合わせというか、
飲み会というか。
遊びというか。



ご挨拶というか。
形になればいいなー。ってことを
ぼんやり頭の中でスケッチしています。


関東だけで放送されたニュースも見せてもらったし。

現在、マンガ喫茶で休憩中。



欲求

2015-04-07 00:16:12 | 蔵プロ
人間の欲求って面白いな。
満たされてるのに
欲しくなるし。
手に入れたら何かが
変わることもなく、
また次が欲しくなるだけ。


同じ環境でも
満たされている人もいるし、
満たされない人もいる。

すっごい欲しいと思っていたのに、
手に入れた途端に大事にしなくなったり。
どうしたものか。

感性だけにしたがっていたら
ろくなことないなー。



気仙沼ショクニン化計画3月。子どもってすごい!

2015-03-15 22:44:48 | 蔵プロ

今日はメカジキの食べ比べをしました。

ここがトロでー、赤身でー、中トロかなー。
みたいな。まぁメカジキは鮨ネタとして
使う地域はないですし、トロも赤身も
決まってないんですが。
トロも赤身もそんなに色の違いもないしね。
「マグロで言ったらここの部分です。」
なんていいながら。


今日はカマもあったので、
握りで使えそうなところは
剥がして握りに。

握りのワークショップで楽しいのは
「味覚」だけじゃなく、
「触覚」、手で直接触って、
その脂のノリとか、固さ,温度が
わかる所なんですよね。
これは今日やってて気付いた。


連続で来てくれている人は
みんな上達しています。


盛りつけも覚えてたー!
メカジキは磯屋水産さん
仕入れたので間違いないっす。

ネタのおいしさの発見もありましたが、
今日は僕も初めての経験をしました。


初めて子どもがお鮨を握っている姿を見ました。



大人に必ずいうアドバイスは

「肩の力を抜いて、
リラックスしてください。」
僕もそうでしたが、はじめは
鮨のフォルムをつくる時は、
力でなんとか鮨の形にしようと
してしまいます。

シャリを丸める時も、
鮨の形にするときも。
「ギュッ!!」って
握っちゃうんだよねー。


今日きた子ども達は、
握力も体力も大人に比べたら
もう全然劣っているわけです。
それでもお鮨が握れるんだよなー。
しかも楽しそうに!!

「あ、力って必要ないんだ」
ことばで伝えるよりももっと自然に
子ども達が教えてくれまた。

今度はお家に握りに行くねー!^^
からくわに来てよかったー!!


そして、実際にメカジキの
突きんぼ漁師さんもお呼びして、
メカジキのお話しをしてもらいました。
ちなみに僕がこのワークショップを
やろうと思うきっかけとなった人。
2ヶ月、口をきいてくれなかった漁師ですw