ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

カラードホワイト 「すごく いいものが つくりたい」

2013-09-18 03:00:52 | ありのまま記 一話完結編。
先日、東京に帰った時に、
白金でオートクチュールのウェデングドレス屋さんに
お話しを聞く機会がありました。

今、そのお話しを文字起こししているんだけど。
その話しが、つまり、その人の人生が面白すぎて笑うしかないです。
太陽みたいな人です。周りのひとを輝かす人。
スペシャルな1日をスペシャルなドレスで
花嫁さんを輝かせる仕事がぴったり似合う。

強烈にかっこいいんだけど、
直視すると眩しすぎて、ちょっと
うかつには近づけねーぜって思ったりする。

例えばそういう人って、今の自分のことも
ちゃんと認めてくれるんですよ。いいじゃん。
これからやりたいこと、好きなことみつけて
突き進めば。みつからなくても
自分のペースで生きればいいんだよ。って。

そう言われると、励みになったり、
ありがたいお言葉ですが、いやーどうしたって、
あんな太陽みたいにはなれねーなと。
ずどーんと落ち込んだりする。
落ち込むけど、また太陽見て、また頑張ろう!!
って結局どっちやねん!!
よくわからないまま
明日になってまた1日がはじまるんですけど。

加賀美さんていいます。
小5でテレビのパリコレをみて
うわっ!!私ドレス作ろう!!って
目標かバシって決まって、
それから一度もぶれずに生きてきた
人なので、最高に憧れる存在で、
話しもめちゃくちゃ面白いんですが、
そのまま参考にするとヤケドするよーっていう
人生をおくっています。 

26歳から白金でお店を初めて。
その当時の話しなんですけど。
最初は1日1食しか食べられないような
忙しさの毎日で、夜中の3時にラーメン屋さん
に行くんですね。
そのときの話しを少し抜粋します。
ここだけでも今すぐ伝えたくなってさー笑



で、ラーメン屋に行ったわけ。
そうしたらラーメン屋のおじさんが
「(仕事)なにやってんだ?」
「いや、ドレス屋なんですよね」
「あ、お姉ちゃん大丈夫だよ。俺はラーメン屋にいて欲しそうな
おじさんだから、ラーメン屋やって成功してんだよ。
お姉ちゃん、白金で、ドレス屋やって欲しそうな顔してっから、成功するから大丈夫だよ」って言ってもらったときに、なんでこう、励ましてくれるんだろう、ありがたいなって思って。
その根拠のない色んな人たちに励まされて笑



夜中の3時のラーメン屋で
こんなこと言う親父も
なかなかいないし、
言ってもらえる人もなかなかいない。
こんなこと人生でなかなかないですよ。
しかもね、それが絵になるんだわ。
白金でドレス屋やってる顔してるんだもん。

それから14年、
毎日、いまでも、足踏みミシンで
全行程を責任もって作っている。
加賀美さんは大切なことを言うときは少し間を置いて
すこし、小声で、秘密を打ち明けるように話してくるのがまたよくて。

そのときにこのことばを、
最後のひと縫いを決めるように大切に伝えてくれた。

「すごく いいものが つくりたいの」

この台詞はもう一生わすれないだろうな。
ミシンに心を縫われちゃっている人です。
きっとみんなの心も縫われちゃうんじゃないかなーと
おもって、わくわくしながら文字起こしてます。

そのうちインタビュー載せますねー。

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