ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

ナイトクルージング

2014-08-31 19:56:12 | 唐桑日記
今日は3時からホタテの水揚げ。

真っ暗の中、船は進んで行きました。





こんな夜はフィッシュマンズでしょ!
歌ってると
あやこばぁに「おめぇ腹いてぇのか!」って
言われるけど、船の上だとエンジン音で聞こえないから。
気にしないでいいもんね。

今日は星がめっちゃくちゃ奇麗だった!そして朝日も。


夜明けって一瞬に明るくなるの。


ちょっとずつ明るくなるんじゃなくて
急に朝になる!8月の終わりに大発見。



海の男なのにあだ名が「床屋のおんちゃん」。
いろいろツボなんだよなー、おんちゃん。


あやこばぁもシュール。



「今日はづがれだなぁ、りょうすけ」
無口だけど気遣いすごいんだよ、やっさん。


600キロ。今日はホタテにふじつぼ沢山ついてて4時間もかかった!
明日はもっと早くできるかなー。



9時くらいから、午前中は一番苦手な算数の時間。



領収書のこのお金は交際費で、
これは福利厚生でって。分けなきゃいけないんだって。



お昼は蔵プロジェクトのお手伝い。
築80年の古い蔵をお掃除して改装中なのです。

リアスウッドラボのゲンキくんと
宮城大学で建築を勉強しているユカリちゃんと。



床に張る栗の木材を洗ったよ。



津波で流されたピアノの
代わりを届けてくれる人がいてさぁ、
そのピアノを置いて、プロジェクターも置いて。
音楽聞いたり、映画を見たりする場所にするんだー!!

「この場所で夏にトトロ見たらいいよねー」

ゆかりちゃん
「ほんとに出てくるんじゃないですか?」

日本のどこかにいるとしたら
きっとここにいます。たぶん。


そんなこんなであっという間に夕方。
今日は天気が良かったので、
歩いて3分の岸壁に泳ぎに行きました。

そしたら夕日もめっちゃくちゃ奇麗で
カメラを取りに急いで戻って。
はいパシャリ。




船の上から見たら奇麗だろーなー。
船酔いするから行きたくないけど。




「今日は死ぬのにもってこいの日だ」って
詩があるんだけど。まさに今日!!


もう死んでもいいなーと思っちゃった。
お鮨も握れるようになったし、
たくさん笑いあえる仲間もいるし。
この場所で

朝日も夕日も見れてさぁ。
言うことないでしょ。



生きてるとさぁ。冬は寒そうだし、
これからおじいちゃんになって
大切な人も死んで、お別れも多くて。
そんなこと考えるともう乗り越えられない!
ってほんとに思うよ。

そんな悲しみを
ここの人たちは乗り越えてというか、
乗り越えてるふりをしながら、
なんとか生きてるんでしょ。
ほんとすごいよなぁ。



予約のお電話でご新規の方が
「震災のお話聞きたいんですけど。」って
言う事が結構あるんですけど、
電話を受けてるいちよさんの横にいる
僕でさえ、なんか重ーい気持ちになっちゃいます。

バカのふりできなくなっちゃうから。



いちよさんは大切なことは
「この人になら話したいな」とか
「この人になら聞いて欲しいな」って
思ったら自然と話せるから。
キャッチボールは大好きなのです、僕たち。


(あいかわらずごはんは、、、笑)

ただかしこまって言われると
「試合にでてください!」って言
われてるみたいで
どきどきしちゃうんです。


「ちゃんと打てるかなー」って。「ユニフォームどこだっけ?
三振しないかな?こんな話で喜んでくれるのかな?」って。
だってさぁ、お話するプロじゃないんだもん。。。

だから、初めてでも
自然に実家に帰ってくるみたいに
「ただいまー!」っつって遊びに来てください。
そっから自然とキャッチボールして、
身体を暖めながら話していけたら、
楽しかったり、悲しかったり、
きっとあなたの心に残ると思います。

そして、僕たちも
「また会いたいなー」って
「いってらっしゃい!」と
手を振りたいと思います。



「お前のおかげでぇ、いい人生だったと
俺が言うから、必ず言うから。」

これ聞いて寝よー!

バカのふりも大変だぜっ!!

子どもにもどろー!!

2014-08-30 18:49:20 | 唐桑日記
「子どもたちよ
子ども時代をしっかりと
たのしんでください。
大人になってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です 」
石井桃子

いちよさんが子育てで
一番大変だった事は
「大人のふり」をしなきゃいけないこと
だったんじゃないかと思います。

ご飯はお菓子だし。




部屋の中で花火はやるし。



歌いたいときに歌うし、
泣きたいときに泣くし。


「ほんとはそうじゃないんだけどな」
って思うことも言わなきゃ
いけないんだよね,お母さんて。

3食食べなきゃとか、
静かにしなさいとか
部屋の中で花火やってはいけませんとか。

周りがやってるから、
うちの子もできないとまずいでしょ!
ってなんとなく雰囲気で決まっている事があるじゃん。
それが守れた方が生きやすいんじゃないかって
ほんとは守らなくてもいいんだけどなってことも
教えなきゃいけない時があるんだよね。

特に田舎はさー、
あの娘,大丈夫かしらみたいな
話ってすぐに広まるしさ。



自分のいるコミュニティの規則を守って
子ども達が「気持ちよく暮らせる」
環境を作ってあげないといけないのよね。
親の責任として。

大人はいいんだよ。
だって、ここにいるのは
自分で決めたことだから。


それでも「ほんと」のところは
子どもたちにも自由に自分らしく幸せに
生きて欲しいって思っていたと思います。
「ほんとは3食べなくたっていいのになぁ」って。




いちよさんは、
常識はずれというか、
常識が人と違う所が多いから
(実は結構、悩んでるのよ、
私さぁ,いっつもどこでもウイテルんだよねーって)
子どもは子どもで大変だったと思うけど。
自由に歌うことの楽しさは
見せてくれたんじゃないかなー。



なんてことを
oh happy day を聴きながら思ったよ。

動物ってエサの取り方とか
おすわりしたらエサがもらえるよとか。
空の飛び方とか。言葉はなくても
見せて教えるじゃん、そんな感じ。




震災があって、(僕もそうだけど)
唐桑には移住者が増えて、
「気持ちよく暮らす」っていう部分が
違う人たちが集まっているよ。
それでお互い、ストレス貯まることも多いから、
いちよさんの自由さがみんな居心地いいんだと思う。



お互いの「気持ちよく暮らす」が
混ざりながら新しい規則や文化が
できていくんだよね、きっと。

だからつなかんも,お風呂の時間とか
消灯時間とか飲み物のラストオーダーとか
決まってなくて,その時にいるお客さんの層を見て
決めるって感じにしてるよ。




「今日は赤ちゃんいるから静かにしてね」とか。
見渡す限り,誰もいない場所に
信号作ってずっと待ってても仕方ないから。
ここは,まだ信号いらないよねって思ってる。
交通量も増えたら作らなきゃいけなくなっちゃうかもだけど。


「はやく普通のお母さんになってください!」

って誕生日のメッセージで言ってたけど
普通じゃない部分のいちよさんが
必要とされてるからもう無理なんだよねー笑。



いつかママがいなくなったら
一人で歌わなきゃいけない時が来てさー。
その時はさおりたちも
ふつうじゃない子ども時代が
役に立つんだよー。
それまでは大変だろうけど!!
ちょっとは楽しみにしてみれば??

ということでたまにはみんな帰ってきてねー。




今日のいちよ病
「子どもにもどろー!!」


死んだ人の音楽

2014-08-27 23:24:27 | 唐桑日記
週に2~3回、片道40分かけて気仙沼市街地まで
買い出しに出かけます。
音楽がんがんで。

最近はフィッシュマンズ、
ミッシェルガンエレファント、
ボブマーレーとか聞きながら
この人も死んじゃったんだよねーとか話していました。


(唐桑セブンイレブンのアイスコーヒーが
唯一といっていいほどの息抜きの時間。
いちよさんはミルクひとつ。僕はシロップひとつで。)

今日は忌野清志郎を聴いていたら
「りょうすけ、知ってる?
これ忌野清志郎だよ!もう死んじゃったけど。」

いやいや、これ俺のiPhoneだから。

「りょうすけ、死んだ人の音楽好きなんだね」



よく覚えてるね、先週の話でしょ。
(僕といちよさんは
仕事に関係ないことばかり覚えています。
関係者のみなさま、7月の請求書忘れて遅れてごめんなさい!!)

「死んだ人の音楽」っていう
いちよさんのジャンル別けがなんか好きです。


「私さぁ、死ぬのも楽しみなんだよね。」

「俺もそれわかるわぁ」

いちよさんとは
こういう感覚が似ています。



べつに今すぐ死にたいとかじゃなくてさぁ、
ほんとに楽しみなんでしょ?
それにいつ死んでもいいように毎日
楽しく過ごすって決めたしね。

「そうそう、噂で聞いたんだけど、
死んだら生まれ変わるらしいじゃん。
今度は全然違う人生を送って
色んな国に行ってみたりしたい!」

いいねぇ!
でもいちよさん生まれ変わったらナメクジだから。

「ばっかじゃないの。りょうすけだって、
ボブマーレーとか清志郎にも会えるんだよ!」



お客さんの名前覚えられないのにボブマーレー覚えてる笑。

「すごいでしょ。あと尾崎豊にも会えるよ」

え?いちよさん尾崎豊好きなの?俺はそんなに聴かないけど。

「いや、、、すごいいい歌を歌うって噂で聞いたからさ、、、。」

情報が全て噂話ですね、いちよ大魔神。

生きているうちにやりたいこと全部やると
疲れそうだから、ちょっとやり残してるくらいが
調度よさそうです。


【天国で流行っている事を、それは海の青さを語り合う事だ。】
だから海を見た事ない人は天国に行っても仲間はずれにされちゃうんだって。
マーチンが言ってたよ。

なかなか傷の癒えない場所だから,言いづらいけれど。
海を見ながら死にたいなー。うみすきー!




そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。



ずっと好きだったんだぜー

2014-08-26 22:20:48 | 唐桑日記
今日は斎藤和義を聞きながらお昼の準備。



ずっと好きだったんだぜぇ~




いちよ
「相変わらず奇麗だなっ」

ホント好きだったんだぜ~

いちよ
「ついに言い出せなかったけどぉ~」

えー!いちよさん知ってんだー。


この町を離れて しあわせは見つけたかい?
「教えてよ やっぱいいや,,,」あの日のキスの意味
’斎藤和義 ずっと好きだった’


でもそんなことほんとに聞かれたら
「え?意味って?
したいからしたんだけど、、、。」
って思うよね。え?思わないかな。

気持ちはすっごくわかるけどね、
「やっぱいいや,,,」で止めておくのが
いいと思います。

とか言ってるといちよ大魔神に怒られるー。

「こぴっとしなさい、こぴっと!」


いちよさんのお嬢様が子どもの頃に、
大事にとっておいたコアラのマーチ。
いちよさん勝手に食べて
めっちゃくちゃ怒られたんだって。



「なんで勝手に食べるのぉ!!!」

「そんなの、買ってあげるからいいでしょ!!
もううるさいなぁ」

と逆ギレしたくせに、
いまだにその約束を果たしてないのさ。

「食べたいから食べたんだよ」
「したいからしたんだよ」

そんなんでいいのかな、きっとだめだよね。

「うちらさ、来世ではちゃんとしよう!」と
いちよさんと約束しました。

うちら現世では,
だめなところ治そうとしてたら
一生それで終っちゃうので、
(しかも治らないっていう笑)
ありのままで楽しむ、そして、
できることを一生懸命やることに決めました!
あとは来世に乞うご期待!!


「俺の住処はこの世界じゃないさ、
世界はただの幻に過ぎない」
って踊ろうマチルダも歌っていることだし。


今日のいちよ病
「欲望には忠実に」





お昼はカレー作った!
ワラサの頭と、なすトマトせろりニンニク
玉ねぎとかいろいろ!どろっどろに煮込んだ!
どろっどろの恋とかしてる暇ないから
せめてカレーだけでも。