4月23日(日)に愛知県名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われた叡王戦五番勝負第2局は、挑戦者で先手番の菅井竜也八段が115手で快勝。対戦成績を1勝1敗のタイへ戻しました。
戦型は、先手番の菅井八段が第1局に続いて、三間飛車を選択。そのあと、双方ともに玉は穴熊へ。先に仕掛けたのは、後手番の藤井聡太叡王でしたが、振り飛車戦法に長けている菅井八段は飛車を縦横無尽に動かして、まさに変幻自在に大駒を駆使して先手陣地を翻弄。藤井聡太叡王からすると、おそらく全く研究したことがない局面に陥って、考慮時間がどんどん進んでいく展開となり、気が付くと64手目で、もう残り時間が5分に。
ここから、菅井八段は徐々にリードを広げて、終盤まで全く危なげない手順で快勝。まさに、藤井聡太叡王にしてみれば、自らは絶対に指さない振り飛車戦法に翻弄されて負けた形。振り飛車が躍動した第2局でありました。
次の第3局は、5月6日(土)に名古屋市内の料亭「か茂免」で行われます。居飛車 対 振り飛車の戦いでもある叡王戦五番勝負。
次も、誰もが予想がつかない展開になることを期待したいと思います。