昨日に続き、日朝首脳会談に向けた動きについて。
今回の動きは、プーチンが金正恩委員長を冷たくあしらったことがトリガーになっていますが、これは恐らくプーチンから安倍首相への贈り物だったのではないかと私は考えています。ロシアが東アジアで最も警戒しているのは中国で、それへの牽制のためには日本の経済協力が不可欠であることは前にも述べました。
しかし、安倍首相が求める「北方領土での見返り」の実現はしばらく難しい情勢であるため、日本に対し何らかの「サービス」を図るタイミングを探していたのだと思います。ロシアはウクライナやシリアの問題で、西側諸国とは距離が出来ている状況。また米大統領選への関与疑惑から、ホワイトハウスとの関係も冷え込んだまま。プーチンとしては、チャンスを見つけて安倍さんに「恩」を売っておきたい気持ちが強い訳です。
さて安倍首相、プーチンからのアシストを活かして、見事ゴールまで結びつけることができますでしょうか? 6月末がG20、7月下旬が参議院選挙ですから、いまから水面下で動いて、6月上旬から6月中旬あたりで電撃訪朝というのがベストシナリオ。これが実現すれば、消費税延期をネタにする同日選挙など、しなくても済むと思います。