金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【五輪やW杯が地上波で放送できない!?】 元凶はIOCとFIFA!

2022-03-30 07:32:52 | オリンピック・パラリンピック

 昨夜のサッカーW杯アジア予選の日本代表戦は地上波で放映されましたが、最重要試合であったのは、先日行われた日本 対 豪州の試合。この最重要なアジア代表決定戦が、地上波やBSでの放送はなく、有料ネットチャンネルのDAZNのみで生中継されました。

 

 試合内容は、終了間近で日本代表が立て続けに2点を取り、歓喜のW杯出場決定となりましたが、多くの日本人ファンは、生中継で試合を観ることが叶わず、サッカーファンにとっては消化不良の1日となりました。

 ちなみに、本番のカタールW杯は、日本戦だけは地上波放送が実現するようですが、その他の試合は、すべての放映権を200億円で買ったABEMAとの話し合いの結果次第になりそう。DAZNと異なり、ABEMAはまだ地上波との共存繁栄を志向しているので、さらに放送される試合が拡大する可能性はあるようですが‥

(直近情報では、NHKとテレ朝とフジが、それぞれ何回ずつかの放映権を獲得したようです。なお、ABEMA自身は無料放送で全64試合を流すようです。さすがABEMA‼)

 

 なお、このような状況になった元凶は、オリンピックやW杯の『放映権』が、都度都度ウナギ登りのように吊り上げられていること値段を釣り上げているのは、もちろん、IOCFIFAであります。その収入増の全てが、世界のスポーツ振興やサッカー振興へ回っているのであればまだ理解は可能なのですが、そのうちの幾らかが、IOCの理事や役員、FIFAの理事や役員の懐へ収まっているのでは?と疑いの目で見られています。

 上場企業や政府機関であれば、監査法人の会計監査を受けることになりますが、IOCやFIFAという組織は、いずれの国にも属さず、しかも上場法人ではありませんので、自主的な監査が実施されているのみ。

 

 オリンピックやサッカーW杯は、世界中にいる貧しい少年少女も、差別なく観られるようにするべきスポーツイベントです。それが、スポーツの発展に繋がりますし、世界の隅々まで共通の意識が広がる、すなわち相互理解の礎となり、五輪憲章の魂に繋がることとなります。

 しかし、近年のオリンピックやW杯は、その誘致合戦の時から『多額の賄賂』が飛び交うと言われ、そして、このTV放映権を代表とする「利権」により、五輪貴族やFIFA貴族なる奇妙な人種が生まれています。すでにIOCやFIFAの役員・理事になることが利権そのものとなっており、その地位に就くためには多額の資金が必要なサイクルが定着。結果として、TV放映権が雪だるま式に膨れ上がり、今回のように、地上波では対応できないくらいの金額になってしまったということ。

 

 こうなると、もう今の五輪の仕組みや、W杯の仕組み自体をぶち壊す時期が来たのかもしれません。ただし、ぶち壊すのも大変な労力がかかると思います。各国のサッカー協会、各国のIOC下部組織(日本で言えばJOC)も、すでに上部組織ともども、金まみれになっているはずだから。上部組織だけを壊すのではなく、下部組織ともども壊さないといけないため。

 誰が革命を起こすのか?

 革命を起こす存在がいないことが、大きな課題になってしまっているようです。


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