迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

秋の夏華。

2024-07-06 20:30:00 | 浮世見聞記
散歩の休憩中に、“水分補給”してゐてふと見た植栽に、繊細な細工物のやうな花を見つけて、ムラサキシキブの花と識る。



秋頃に紫色の實を魅せるこの植物、花の姿に逢ったのはこれが初めて。



古への謠曲作家ならば、どんな曲を創るか。


私は觀世流謠曲の「源氏供養」と、ムラサキシキブの“實”のはうから着想を得て、現代手猿樂の曲をひとつ創った。 

初演したきりなので、ぜひまた舞薹にのせたい。

……が、蒸し暑い今の開花時期より、やはりムダな汗をかかずに済む秋の、“實”の時期だな。








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