迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

署名快讀。

2024-05-03 20:34:00 | 浮世見聞記


前から探してゐた本が古本で手に入り、帰宅してから樂しみに開いて見ると、見返しにいまは故人の著者本人の手で、ある俳優宛への寄贈サインが繪入りでしたためられてゐた。



つまり、いまも健在のその俳優は、自分宛のサインが入ったその本を、古物商に流したわけである。


……なんとなくその俳優の人間性が、讀めた氣がした。









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