アンティーク・コーディネーターへの道

アンティーク・コーディネーターを目指して蒐集している古民具や古道具を日々の生活とともに紹介します。

赤ちゃん、生まれました!

2004年12月02日 | 徒然日記
本日(2004年12月2日)の午後3時31分に3710gの男の子が生まれました。
母子ともに元気で、今はホッとした安堵感とジワジワとこみ上げて来る幸福感に満たされながらブログを書いています。

今日は子供が生まれる日まで私たち二人が大切にしてきた詩を紹介します。
この詩は、奥さんのお腹の中に息子の新しい生命が宿ったときに、息子が私たちに宛てた手紙だと思って、いつもいつも心のどこかでこの詩を読み返してました。
普段でもこの詩を読むたびに涙がこみ上げてくるのに、今日という今日はあふれ出る涙をとても堪えることができませんでした。息子が私たちを両親に選んだことがいつまでも正しかったと思ってもらえるよう、明日からの育児に夫婦二人全力で励んでいきたいと強く誓うのでした。
少々長い詩かと思いますが、ぜひ最後の一行までお読みになってみてください。

『私があなたを選びました』 作者 鮫島浩二(中山産婦人科クリニック)

おとうさん、おかあさん、
あなたたちのことを、こう、呼ばせて下さい。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上に下りる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
汚れのない世界から地上に下りるのは、勇気がいります。
地上での生活に不安をおぼえ、途中で引き返した友もいます。
夫婦の契りに不安をおぼえ、引き返した友もいます。
拒絶され、泣く泣く帰ってきた友もいます。
あなたのあたたかいふところに抱かれ、今、わたしは幸せを感じています。

おとうさん、
わたしを受け入れた日のことを、あなたはもう思い出せないでしょうか?
いたわりあい、求め合い、結び合った日のことを
永遠に続くと思われるほどの愛の強さで、わたしをいざなった日のことを
新しい”いのち”のいぶきを、あなたがフッと予感した日のことを
そうです、あの日、わたしがあなたを選びました。

おかあさん、
わたしを知った日のことをおぼえていますか?
あなたは戸惑いました。あなたは不安に襲われました。
そしてあなたは、わたしを受け入れてくださいました。
あなたの一瞬の心のうつろいを、わたしはよーくおぼえています。
つわりのつらさの中でわたしに思いをむけて自らを励ましたことを、
わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、
わたしの重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、
わたしはよーくおぼえています。

おかあさん、
あなたとわたしはひとつです。
あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。
あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い あなたとわたしは、ひとつです。

おかあさん、
わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。
お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。
たくさん食べたい誘惑と、本当によく闘っていますね。
わたしのために散歩をし、地上のすばらしさを教えてくれましたね。
すべての努力はわたしのため、あなたを誇りに思います。

おかあさん、
あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。
初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか?
わたしの顔はあなたをがっかりさせるのでしょうか?
わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?
わたしの性格にあなたはため息つくでしょうか?
わたしのすべては、神様とあなたたちからのプレゼント
わたしはこころよく受け入れました。
きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。

おかあさん、
あなたにまみえる日はまもなくです。その日を思うと、 
わたしは喜びに満たされます。
わたしといっしょに、お産をしましょう。
わたしがあなたを励まします。あなたの意志で回ります。
あなたのイメージで下りてきます。
わたしはあなたをこよなく愛し、信頼しています。

おとうさん、
あなたに抱かれる日はまもなくです。
その日を思うと、わたしの胸は高鳴ります。
わたしたちと一緒に、お産をしましょう。
あなたのやさしい声が、わたしたちに安らぎを与えてくれます。
あなたの力強い声が、わたしたちに力を与えてくれます。
あなたのあたたかいまなざしが、わたしたちに励ましを与えてくれます。
わたしたちはあなたをこよなく愛し、信頼しています。

おとうさん、おかあさん、
あなたたちのことを、こう、呼ばせて下さい。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上に下りる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。

おとうさん、おかあさん
いま、わたしは思っています。わたしの選びは正しかった、と。

わたしがあなたたちを選びました。