コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

思いがけず

2020-06-30 22:27:43 | 今日の出来事

今日も朝から降ったり止んだり。夕方、降ってこそいないものの空は雲に覆われて灰色だ。どうしようかな~。ウォーキングに行くか行くまいか。まあ、いいや、降られたところでどってことはない。着替えてスニーカーを履いた。下のセキュリティのおじさんに挨拶。カブセゲイ(こんばんは)!と手を上げる。一応夜間警備ということで夕刻に出勤するが、普通にTシャツと短パンとゾーリでドカッと階段に腰かけている。時々、家族や友達がやってきておしゃべりしたりなんか食べたりしている。アパートの管理事務所の女性マネージャーも毎日赤ちゃん連れで、事務所の彼女の机の脇にはベビーベッドもある。授乳におむつ交換、天気のいい日には外を散歩。子供好きのスタッフ達が入れ替わり立ち代わりあやしてくれるから彼女も助かっていると思う。お母さんにストレスがないからか、子供もあまりぐずっているのを見たことがない。学校が終わる頃には上の子どもが帰ってきて事務所にいることもある。仕事とプライベートの生活の境がかなりあいまい。生産性を問われたら高いとは言えないだろうけど、働き方としては最先端とも言えるのではないだろうか。これで回るぐらいの仕事でいいんじゃないかと思う。
雲が立ち込める夕方のウォーキング。雨さえ降らなければラッキー、夕日なんか見えようはずもないと思っていたのに、灰色の雲と海の間から一瞬太陽が顔を出し、その周辺を赤く染めた。わぁ、きれい。背後を行き交う車もスピードを緩めている。みんな見るよね。しばし歩みを止め、縁石に座って刻々と変わる空の色を眺めていると、ゆっくり走る車の窓からおじさんの「Beau~tiful!」という声が聞こえた。私に言ってくれたのがわかった。「ほんと、きれいだよね~!」 奇跡の一瞬の感動を知らないおじさんとシェア。

2週間の終わり

2020-06-26 22:36:33 | 今日の出来事

6/12にグアムから帰国したパラオ人学生47人と病気の治療のために滞在していた台湾から帰国した11名の合計58名のホテル隔離期間が終了して、テストも全員陰性という結果をもって本日自宅に帰った。長かっただろうな~、家族に会うまで。そうは言っても自宅でまた2週間の待機が続くのだけれど。でもホテルでずっと一人きりとは違って、自宅に戻れるっていうことは格別だろうと想像する。防疫の観点から帰国には反対の意見も大きくあり、反対派が行動をするとかいう噂があったけれど、帰国の時も、ホテルから帰宅の時もごくごく静かに事が運んだことは本当に良かったと思う。2万人の国ですからね。みんなが親戚みたいなもの。帰国してホテルから大統領に感謝の手紙を書いて新聞にも掲載された差出人の名前に見覚えがあった。息子の小学校時代の同級生の女の子だった。ああ、彼女もいたんだ。SNSでは心配する家族や親戚、友人のために、と隔離中の様子をビデオで流してくれた子も。友人の息子だった。フロントデスクから電話が来てドアを開けると弁当が届けられているというシーンもあった。ああ、手渡しではないんだ、とかわいそうに思ってしまった。しょうながいけれど。でも弁当の中身に野菜があることに喜んだり、窓の外の景色がいいことに喜んだり、運動不足にならないように縄跳びをしたり腕立て伏せをしているところを見せてくれた。ガールフレンドからフルーツやコーヒーの差し入れも届けられた。こんな時はビデオ電話ができる時代であることは本当に良かったと思う。触れられずとも声が聞けて顔が見られるのだから。グアムで2週間、パラオで2週間、一人でよく頑張ったね。あとは家でゆっくりしてください。普通に家に帰れるという幸せ。

旬のもの

2020-06-25 22:00:03 | 食べ物

今、旬真っ盛りのローカルのアボカド。これが美味しい!お店に出ていたら絶対買うけど、いつもあるとは限らない。日本で買えるメキシコ産のアボカドみたいに外皮がデコボコしてなくて、つるっとしている。味もメキシコのクリーミーなのに比べて少しあっさり目な感じがする。農場で大量に生産しているわけではなくて、アボカドの木がある人が実を採って自分で食べて親戚にも配って、余ったものがマーケットに出てくる程度なので、たかが知れている。パパイヤやココナツと同じように木によって味が違うから、美味しいものを選んで種を取って増やしたらいいだろうに、とは思うけれど、なかなかそうはならない。アボカドの木は大きいからなあ。実がなるまで何年かかるんだろう。そういうの考えたらまあ、いいや、って思っちゃうよね、きっと。これはオールドエイジセンターの週に一度の朝市でゲットしたもの。6時半のオープン時にはすでに車がいっぱい。みんな早いなあ。次からは歩いて来よう。ローカルの野菜や果物、ゆでたタロやタピオカのパック、調理したおかずのパックも並ぶ。いいね。お目当ての焼きたてのパンとアボカド、葉もの野菜をゲット。アボカドは1個1ドルだった。すぐに食べられる黒いのと少し待って食べる青いのと混ぜて購入。よしっ、満足!!

最後の昼餐

2020-06-20 22:30:55 | 今日の出来事

感染者、及び観光客ゼロ状態のパラオ。老舗PPRもいよいよ休業することに。営業は20日までと聞いた。仕方のない決断だと思う。最後にいつもの席でいつもの景色を眺めながらいつものメニューを食べよう。夫は天ぷらそば、私はバーガーケサディア。付け合わせのフライドポテトも美味しいのだ。考えてみたらアイスティだってパラオで一番おいしい。閉まるとなって改めてわかる当たり前だったことのありがたさ。普段よりちょっとだけオシャレして、最後のランチに出かけた。それなのに。。 ああ、勘違い。すでにゲートは固く閉ざされ、客室もレストランもなんと本日(20日)から休業なのであった。。 残念至極!! 再開はいつになるだろう。先のことは誰にも見えない今だけれど、またパラオが以前の様に観光客のにぎやかな声で華やぐ、そんな日が早く来てくれることを心から願っている。

サザエ化

2020-06-15 22:34:18 | 今日の出来事

サザエさんがかつてそんなことをやったかどうかは知らないけれど。。 これは私の話。最近、物忘れはする、確かに。知っているはずなのに出てこない、いわゆるド忘れもしょっちゅう。最近で言うと、「あれ?ナポレオンが吾輩の辞書にはないと言った言葉はなんだっけ?」と思い出せない。焦って焦ってやっと出てくる始末。運転している途中で、あれ?どこに行くんだったっけ?と思うこともしばしば。これはまずい。。 確実に脳梁が細くなっている。
そして今朝のこと。昨日の夜、鍋ごと冷蔵庫に入れたはずのミートソースがコンロの上に出ている。え? 昨日絶対冷蔵庫に入れた! それは絶対に覚えている。なんで? 狐につままれた気持ちで冷蔵庫をあけた。昨日私が置いた場所に空の鍋がキンキンに冷えていたのであった。。 かなりショックなのであった。。

グアム便到着

2020-06-12 22:32:57 | 今日の出来事

2月早々に中国、香港、マカオからの航空便を止め、3月末までにはすべての入国便をストップさせて、感染者ゼロの孤島となったパラオ。感染者ゼロでありながら、学校の休校措置や公園等の閉鎖、大人数での集会の禁止など、国内での警戒態勢も厳しかった。医療体制が十分でないパラオで一人でも感染者が出たらどうなるのか、諸外国の爆発的な感染の状態を見ては恐ろしい気持ちになっていたのは良くわかる。そんな中、グアムからパラオに帰国したい学生達をどうするか、がずっと懸案事項になっていた。グアムは感染地域となっている。今現在、累計感染者数は約170名、死者数は5名。人口16万人のグアムでこの数字は1000人に1人の感染者か。それでも直近の新規感染者はそれほど増えていない。まあ、その数字はあまり問題ではないのかも知れない。世界でこのコロナの問題が発生してから、パラオの空気がガラッと変わったと感じたのは、「グアムで感染者が出た」時だった。それまではどこか遠い世界で起こっていること、のような感じだった。そんな遠いどこかで起きてる恐ろしいことがなんと自分の生活エリアであるグアムまで来てしまった、というショックがあったと思う。
その感染地域グアムからパラオに帰りたいという同胞の子ども達をどうするか。感染者ゼロのパラオにコロナが入ってくるリスク。世論は二つに分かれた。何度も帰国便が計画されて、喧々諤々検討されて直前でキャンセルされた。そして今回こそは受け入れるという決断がなされた。グアムで出発前に14日間の隔離、パラオ到着後指定のホテルで14日間の隔離、その後自宅で追加の14日間隔離という厳しい条件。到着予定の6/11の夜。反対派が空港で着陸できないようにプロテストするとか、道路を封鎖するとか、そんな噂が流れたが、心配とは裏腹になんの問題もなく、到着した47名はスムーズに指定のホテルに入った様子。指定ホテルになっている近くのホテルも車はたくさん見えるものの至って静か。良かった。おかえりなさい、パラオの子ども達。みんなにとって難しい時期ですが、なんとかうまく乗り越えられますように。

靴購入

2020-06-10 22:31:38 | 今日の出来事

私はどこに行くのもサンダルで、パラオで靴を履くことはめったにないが、夫はもちろん職場には靴を履いて行く。その靴。だいたいは日本に帰国した際に買うことにしている。しかし今回のコロナ問題で簡単に日本に行くことが出来ない。行けたとしても今度はパラオに戻る手段もない。簡単に帰国できないことで不安や不便はたくさんあるけれど、靴ぐらいはパラオで買おう。売ってるんだから。問題は選択肢が少ないこと、自分のサイズがあるとは限らないこと、すべてが輸入品だから値段が高いこと。そして一番は暑さのせいで新品なのにすでにモノが劣化していることだ。慎重に選んで買って来たシンプルな黒い靴は、アメリカ製で90ドルだった。平均月給が500~600ドルのパラオで安くはないね。最初から靴底がペタペタと床にひっつくとは言っていた。外に履いて行くと今度は砂利がめり込んでとれない。無理やり取ろうとしたら靴底がべリリッと剥がれた。あ〜あ。やはり。。 買った店に言うと、良くあることらしく、すぐに交換してくれると言う。知り合いのおばさんが良くしてくれたそう。「暑い倉庫にずっと置いとくからね。(劣化が進む)」と。確かに自分の靴も日本から持って来たものでもしばらくしまっておくと暑さと湿気で皮はカビるしノリは剥がれて履けなくなってしまう。しょうがないよね。同じ種類の靴はサイズがなかったので、別の靴と交換したらしい。そっちは70ドル。差額はお金では返せない、なんか差額分の物を選べとのこと。自分のとこの商品に不備があったのに差額返せないってどうかとは思うけど、まあしょうがない。夫が何も他に欲しいものが見つからなくて困っていると、「ワイフにこれを買ったら?」とおばちゃんに勧められて持たされて来たのがこれだった。ビクトリアシークレットのパフューム。私は香水とかつけないんだけどな〜。まあ、いいや。この際つけてみるか。70ドルの靴底はまだ剥がれていないことを幸運に感じている。

KARINTONG

2020-06-09 22:25:56 | 食べ物

コロナのステイホームのせいでパラオのレストランも大変だが、ベントー文化が根付いているおかげで、メニューをベントーにしてテイクアウト作戦を展開しているところも多い。お気に入りのインドレストランTajも10ドルでバターチキンカレー弁当を出してくれたのは良かったが、入れ物が完全に和食のベントーだったのがちょっとねえ。(笑) やっぱり雰囲気ってあるんだね。今日はフランコにアンティアスのスパゲッティベントーを買いに行ってみた。あいにく全部売り切れとのこと。そっか、もっと早く行かないといけないんだね。今日はしょうがないから、かりんとうを買ってまた出直そう。ペリリューのカラフルなかりんとう。KARINTONGになってた。

軽食のチョイス

2020-06-08 22:18:26 | パラオ文化

盛大で悲しいお葬式だった。現役のコロール州の州議会議員が海の事故で亡くなった。40代初めの若さだった。コロール州庁舎で州葬が行われてから母方の地元のエサールで本葬が行われると言う。州葬は6日、土曜日、朝の7時から。朝早いのにも関わらず大統領を始め、たくさんの人が参列した。
お昼は肉や魚、海苔巻きやタロなどが入った立派な弁当が配られるが、朝早めに行くと朝ごはんも用意してくれていることがある。州の職員が手渡してくれた紙袋の中身はかなりアメリカン(?)な朝食だった。ジャムとクリームチーズがはさまれたクロワッサン、ケロッグのシリアルバー、パラオ人に人気のギンビスアスパラガスビスケット(これは日本の)、そしてなぜかティッシュ。
州葬の方では香典は受け付けないというので、エサールの本葬に出るという知り合いに香典を預けて、本葬参加はご免してもらった。あとで聞いたところ、1000人を超える参列者があったとか。香典の金額を話題にするのはパラオではぜんぜん不謹慎ではないので聞かずともみな教えてくれる。このコロナ下で約18万5千ドルが集まったとか。パラオは生命保険が一般的ではないので、互助会的に助け合っている。それにしてもすごい金額。

ジャスミンも

2020-06-07 22:59:49 | 食べ物

お気に入りのタイレストラン、ジャスミン。最高に美味しいのだけれど待たされることだけが難点。解決策は。。 2時間ぐらい前に行って、注文と引き取り時間、名前と電話番号を紙に書いて渡し、支払いを済ます。これでほぼ時間通りにピックアップできる。トムヤンクンにグリーンカレー、パッタイにパパイヤサラダがうちの定番。ヨガの前に注文して、ヨガが終わったら取りに行くのがちょうどいい。活動制限されていた教室も久々に再開したことだし、今日はそのプランで行こう! 空の容器を持ってお店への階段を上る。いつもだと窓から私の姿を見ておばさんが手を振ってくれるのにな。今日はもう厨房に入ってるのかな。階段を昇りつめたところ、入口のドアは固く鍵がかかっていた。ずっとかけっぱなしになっていた「OPEN」の看板もなくなっていた。あぁ。。ジャスミンもか。普段からローカルのお客が多かったからあまり心配していなかったけれど、やはりここもダメージが大きかったのか。一時的なのかどうなのか、閉店となってしまった。残念。このコロナのせいでパラオが鎖国状態となってからあちこちのレストランやお店が耐え切れず閉店している。先行き不安な中、ローカルだって支出も控えるだろう。厳しいね。。 どうか元気でいてまた観光客が戻ってきた時には再びオープンして美味しいタイ料理を食べさせて欲しい。