「ほら、満月だよ！」と年の離れた親友が教えてくれた。テニスコートから見えたスーパームーンを写真に収めたと思っていたら、イラストモードのまま撮ってしまっていた。。 メガネがないとモニターを見るのもままならず。。 しょうがないね～。
「ほら、満月だよ！」と年の離れた親友が教えてくれた。テニスコートから見えたスーパームーンを写真に収めたと思っていたら、イラストモードのまま撮ってしまっていた。。 メガネがないとモニターを見るのもままならず。。 しょうがないね～。
日曜日はアイライのテニスコート。今日はテニスはせずに適当に観戦しながら寝転んで本でも読もう、とヨガマットと藤沢周平の文庫本を持参。風が気持ちいい。来て良かった。みんなに挨拶してから、ちょっと離れた場所にマットを敷く。あれ？ 今日は他の子供達は？ 1人なの？ 遊び相手がいなくて手持無沙汰にしている女の子が私のマットの半分に座った。うーん、そうか。じゃあ話でもしよう。そうだ、ヨガのポーズを教えてあげよう！ っていうか、柔らかい彼女は私の難題をなんなくこなして余裕で笑っている。じゃあ今度はアルファベットで順番に動物の名前を言ってみるのはどう？ あ～、ダメだ。現役で頭が柔らかい彼女にかなうはずもなく。私ときたらアルファベットの順番さえおぼつかない。と、彼女のお父さんが呼んでいる。「こっち来てお父さんとテニスの練習をしよう、ルガルク。」 ルガルクって、子供っていう意味のパラオ語。自分の子供に向かって「子供よ。」って呼びかける。日本語ではない言い方だけどね。で、ルガルクは行かない。お父さんの方へ。 「お父さんが呼んでるよ～。」って言っても行かない。（笑） しょうがない。あと少し遊ぶか。
写真：イラストモード。後ろはアイライ小学校。
子供が日本の大学生になり、一人暮らしを始め、それを機に私の日本とパラオを行き来する生活が終わった。これからはパラオで夫と二人暮らし。なんか変。今までもパラオに来れば夫との二人暮らしだったが、それとは違う。新しいモードに突入した感じ。道を往来するパラオハイスクールの子供達を見てももう息子の同級生さえあの中にはいないのだ。懐かしい顔を見つけては手を振ったり、笑い合ったり、パラオに息子がいなくても彼らの成長がとても楽しみだった。今は時折スーパーで会うお父さんお母さんとお互いの子供がどうしているかの情報交換をするのみ。アメリカの大学に行ったとか、ハワイの大学に行ったとか。みんな子供を心配しながらがんばって働いている。しばらく見ないうちに白髪になってしまったお母さんを見てビックリするけれど向こうだって久しぶりにこっちを見て驚いているかもしれない。時は流れたのだ。とにかく一生懸命で夢中で過ごしたパラオの小学校時代。怒ったり笑ったり泣いたり。毎日なんやかんやあったなあ。ある年、息子がテニスの大会でフィジーに行ったことがあった。息子がいない2週間。「あの子がいないとこんなに家庭が平和なのか！」と驚いたことを覚えている。（笑） 今はそんな「平和じゃなかったドタバタの日々」が懐かしい。
夫の職場のスタッフが亡くなった。心臓発作。46歳の若さだった。今日は彼の葬式だと言うが朝からこの雨。日本みたいにセレモニーセンターがあるわけではない。自宅の庭にテントをいくつも張って訪問客はその下で日差しを避けたり、スコールを避けたりしながらふるまわれる弁当を食べ、出棺を待つ。これはスコールではなさそうだ。いつになく空が暗い。喪服を着るわけではないが、一応職場でそろえたTシャツを着ることにしたそう。たまたま黒だったから良かった。揃いの赤いTシャツでお葬式に行く場合もあり、パラオでは色は問題ないけれど、やはり日本人には違和感がある。若い死はいつも辛い。ご冥福をお祈りします。
人生最後の晩さんはやはり「白いご飯とナス漬けだなあ。」と思う。それもこれから大きくなろうとしている小ナスを惜しげもなくもいで、塩と砂糖とミョウバンでシンプルに漬ける。皮は柔らかくきれいな紫色。噛むと中は白く浅く漬かってちょうどいい柔らかさ。。 はい、これにつきたて炊き立ての白いご飯です。そんなこの世の極楽をこの夏はほぼ毎日楽しませてもらった。世に贅沢は数知れず、パラオにだって1泊1500ドルの水上コテージが出来たし、1航海1000万円とも言う豪華客船が寄港する。誰かが招待してくれるというなら泊まってみてもいいし、航海してみてもいい。でもやっぱり最後の晩さんはこれだなあ。。（笑）
