コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

ネットのある生活

2018-10-28 22:25:32 | 通信環境

この夏、日本へ帰国した際に買ってきたものの中に、ブルートゥースのワイヤレススピーカーとWi-Fiルーターがある。これが私たちのパラオ生活を劇的に変えた。
昨年末からパラオのインターネット環境が大きなゴタゴタを経ながらも急激に改善されたことは前にも言った。海底光ケーブルの敷設が完了し、モバイルの4Gへのアップグレードと各家庭のネットサービスのアップグレードがされたためである。どこにいてもスマホでネットができる、スマホや家のパソコンで途切れず動画が見れるという、日本では超普通のことがパラオでも普通になった。これは本当にすごいことだった。今まではスマホを持っていたとしても、繋がりも良くないのにデータプランが高すぎて、ネットは使わずショートメールと電話だけという人がいっぱいいた。Lineやメッセンジャーでメッセージをもらっても、Wi-Fiのあるカフェに入るか、家でパソコンを開くまではメッセージも見られないという状態。パソコンLineでのLine電話も接続が悪くて途中で切れることもしょっちゅう。画素数の大きな画像を送られた時や、容量の大きなファイルを送ってこられるとダウンロードするのに大変な苦労をした。あと少しでダウンロード完了っていう間際にネットが切れたりね。(笑)それも課金制のネットサービスだから、時間がかかると精神的にも体に悪かった。
それが、今や、モバイルのデータプランは1ヶ月8GBで25ドルという大変リーズナブルな料金になった。そして速い。家庭用のネットサービスであるホームネットの方は未だに料金に変更はなく、使用時間による3種類の課金制プランの他に使い放題は99.95ドルとかなり高額だが、安定した通信とスピードは前と全然違う。
この使い放題のホームネットに今回、日本から買ってきたバッファローのWi-Fiルーターをつけた。思った以上に快適~!夫のラップトップ、私のラップトップ、夫のスマホ、私のスマホが同時にネット接続しても快適なスピードが保てる。いい感じ~。そしてソニーのワイヤレススピーカー。このネット環境だからこそやっとできること。音楽アプリをダウンロードして好きな音楽を聞き放題。ヨガのBGMだって簡単に。電子書籍も試してみる。はぁ~。別世界。便利ですなぁ。(笑)今までのNHK頼みだった生活が激変。もちろん朝ドラや大河は今まで通り見るけれど。ニュースやドラマはほとんど見なくなった。知りたいことを手軽にネットで見る。動画で見る。若者がテレビを見なくなったっていうの、わかるね。夫もトイレに何度も読んだ日本の古い雑誌を持ち込む代わりにスマホを持っていくようになっちゃった。あ~、パラオでこんな生活をすることになろうとはね。。長い間の不便を考えたら感慨深くもあり、ちょっぴり寂しくもあり。この利便と引き換えに失うものは何だろう。。

ツカレなおるかな?

2018-10-27 22:11:23 | パラオ文化

パラオ語になった日本語の中で一番有名で一番人気?と言っていいいんじゃないかな。(笑)「ツカレナオス」。はい、ビールのことです。これまた日本のビールの中でパラオでは一番知られているアサヒが、只今キャンペーン中みたい。アサヒビールを1ケース買うと背中に「TSUKARE NAOS!」って書いてあるTシャツがもらえるらしい。ちょっと欲しいような。。


一人前の量

2018-10-25 22:47:10 | 食べ物

ランチミーティングがあるから今日はお昼はいらないとのこと。了解、了解。たまにはいいいよね。
お昼の残りって持って帰ってきたのがこれ。ピザ?なんでまたピザなんか頼んだの?そんなに好きでもないのに。なんとなく食べたくなったっていう気持ちはわからないでもないけど、何ピザかも不明なデカすぎピザ。3000キロカロリーぐらいありそう。。見ただけでおなか一杯。。

アブナイが危ない!

2018-10-22 22:24:41 | 生き物

夫の職場のわんこ2匹。名前がアブナイとショーガナイなんだって。どっちもパラオ語になってる日本語だけど。。それ名前にする?形容詞だし。でもまあ面白い。写真はアブナイの方。誰かが「アブナイ!」って彼の名前を呼ぶたびに私がビクってなっちゃう。この間、職場前の海に飛び込んでしまったそう。「アブナイ、危ない!!カムバーック!」職場前の入り江にはワニがいるのだ。入り江ワニ。時々岩に上がって日向ぼっこしてるし、白サギを食べる姿も目撃されてる。前に職場で飼ってた子犬も食べた前科者だ。アブナイが言うこと聞いてカムバックしてくれたから良かったけれど。もう飛び込んじゃダメだよ~。

サプラ~イズ!

2018-10-18 22:07:11 | 今日の出来事

「イミグレーションに電話した?」と夫。再発行申請した私の滞在許可証ができたのかってことだ。先週申請した時点で来週電話してできてるか確認して取りに来てって言われた件だ。あなた何年パラオに住んでるんですか?来週って言われて月曜日に電話して「はい、出来てるよ!」なんてミラクル、あると思いますか? なんにつけてもゆる~い感じのパラオ。それが気に入ってる部分でもあり、ほぼ対応術は身につけているつもりなのだけれど、ことこういったお役所の事務的なことでは唯一ヤキモキさせられる。過去、申請から発行まで3ヶ月かかったという経験もありまして。。来いって言われた日に取りに行くと、「あの書類が足りない。」とか「この書類が足りない。」とか言われる。受理した時にはそんなこと言ってなくて、「書類はパーフェクトだ!」って言ったのに。。でもここで文句を言っても事態が悪化するだけ。別に意地悪されてるわけではないのだ。担当者の認識不足と確認不足。窓口の担当者によって変わるってこともある。しょうがないから言われた書類を揃えて、また提出っていうことをいったい何回やったことか。忍耐の日々。悪夢がよみがえる。。
でもなあ、またあれをやらなくちゃいけないなら早めに行って、言われることをやった方がいいな。まあ、できてるなんてことは99%ないだろうと思いながら電話した。昨日、水曜日。「滞在許可証の再発行申請しているものですけど。今週電話してから取りに来いと言われてまして。できてるかどうか。名前は○○です。」「ちょっと待ってね。確認するから。」しばーらく待たされる。そして電話口に戻ってきた彼女が言った。「できてるよ。」 はっ?ほんとに?マジすか?うわぁ~っ!すごーい!やったーっ!!
夕方、帰ってきた夫に「今日、いいことがあったよ!」「何?」「なんと!パーミットができてたの!」「えーっ!!」 あったり前のことが超嬉しいパラオ生活なのでした。(笑)

ポリスレポート

2018-10-09 22:55:31 | 今日の出来事

さて、紛失してしまったパラオ滞在許可証を再発行してもらうために、入国管理事務所に向かった。こういうお役所仕事はめんどくさいし、すごく時間がかかることが多いので、気が重いけれど、パラオで暮らす外国人は常時携帯を義務付けられているものだからほっとくわけにもいかない。とりあえず申請しておけばどんなに時間がかかろうと、不携帯の言い訳にはなる。入国管理事務所で事情を説明すると、警察に行ってポリスレポートをもらって来いとのこと。警察への紛失届みたいなものだ。はい。言われた通りに警察に行って、窓口で事情を説明する。中でレポートを作るから中に入れ、と促される。なんかやっぱり警察って緊張する~。当たり前だけどみんな警察官の制服着てるし~。中に入ると数人の若い警察官が大きなテーブルを囲んで座っていて、手持無沙汰な雰囲気でそれぞれのスマホをいじっていた。パラオ人にしては細めでシュッとした感じの上司がパラオ語で一人の若い警官に説明し、私の調書を書くように指示した。典型的なパラオ人でずんぐり太目で人の好さそうな部下は自分のスマホを置いて用紙を用意し、ちょっと恥ずかしそうに私に向き合った。若いな~。高校卒業したばかりかな。私が時系列を追って説明する。最後に確認したのはいつか。どこか。その後どうしたか?失くしたのに気付いたのはいつか。どこか。私が口述したことを彼が一生懸命作文して手書きで書いてくれる。とりあえず全容を聞いてからまとめて書いた方がいいんじゃないかな、って思ったけど、聞きながらすぐに最初から書き始めてしまった。案の定、あちこちを直さなくてはいけないことに。線を引いてはイニシャルで訂正する。文も「そして」「そして」ってなんか、だらだらな文になってしまった。彼の手元を見ながら息子の作文の宿題をやっている気持ちになってくる。彼も必死だ。筆圧で痛くなった手を振りながら一生懸命まとめようとしてくれたけど、結局新しい紙に書きなおすことになっちゃった。ああ、ごめんね、こんなに長く手書きで書いてくれたのにねえ、って気持ちになる。体に似合わず彼のハンドライティングはとてもきれいだった。2枚目はなんとか上手にまとまった。ふぅ~。ありがとう~!「No problem!」と彼も笑顔。これで仕事は終了!彼もホッ。私もホッ。「ところで、あなた、いい体しているけど柔道とかやってるの? 前に日本から柔道の指導で来てる人いたよね?」と聞いた。すると彼だけでなく隣に座ってる別の若い警察官も話題に入ってくる。「今は日本からの指導者はいないけど、柔道はポリスアカデミーで習うんだ。必須科目だよ。自分たち警官はちゃんとしたやり方を習わないとね。ストリートファイトみたいなでたらめなことはできないから!」と胸を張った。「そりゃそうだよねー。」なんかすごい親しみが湧いてくる。がんばってよ~、パラオの若い警官たち!
ポリスレポートを持って入国管理事務所に戻る。警察の建物の2階だからすぐだ。なんだってすぐそこだ。消防署も隣だし、刑務所も反対隣。なんだって近いけれど、じゃあ手続きもすぐにできるかと言ったらそれは別問題。ポリスレポートを添付して滞在許可証の再発行の申請書を提出した。窓口のおじさんは外見はいかついけれど優しいタイプのパラオ人。ちょっと待ってね、上司に説明してくるから、と私の書類を持って上司がいるらしき奥のパーテーションの影に入って行った。しばらくすると「アーイヤイヤイ!」という女性の声がため息とともに聞こえてきた。彼の上司は女性だったか。あの声の調子では「めんどくさい仕事持って来ないでよ!」って感じだな。これは時間がかかるかも。パラオは女性が強い。これはいいことだ。でも時として暴君もいるから気を付けなくてはいけない。窓口のおじさんが戻って来て、私をこっそり手招きする。こしょこしょ話で、「書類は受付けられたけど、いつできるかわからないから、来週この電話番号に電話して。これがぼくの上司の名前。近々日本に行く用事があるから早めにやって欲しいって言っておいたから、君もそう言ってね。」と目くばせした。あ~、ありがとう!ご尽力感謝します。でもまあ、来週って言って来週できたためしはないからなあ。(笑) でもいい。彼の親切が嬉しかったし、申請中という事実が大事だ。ボールは向こうが持っているのだから。よーし、一仕事終わり!

モンダイ発生

2018-10-03 22:38:40 | 日本

3ヶ月の日本滞在。あんなに暑い日々を過ごしたのに、いつの間にか風は涼しい風から冷たい風になり、気持ちよく開け放ったはずの扉は今寒々としている。扇風機の位置にはすでにヒーターが置かれ、今期最初の働きをした。四季があるとはこういうことなのだ。日に日に変わっていく見慣れた景色が美しい。「寒い」という感覚を思い出した頃、パラオに戻る日を迎えた。台風24号の進路を何度もチェックして出発日を変更することにした。UAの方からも台風を原因とする変更は無料で行うという案内が来ていた。UAの仙台/グアムの便がなくなってしまったため、今回は仙台から成田→グアム→パラオに飛ぶ。朝8時に仙台を出発してパラオに着くのは夜の8時だ。長い旅。成田→パラオの直行便があれば5時間で行くというのに。でもいいんだ。グアムに寄るのは嫌いじゃない。徐々にパラオに近づいていく空気が好きだから。グアム空港で見るパラオ人はとても懐かしい気持ちがするのだ。
仙台でチェックインする際に、大変なことに気がついた。財布に入れていたはずのパラオの滞在許可証(パーミット)が見当たらないのだ。まずい。。日本から出国する時はいつもチェックインカウンターで帰りのチケットか、それがない人はその国に住んでいるという滞在許可証を提示しなければならない。いくら探してもない。どこかで落としたのだ、きっと。汗が出てくる。出国できないかも。。とにかく落ち着いて対策を考えよう。あれ?仙台のチェックインは問題なくできてしまった。成田への国内線だからか。じゃあ成田で絶対ひっかかる、なんとかしないと。滞在許可証がないならツーリストとして入るしかない。とりあえず帰りのチケットを用意しよう。今回日本で修理したスマホと夫の日本出張用に契約した格安SIMが役に立った。手元でUAのページを開き、適当な日にちでパラオから成田のチケットを予約する。24時間以内のキャンセルは無料と書いてある。とにかくこれでパラオに入り、無事入れたらキャンセルして、パーミットの再発行をしてもらおう。なんとか仙台を離陸前に予約を終えることができた。ふぅ~。。焦った~。
ところが成田ではそのまま出国検査、パーミットも帰りのチケットの提示も求められなかった。なーんだ。でもパラオ入国の時は絶対必要なのはわかっている。プリントアウトこそしていないけど、このスマホのEチケットを見せれば大丈夫!バッテリーが切れないようにだけ気をつけなくちゃ。しかし便利だな~、やっぱり。今回は本当に助けられた。この文明の利器に。パラオの入国審査を余裕で通る。だって帰りのチケットがあるから。3ヶ月ぶりのパラオの夜は真っ暗で、ものすごいムシムシだった。このムシムシが嬉しくて車の窓を開けた。ただいま、パラオ。