コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

騒音の認識

2023-05-20 22:08:05 | 今日の出来事

昨夜は金曜の夜ということ以上に何か特別な日だったのかな。お隣のオープンエアーの集会所にたくさんの人が集まり飲めや歌えやのカラオケ大会が始まった。お隣のビルディングは建設会社の宿泊施設でフィリピンやバングラデシュからの出稼ぎ労働者がたくさん住んでいて、いつもこの集会所に集まってみんなでご飯を食べたりテレビを見たりしている。家族から離れて異国の地で働いて給料は本国に送って自分は雇い主から与えられた宿舎に寝起きして、与えられた食べ物を食べて、最低限の小遣いで過ごしていると思う。たまたまスーパーで会った彼らが買うものをちらっと見るとイチゴミルクの缶ジュース一缶だったり人工甘味料たっぷりのお菓子だったりする。ああ、そんなものを買わないで同じ値段でいっぱい買える食パンとかもっとヘルシーなものを買ったらいいのに、、と余計なことを考えてちょっともどかしい思いになる時がある。
そんな彼らが昨夜はエンドレスのカラオケパーティーで大盛りあがりだった。うちはいつも窓を開けているのでものすごい音量と時々音がはずれながらの絶唱が絶え間なく聞こえてくる。「だいぶ盛り上がってるね。」「たぶんなにか特別な日なんだろうね。」「フィリピンの独立記念日かな?」などと夫と話しながら夕飯を終える。だいたい12時ぐらいまではよくあることだからあまり気にはしない。それが昨夜は長かった。夫はそんな音の中でも寝られるからすごい。私はやっぱり寝られない。ノリノリで調子はずれのダンシングクイーンが聞こえて来て、え〜、まだ歌うの?と最後に時計を見た時は深夜の2時を過ぎていた。これが聞こえているのは私だけではないはずなのに、この深夜の大音量に対して、近隣の家から誰一人として「うるさい!静かにしろ!」と怒鳴る人がいないのはすごいな〜、と思う。近年、日本では公園で子供が遊ぶ声がうるさいとか、学校の部活の朝練もうるさい、挙句の果てには除夜の鐘の音にまでクレームを言う人がいるとか。ピアノを練習する音で殺傷事件まで起きたりする。そんな人がここに来たらどうなっちゃうんだろう?(笑)かなりのことが「ま、いっか」で済んでしまう生活にこんなに慣れてしまった私は再び日本で暮らせるかなあ、と逆に心配になる。一応調べてみたら、昨日も今日もフィリピンの独立記念日ではなかった。

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