コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

がっかり

2019-04-24 22:46:43 | 生き物

日本じゃもう犬に残飯を食べさせることもなくなったのかな。パラオでももちろんドッグフードを食べてる犬もいるけど、基本残飯スタイルなんじゃないかと思う。持ち寄りパーティなんかすると、大の男でも「うちの犬に持って帰るから」と言って、魚や鶏の骨などを集めている。
日本からパラオに来る時、子供と「パラオに行ったら犬を飼う」という約束をした。でも来てみてビックリ。犬が全部放し飼いだったから。そこらじゅうに犬がウロウロしている。一応飼い主はいるみたいだけど、なんか日本の「犬を飼う」っていう感覚と全然違った。ご飯以外はあくまでも自由行動。犬を繋いで散歩させてる人なんて当時一人もいなかった。こんなんだったら自分ちで飼ってても他人の犬をかわいがってもどっちも同じ、ってことで、結局子供も理想の「犬を飼う」イメージが壊れ、そのうち自分の遊びに夢中になって、犬を飼いたいと言わなくなった。かわいがるペットと言うよりも、時々追いかけられたり、友達が噛まれたりして、犬によっては一緒に遊ぶことはあったとしても、子供にとっては警戒もしなくてはいけない同列の共存する生き物っていう位置づけになった。
話がそれたが、そういうことでパラオでは今まで飼い犬のために魚を取っておくことをしたことがなかった私だが、昨日魚のスープの残りを捨てようとした時にふと、「あ、そういえば!」と思い出した。夫の職場の犬、アブ。本名アブナイ。アブナイに持って行ってあげたらきっと喜ぶぞ~!いつも職場であっち行ったりこっち行ったりして、食べ物をねだっている。喜んでガツガツ食べるアブを想像しながら使い捨ての容器にけっこう身のついた魚のガラをたっぷり詰めて冷蔵庫に入れた。持ち寄りで残飯を自分の犬のために集める飼い主の気分になった。そして今日。「アブ~、いいもの持ってきたよ~!」と蓋を開けてアブの前に置いた。あれ?アブの反応が悪い。ふんって感じで匂いを嗅いで、ゆーっくり舐めたり鼻で押したりしている。そして食べない。え~っ。なんで~?魚好きなんじゃなかったの?なんかすごいがっかりなんですけど。。
もしかしたら腹がいっぱいだったのかもしれない。夫によると、コンポスト用にホテルやレストランから持ち込まれる残飯を食べてることもあるらしい。そっか、今日もそれ食べた後だったのかも。それに、勝手にどうせいつも腹が減ってるからなんでも食べるでしょ、なんて思っていたけれど、アブにだって好き嫌いはあるかも知れない。肉は好きでも魚はそれほどでも、とかね。結局、後から見たら容器は空になっていていつの間にか魚も全部食べてはあった。でも私が期待したアブの喜ぶ顔は見られなかった。期待した反応じゃなかったことで、私はがっかりして「なんだ、そんな喜ばないんだったらもうあげない!」なんて思ってしまったけど、そういう考えはいけないね。やってやった、さあどうだ? 喜べ! じゃあダメですね。アブにはアブの都合も好みもあるのです。

ヨガ問題その後

2019-04-08 22:00:10 | 今日の出来事

パラオの小学校や高校でエクササイズとしてヨガを取り入れていることが一定の宗教的だとして反対の署名が集まり、問題化していることは前の記事(2019/2/26)で書いた。新聞記事を見て私が受けた印象としては「とんでもない」とか「何をとっぴなことを」と言った感じだった。担当していたヨガのインストラクターたちも「きっと私たちが何をやっているのかわからないでそう言っているんだと思う。」って言っていたし、当の学校の先生たちもヨガ導入には肯定的で、この問題に対しても「一部の人の考えだ。」と言っていた。そのうちおさまるのかな、と思っていた。それが今日の新聞(ティアベラウ)にこんな記事が載った。「法王はヨガにNO」。えっ?そうなの?
2015/2/23付 Belfast Telegraph(イギリスの新聞)の、教皇フランシスは「ヨガ教室に精神的な答えを求めてはいけない。」と言ったとし、ヨガは危険であり、精神的な健康を脅かす危険がある、と述べた北アイルランドの神父の記事を紹介した。様々な衝撃的な表現を並べてヨガは「悪魔のしわざ」とする彼。これに対してヒンズー教のリーダーが教皇に「彼を教育してくれるように」と促した、という記事だった。しかしこれは彼だけの問題ではなく、歴代バチカンがヨガや禅などの東方の宗教や瞑想に対してどういった姿勢を持っているかを過去の発言や作成された書類から紹介した。これらはすべて、Belfast Telegraph(イギリスの新聞)の抜粋。正直言って驚きの内容。バチカンがヨガに対してこういう姿勢だったとはぜんぜん知らなかった。
毎回様々なことを取り上げて彼女の意見を述べるこのティアベラウのコラムは新聞を買うたびに私も読んでいた。今回は彼女は自分の意見は一切述べずに、イギリスの新聞記事の抜粋のみを載せた。宗教がからむと意見を述べるのが難しいんだろうね。
いやはや。。こうなっちゃうと簡単に学校ヨガの復活にはならないだろうな~。

◎ティアベラウに貼られていた記事のリンク先:
https://www.belfasttelegraph.co.uk/news/northern-ireland/pope-francis-urged-to-discipline-catholic-priest-who-called-yoga-work-of-the-devil-31012562.html

しかし今回は私も認識不足だった。ネットで調べたら、他にもバチカンとヨガについての記事があったのでリンク張っておきます。勉強になります。
◎イギリスのデイリーメイルの記事(2011/11/25付)
https://www.dailymail.co.uk/news/article-2066289/Yoga-work-devil-says-Vaticans-chief-exorcist-doesnt-like-Harry-Potter-either.html#ixzz1f1s6UelH
◎上記の記事の日本語訳のサイトがあったので
http://oka-jp.seesaa.net/article/237597256.html

養生という考え

2019-04-06 22:02:43 | 今日の出来事

病気の養生じゃなくて、仕事する前に周囲を傷つけたり汚したりしないように保護するという意味の養生について。
今回また、エアコンから水漏れしてメンテナンスに来てもらった。すでに何回も同じ問題が起きていてその度に来てもらって、詰まったドレインの掃除やフィルターの掃除、中に溜まった水を抜いてもらったりしている。原因はこの台湾製のエアコンのドレインパイプが細いということにあって、それは詰まる度に掃除する他どうにも直しようがないことは言われていた。まあそれならしょうがない。メンテナンスの人件費をかけるか、新しいエアコンに替えるのかは大家さんの判断だ。水漏れする度にメンテナンスを呼ぶのも面倒ではあるのだけれど。
さて、今回もいつものフィリピン人のメンテナンス係が二人でやってきた。良く知ってる人だし、とても気のいい男達だ。いい人だし、仕事も真面目にやってはくれるんだけど。。仕事のやり方がね。ちょっと。。 今回、チェックしたところ、ドレイン側からだけでなく、背面の方からも水が漏れているということで、エアコンを外して全体のチェックをするということになった。そしてそのエアコンを取り外すという大掛かりな仕事に、何の準備もなく即取り掛かってしまった。「ウィ~~ン」という自動スクリュードライバーの音が響き渡る。エアコンの下の棚には写真立てや絵や置物、テレビ、DVDプレイヤーなどが置いてある。エアコンのネジや、配管の通る壁の板を外したらもちろん埃やゴミくずが落ちてくるのは容易に想像できるし、ましてや今回の問題は水漏れだ。どこにその水がかかるやも知れない。「ちょっと待って!」と作業を止めて、下の物を移動させ、棚やテーブルにシーツを掛ける。そして雑巾を用意して作業を見守る。おっとここはバケツが必要、という時にはさっとバケツを持って来てドレインからしたたる水に対応する。作業が終わった時は棚にかけたシーツは上から落ちてきたゴミと水でビショビショだった。
これ、どうするつもりだったのかなーって思う。もしシーツをかけないで作業を続行して写真とかテレビに水がかかったら。仕事をする前に、これをやったらいったいどうなるのか、って考えてからやった方がいいよね。じゃないと自分達の余計な仕事や問題が増えるだけ。仕事をする前にどういうものが必要になるかも考えた方がいいね。いつもやり始めてから「雑巾ない?」「ブラシない?」「バケツある?」って聞かれるから。一応こっちも用意はしてるけどね。そして仕事の後は散らかり放題。最初はびっくりしたけれど今はもう慣れた。修理を頼んだら作業をよく見て、自分もできることはやるつもりでいる。掃除機も用意して仕事が終わらないうちから掃除機をかけ始める。そしたら次第に仕事の後の掃除は気にしてくれるようになった。だいたいきれいにして帰ってくれる。直してくれるのはありがたい。仕事前の養生についても考えてくれたらもっといいんだけどね。