コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

再開

2022-03-14 10:59:01 | 今日の出来事

1月、2月と、パラオに爆発的な感染者数をもたらしたオミクロン株。ここに来て毎日の感染者数も減少傾向、身近な感染者の症状も重くないことがわかってくると街の雰囲気も確実に変わってきた。コロール州もこれまで人の集まりによる感染を避けるために公園や各村のバスケットボールコート、ドックなどの閉鎖や使用時間の短縮化を行ってきたが、3月12日付で、それらの制限を解きすべて元の通常の時間帯に戻すというおふれを出した。ロングアイランド公園やKBブリッジ下コロールサイドの公園などは通常の時間帯に戻すことに加えて、今までは夕方6時で閉門だったのがプラス2時間の8時までいいよ、というサービス(?)までついた。今まで我慢してきたからということなのか、州民の健康増進のためなのかはわからないが、おふれと同時に人々が集い、夜まで賑やかな声が聞こえるようになった。対岸の道路から見えた満開のホウオウボクの写真を撮るために私もロングアイランド公園に行った。車がいっぱい。泳ぐ人、歩く人、ただベンチに座って話をしている人、ビーチバレーコートは二人ずつ組んで順番を待つ高校生でいっぱいだ。大きなスピーカーから音楽が流れている。転がってきたボールを拾って投げ返す。顎をくいっと上げてありがとうの合図。夢中になって花の写真を撮っていると、「アンティ、カメラを見せて」と小さな男の子が触って来た。
街が息を吹き返した。