道具好きの父。竹ぼうきの数がまた増えていた。こんなに必要ないのは明らかであるが。それに熊手。いったい何本あるんだ？ そして今回、もう一つ増殖しているものに気づいた。ハエたたきだ。ごく普通の家庭に６本は多すぎるだろう。特にハエが異常発生しているわけでもない。３人が両手に持って同時にたたくような日が来るとも思えない。なんでまた。。 ある時、偶然に増殖の過程を目撃することになった。父にとっての孫娘、私からすると姪っ子にお小遣いをあげたいから１万円が崩れないか？と聞いてきた。崩れないことを言うとすぐに愛車の軽トラでブーンとどこかに出かけた。しばらくして戻ってきた父の片手には新しい竹ぼうきが握られていた。一万円を崩すのにムサシで竹ぼうきを買ってきた、と言った。はぁ？？「竹ぼうきなんかいっぱいあるじゃん！なんでまた買ったの？お金崩したいなら牛乳とか、シャンプーとか消耗品買えばよかったのに。」と言うと、「竹ぼうきしか思いつかなかった。。」と答えたのだった。。 私には理解し難いことではあるが、人の嗜好とはそういうことなんだろうなあと思う。同様にしてハエたたきも増えていったのだろう。まあ、いいけどね、買いたいなら買っても。ビンテージのジーンズとか、高級外車とか骨董とか世に趣味はいろいろあるけれど、竹ぼうきとハエたたきに凝る人はかなりレアだろうなあ。。
