コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

落とし穴

2021-01-31 22:45:42 | 今日の出来事

「どこに落とし穴があるかわからない」というけれど、こういうことだったんですねえ。。撮影に夢中になって砂浜までたどり着きました。被写体を探して周りばっかりキョロキョロしていた私。はい、足元は見ていませんでした。ぜんぜん。ああ、あそこの木陰で休もうって、目的地だけを見ていました。平坦であるはずの浜を歩いていたのに、一歩踏み出した刹那、突然地面が目の前に。ダーンッという衝撃、と同時に両膝に激痛が。イッタ-っ!何? 何が起こったかわからないまま私は砂浜に倒れて動けなくなっていました。幸か不幸かまわりには誰もいなかったため、痛みが収まるまでとりあえず膝を抑えて寝転んで待ちました。大きな痛みの波が去って状況を確認すると、足元には深さ30センチぐらいの穴がありなんと私はそれに落ちて思い切り転んでしまったようでした。自分もカメラもバッグも砂だらけ。もう~!信じられない。穴は子供が遊んだ後なんでしょうね。こんなものに自分がはまるとは。膝は痛いし擦りむいて腫れてはいるけれどなんとか自力で歩けそう。砂だらけになったカメラの動作がちょっとおかしい。細かい砂がボタンの隙間に挟まって取れない。。あ~あ。でもまあしょうがない。砂で良かったし、これで済んで良かった。飛行機が飛んでいない今、大きなケガや病気は本当に怖い。簡単に日本に帰れないですからね。重々注意をしなければ。。

頂上から

2021-01-30 23:27:41 | 今日の出来事

そして丘の上からの景色はこうだ。コバルトブルーの海は真昼の強い日差しの中でモノクロームの絵のように。ジャングルの中から出てくると目が開けていられないぐらいまぶしい。キラキラ輝く水面を一艘のスピードボートが横切った。釣りに行った漁師かな。

山歩き

2021-01-30 22:56:09 | 今日の出来事

久々に気持ちよく晴れた週末。乾季のオンシーズンもいいところ。本当だったらダイビングのお客でいっぱいの季節だ。観光客のいないパラオ。ダイビングボートが出ないパラオ。。考えられないことばかりだが今は仕方がない。
一人、カメラを持っての裏山歩きは発見の連続だ。私の足音に驚いたように藪の中でガサゴソッ、バサッと落ちたのは美しい模様のミドリツヤトカゲだ。 これは嬉しい。今日は何匹見ただろう。外来種のトカゲを見ることも多いが、この辺りは在来種ががんばっている。上方からはホーッホーッと山鳩の鳴き声。華麗な姿に似合わないダミ声はシラオネッタイチョウの声だ。今まで気づかなかったヘンテコな形の花と実はパラオの固有種で、これまたパラオの固有種の鳥の食べ物になっているという。トレーニングのために何往復もしたことのある苦しい坂道が撮影をするとなると、あれ?苦しいところなんてあった?(笑) シャッターを切りながら、一人言を言いながらいつの間にか頂上へ。

花は盛りをのみ

2021-01-25 22:10:58 | 今日の出来事

義母の命日に花を手配した。インターネットは便利だね。パラオにいながらにして日本の花屋から日本の指定の場所に届けてもらえる。日にちを指定すればもう安心。よほどの事がない限りその日にちゃんと届く。この信頼感は素晴らしい。命日の前日に届けて貰うように1週間前に手配した。花が好きだったお母さんに、今回は白いユリとピンクのユリのちょっとゴージャスな花束にしよう。ユリは匂いもいい。ネットの見本写真も超素敵。お墓参りにも帰れないし、供養は兄弟に任せっぱなしだし、ちょっと奮発。お母さんも喜んでくれるかな。
夫の弟から、届いたよ、ありがとう、とラインで連絡があった。早速仏前に供えました、と花瓶に入れた花束の写真も送られてきた。どれどれ〜、いい感じかな〜、とワクワクで写真を見て、あ然。。 20個ほどあるつぼみが、なんと1個も咲いてなかった!! えぇ〜っ! こんなのアリですか? 弟に言うと私を気遣ってか、「でもきれいだよ。」と言ってくれる。確かに2、3個、ちょっと咲きかけているのはあった。でも言って一分咲き。三分咲きにさえ程遠い。まあ、待てば咲くのはわかりますが、ちょっとショック〜。予想外の展開。夜に弟の嫁からも「咲いたらきっときれいだよ〜!」と優しいライン。いい人達。和尚さんにはもうすでに来てもらって拝んでもらったそう。別に年忌法要などをするわけでもないから花がどうのこうのってこともないけど。受け取り側は特に問題は発生してない。
ちょっと迷った。お花屋さんに言おうか、言うまいか。というか、全国ネットワークの元締めのサイトのレビューに投稿したものかどうか。写真で見て頼んだものが、ゴージャスなユリの花束のはずが、全〜部つぼみではあんまりではないか。でもなあ、そうすると本部から末端の田舎のお花屋さんが怒られるだろうなあ。おじいさんかなあ。今年は厳冬で花も咲こうにも咲けなかったのかもしれない。生き物だからなあ。枝豆だってみかんだって毎年同じには出来ない。花屋さんだって困っただろう。まあ、いいや!いつかは咲くし。人間がすべてをコントロール出来ると思ってるのが間違いだ。お母さんには順番に咲いて行くユリを長く楽しんでもらおう。花は盛りを月はくまなきをのみ見るものかは、だ。蕾の美しさも愛でよう。
写真:夕方の散歩道で。風に揺れるプルメリアプディカ。

大統領就任式

2021-01-21 22:11:04 | 行事

アメリカは1/20で、パラオは1/21だった。新しい大統領の就任式。マルキョクの庁舎で行われるが、私は今回はテレビで見るつもり。マルキョクまでは車で1時間弱かかる上に混み合うだろうからね。夕べ、パラオ人の友人に「行く?」と聞いたら、「怖いから行かない。だって国外の人が来るから。それも隔離期間もなしで。」といかにも恐ろし気に言う。それって台湾の外務大臣一行のことだ。それ以外に今回は国外からの賓客はない。「台湾なら大丈夫だよ、コロナは厳しくコントロールされてうまく行ってるからね。」と言っても警戒心は解けない。「マスクはしてくれると思うんだけど。」と不安げな顔。コロナ感染者ゼロのパラオはゼロなだけにコロナに対する恐怖感がより大きいように思う。11時からって聞いてたからそろそろテレビをつけるかな、と思ったその時にパラオ人のおばあさんから電話がかかってきた。「もうすぐ始まりますよ!チャンネル24!」「わかりました。今つけてみるからね。」動くのが簡単ではないお年寄りはラジオやテレビの情報が貴重だ。楽しみに待っていた様子がわかる。式典などはどんな式典でもそんなに楽しいわけでもないけど、と正直思いながら。でもまあ、新しい大統領が就任の第一声でどんなスピーチをするのかはやはり聞いておきたい。世界情勢が揺れ動く中、パラオをどう舵取りするつもりなのか。
就任式は一度、マルキョクまで見に行ったことはある。あれはトリビオン大統領の時だったから12年も前になるのか。アメリカはオバマ大統領が就任した時。同じ日に就任式だったため、アメリカからの祝電はブッシュ大統領の名前だったことを覚えている。日本からは森元首相が参列された。あの時は私もあっちこっちで写真を撮って忙しかった。その後、レメンゲサウ大統領の2期は就任式の様子をテレビでハイライトをちょっと見ただけ。テレビ放送ではあるけれど、就任式の様子を最初から最後までじっくり見たのは今回が初めてだった。いやあ、面白かった。今回はコロナ下ということで外国からの賓客が台湾の外務大臣だけであったため(もちろん日本も含め各国の駐パラオ大使は列席された)、とにかくエライ人がいっぱいでごちゃごちゃで誰が誰だかわかんない状態にならずに、台湾の大臣も、各国の大使も存在感を持って放送され、パラオ国内の方は今回選出された上院・下院の両院議員の他に、伝統的なリーダーである大酋長二人(ルクライとイブドゥール)に続いてパラオ各州の酋長たち一人一人の入場及び紹介もあり、もちろん女性の大酋長のお二人(ビルンとエビルクライ)も堂々と入場されて、とっても良かった。超カッコ良かった!!そして始まりの合図は赤いふんどしの男の子の法螺貝で。そして謳いのような祈りのようなパラオ伝統のチャント。今回は新大統領の娘さんが大役を果たしました。上手でしたね~。このチャントの呼びかけに応えて、決まった場所でみんなが、「オー、フェイ!」(と聞こえる)っていうところがまたしびれるぐらいカッコいいんです。「ンン~!」って応えるとこもありますね。あ~、私もやってみたい。生きてる伝統があって、それを守り続けているのはいいですね。大統領のスピーチも良かった!その前にお母さんもお父さんもスピーチしたのが面白かったですね。お母さんはアメリカ人なので英語だったから助かりました。お父さんはパラオ語。大統領はパラオ語と英語の両方で。誠実な人柄とはっきりした意思表示が見えてきわめて好印象。パラオの将来に希望の光が射すような。いい就任式でした。レメンゲサウ元大統領も間を入れて2期を2回、合計16年。パラオのために働いてくれてご苦労様でした。肩の荷が下りていることでしょう。パラオの大切な節目に、掲げられた国旗を撮ろうと外に出たらまた雨。式典の間は降らずにいてくれて良かった。パラオ国旗の隣は台湾の国旗。台湾系のホテルの前で。大統領のスピーチでもパラオは今後もアメリカ、日本、オーストラリア、台湾などの民主主義の国々との協力していくと明言した。

ワクチン接種開始

2021-01-20 22:24:27 | 今日の出来事

用事があってPCC(パラオコミュニティカレッジ)に行くと、車がいっぱい。混んでいて停められない。向かいの国立体育館の方もいっぱいで、人が続々と中に入って行く。何? あれ?大統領の就任式は今日だったかな?マルキョクの庁舎でやるはずだけど。もしかして行けない人のためにコロールでパブリックビューイングでもするのだろうか。PCCの若い男性職員に聞いてみる。なんだろうね?と言う。知らないみたい。探している本があったのでPCC内のブックストアに入る。ブックストアなのにほとんど本がない。誰かに聞きたいけれどどの人が生徒でどの人が職員かわからない。近くの机で何かをモグモグほおばっているおばさんがこっちを見て、何か用?と言った。あ、あなたが職員の方でしたか。こういう本を探していると言うと、意外にも知っているよと即答。ここにはないからなんとかオフィスに行けと言う。説明してくれるが道順がわかりづらい。PCCは案外広くて建物もいっぱいあるのだ。私は、わかった、じゃあだいたいその方向へ歩いて行ってあとはその辺りで誰かに聞きます!ありがとう!と言った。すると彼女は気の毒に思ったのか、大きな腰を上げ、モグモグは継続しながら「連れて行ってあげる、ついて来て。」と言ってくれた。確かにこれはわかりづらい。校舎を通り抜け道の向こう側に渡って、なおかつ駐車場の裏側まで歩いた。道すがら「あなたのランチタイム(まだ10時だからおやつかも)を邪魔してごめんなさいね。」と言うとまたパンを一口齧って、「大丈夫よ!ほら、ここから車が出られるからね。」と帰りの心配をしてくれる。いい人だ。「今日は体育館で何をやっているのか知ってる?」と聞くと、「ああ、あれはCOVID19のワクチン接種よ!」と教えてくれた。ああ、そう言えばそうだった。もう病院じゃなくて体育館でやるって言ってたなあ。しかしみんな早いなあ。躊躇なくバンバン受けている。アメリカの援助で、MODERNAという会社のワクチンらしい。18歳以上が対象で、今は65歳以上の高齢者から優先的に接種している。さて、私はどうしようかなあ。。

道路標識

2021-01-18 23:21:09 | 今日の出来事

コロールの街に道路標識が設置されたのは去年。Our Ocean Conference という大きな国際会議がパラオで開催されるはずだったから。結局このパンデミックのせいで延期となってしまったが、その会議の準備の一環で道路標識も設置されたのだ。単純な大通り一本道、国民全員が良く知り尽くしてる小さな島に、案内の標識なんかいるの? こっちがコロールのダウンタウンですよ、なんて当たり前〜! 誰が迷う? と思ったけど、こっちが病院、こっちがスコージョー、こっちがPPRと、丁寧に案内してるし、見やすい。やはり初めてパラオに来た人にはあったらありがたいかもね。道路のあちこちに緑色の案内標識が設置されたら、ゆる〜っとしたコロールの街が急に引き締まったような感じがした。
環境保全に力を入れていた現大統領のレメンゲサウ氏は任期の最後にOur Ocean Conference のホスト役を遂行したかったと思うが、残念ながらそれは果たせずに新しい大統領へバトンタッチとなる。スランゲル Jr. 新大統領の就任式は1月21日。

夕暮れの風景

2021-01-17 23:17:25 | 今日の出来事

とにかく雨が多い。季節的には乾季のはずなのに。このところ朝起きてブラインドを開けるとなんかどんより。今日も曇りか~。そしてそのうち雨が降り出す。長く降るわけじゃないけど日に何度か降る。スカッと晴れた青い空をしばらく見てないなあ。夕方の散歩も雨を覚悟で。天気が良ければここからきれいな夕焼けが見えるんだけど、今日はこんなモノクロームの夕暮れ。
年明け早々に始まったCOVID19のワクチン接種(アメリカの援助)は病院関係者の接種が終わって今は65歳以上の高齢者を対象に。知り合いの90過ぎのおばあさんも早速行って来たそう。「病院の人が家まで迎えに来てくれて、終わった後は様子を見るために少し病院にいて、その後はまた病院の人が送ってくれました。」とのこと。小さい国ならではのきめ細かいサービス!「2回目は2月の初めです。」と、さすが看護婦をしていた人だけあって、しっかりしてます。パラオのワクチン接種、着々と進んでいます。

Chain-of-Love

2021-01-16 22:45:26 | 植物

愛の鎖? なんかすごい名前がついてるピンクの小さい花。駐車場の植え込みにいつも咲いているから時々摘んで来ては小さな花瓶に挿して飾っていた。でも生え方がね。植え込みのサンタンカを覆うようにツタがのびて、本人はたくさん花をつけてていいんだけど、下のサンタンカが苦しそうだった。これはマズいヤツではないか、とちょっと気にはなっていた。最近急に植物に興味が湧き出して、パラオの固有種等を知りたくなってちょこちょこ調べていたところ、出て来ました、愛の鎖。Chain-of-Love。固有種としてではなく、反対の生態系を脅かす危険な外来種として。まだパラオではそんなに被害が見られる訳ではないけれど、ものすごい繁殖力で他の植物を覆い尽くすらしい。これが広まったら大変なことになるということで、名指しで手配されていた。自宅で栽培は禁止、誰かの庭で見つけたら持ち主に説明し、危険外来種根絶係に電話すること、となっていた。タイヘーン!ガーデン管理の人に言わなくちゃ!かわいい花ではあるし、花に罪はないのだけどね。。ごめんね〜!
(Chain of Love。日本名はアサヒカズラと判明。)

DK

2021-01-08 23:05:19 | 今日の出来事

女子高生がJKなら男子高校生はDKと言うのかな。最近急激に植物に対して興味がわき出て来た私。珍しいカラジュームを友人から譲ってもらうために近所のバングラデシュの店の前に車を停めて歩き出したところだった。「○○!」と私の名前を呼ぶ野太い声がした。え?どこ?誰が私を呼んでるの?声のする方向を見ると紺色のポロシャツとチノパンの制服姿の高校生男女が7、8人。そのうちの何人かが道の向こう側から私に手を振っていた。最近視力が落ちて、目を凝らしても顔がわかんない。でもあの制服ならあの子かな、と想像はつく。テニスに来てた子供達だ、きっと。だけど男の声だったなあ。誰だろな、と考えながらとりあえず笑顔で手を振り返す。顔は見えないから体型で判断。女の子はわかった。一番後ろで大きく手を振るひときわデカいヤツは?? あ〜、やっとわかった!最近急に大人びてすっかりカッコいいお兄さんになっちゃった男の子だ。え〜っ、あの子が私の名前を呼んでくれたの?それであんなに一生懸命手を振ってくれちゃって? ああ、なんてかわいい。かわい過ぎる。。これで私の一日は幸せ!パラオのこういうところが好きです。日本のDKは女の子達とハンバーガーショップに行く途中でおばさんの名前を呼んで手を振ることは、、、ないでしょうなあ。(笑)
写真:カラジューム ポルカドット。ペンキが飛び散ったみたいなピンクのドットがかわいい。