コロコロコロール通信

南洋の小さな島に暮らす家族の日記

3度目の夏

2022-08-15 22:35:39 | 今日の出来事

パンデミックの影響もありここ数年はパラオでお盆の時期を過ごしている。パラオにお盆の習慣はないけれど、この時期は海軍墓地の戦没者慰霊碑にお参りに行く。お盆前にはいつも日本人会が墓地の清掃をしてくれるので成長の早い熱帯の草もキレイに刈られて気持ちがいい。パラオに観光客がほぼ入ってこなくなって3度目の夏を迎えてしまった。しかし、日本も当初に比べだいぶ行き来が楽に出来るようになってきたし、グアムを含めアメリカはもう出入国に面倒な条件はない。みんな動き始めている。もう少しだ。
WCTCの裏の花屋さんでお供えの菊を買う。年にたった一回のことなのに、パラオ人の記憶力の良さには感心する。私の顔を見るなり「サクラカイ(海軍墓地の別名)にお参りに行くんでしょ。菊でしょ。ラップはいらないんでしょ。」と言わなくても去年の通りにしてくれる。丘の上方に立つメインの慰霊碑にお参りを済ませて丘下を振り返ってびっくりした。慰霊碑が立つ斜面から北の方を見下ろすとそこにはヤシの木越しに故郷日本に続く青い海が見えるはずだった。その青い海が今年はやけに小さいではないか。ヤシの木が随分大きくなって視界を塞いでしまっていたのだ。見えないわけではないけれど。。背伸びしたり頭を左右に揺らして海を確認する。やっぱりスカッと海が見えて欲しいな〜。熱帯の木々の成長速度はすごいです。モリモリの生命力。