昨日は、旭川市にある道立旭川美術館で竹久夢二展をみてきました。9月23日から開催されているもので見に行こうと考えていたのですが、先日我が家のお庭を造成してくれた平間造園の専務が久々に我が家を訪れ、その際に夢二展のチケットを2枚頂きましたのでそれではと出かけてみました。
夢二は多くの方がご存じの儚げな美人画の浮世絵画家という印象でしょうが、正に私達もその程度の認識でした。20歳の頃から数多くの作品を発表し49歳で亡くなるまで、明治末から昭和初期にかけてのイラストレーターやデザイナーの先駆けと言われる斬新な構図と色使いの作品の数々に目を奪われました。
また、趣を変えた関東大震災の写実的な記録としての記者の目線の絵も展示があり、その対比が面白かったです。彼自身は竹久茂次郎という名を夢二にしたくらいですから、この人の目指したい世界が分かるようです。大正ロマンを代表する人気の画家だったのでしょうね。
往年の夢であった欧米への外遊は世界的不況もあって成功しなかったのですが、今回の展示はその当時の「幻のスケッチ」と言われる作品の展示が冒頭に並び、彼の苦しみや戸惑いが分かるスケッチでした。
私はビビッドな色遣いのグラフィックデザイン的な美人画が好きですが、「宵待ち草」の様に詩も書く夢二は当時の女性のあこがれだったのでしょうね。憎めない女たらしの不良画家の才能の一端を感じる展示でした。
この展示に合わせて、お茶会や当時の流行歌になった「宵待ち草」のマンドリンとギターでの演奏会等あるようですので、機会があれば参加したいなと思ってます。
思わずコメントしちゃいます!
私の実家がある市が夢二の生家があるところですー!
行ったことないんですけど(-.-;)
邑久郡3町が市になるときの名前候補に「夢二市」がありました!結局投票で瀬戸内市になったんですが…
夢二の生家がある町で生まれたのですか、凄い!(笑)「夢二市」が出来ていたら何かと話題になって良かったかもしれませんね。夢二展は初めてでしたが、すごい数の作品で見るのに疲れるくらいでした。機会がありましたら足を運んでみて下さい。