GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

三国志異聞 鳳凰の恋

2015-04-01 20:41:06 | 長池とも子「破龍」
三国志異聞 鳳凰の恋/長池とも子/秋田書店/刊行中(3月16日発売)/429円(+税)

内容とコメント
プリンセスGOLD掲載作品。三国志の曹操の次男・曹丕(そうひ)と、敵である袁紹の息子の妻・甄氏(しんし)のラブストーリー。
城から曹丕に強引に連れ出された彼女の運命は…?

少女漫画で話の内容もアレなので、目のやり場に困るシーンも。
曹丕に限らず、曹操一家が出て来るので、前作の三国志漫画「破龍」を読まれているとより楽しめるかもしれません。
曹操がより好色家になってるー

この人物がえええええ…
読んでみてのお楽しみです。甄氏の運命にも関わる人なので重要人物扱いなのでしょうが、この人物をお好きな方にはちょっとショックかもしれません。
私も正直ショックでした
まあ噂にはされてましたけどね…

この女性がキラリ!
「破龍」でも存在感のあった卞夫人(べんふじん)。曹操の正室となり、年齢を重ねましたが、彼女も、そして曹操も変わりなく元気にやっていて嬉しく思いました。
仲睦まじいシーンもあって、二人のファンにはオススメの作品です。
三国志ファンの方にはご存知の通りの活躍も見せます。

この曹氏にほっこり…
曹沖(そうちゅう)以外の何者でもございません! と言いつつ曹昂(そうこう)が出て来るのも嬉しいです。


次回予告!(久々??)
長池先生のインスタグラムを見てぜひ読みたい!と思った漫画です。今月中にはアップしたいと思います。

多忙なので更新は滞りがちですが、気長にお付きあい下さい。待ってる間劉備くん!や「破龍」を読んでみてはいかがでしょうか?

長池とも子版三国志再び!!

2015-01-08 23:06:39 | 長池とも子「破龍」
ご無沙汰しております。そして新年おめでとうございます。

長池先生がインスタグラムを始めたそうなので拝見しに行ったら何と!!

また三国志作品連載しているそうです!!(≧▽≦)

掲載誌はプリンセスGOLDのようですね。また書店に走らねば…!


単行本も出ますように

ちなみにインスタグラムの長池先生のページはこちらです。

プリンセスGOLDは毎月16日発売!



長池とも子三国志「破龍」第5巻(最終巻)

2007-08-23 20:42:47 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第5巻/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/410円(込)

内容とコメント「プリンセスGOLD」に連載されていた少女漫画版三国志の最終巻。
あらすじは劉備に仕える事となった孔明が博望坡の戦で宿敵の曹操にいよいよ反撃を開始し、様々な思惑が交錯する呉を巻き込み、赤壁の戦で曹操を追い詰める。
終盤は場面が一気に劉備が没する白帝城まで飛び、その後の蜀についてなどが簡単にまとめられて終わる形になっています。
長池先生ならではの設定や展開が面白かった「破龍」なだけに、あっさりした結末は惜しいです。
赤壁の後にもまだまだ健在の曹操や夏侯惇の話など色々読んでみたかったです。
メインは孔明ですが、面白い役どころの趙雲、清く聡い糜夫人、最後に少女漫画らしい描写で驚かせてくれた孫尚香、孔明や周瑜の志の中に息づく孫策、曹操を好敵手とする劉備など、他の登場人物たちも魅力的に描かれています。
収録されている各話については以前の記事でもう少し詳しく書いてありますので、よろしければご覧下さい。

雑誌掲載時の紹介記事
第十五話 孔明初陣
第十六話 主従の絆
第十七話 孫劉同盟
第十八話 赤壁大戦


長池とも子三国志「破龍」最終回編

2007-05-19 20:42:59 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝破龍 最終話「赤壁大戦」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格600円(込)

内容とコメント「プリンセスGOLD」6月特大号に掲載された少女漫画版三国志。
最終話は赤壁の戦いで、戦況は言葉で語られる程度に、呉や曹操陣営ごとの人物描写は重点的に描かれています。
話の展開としては、孔明と曹操の長かった対決がここで決着します。
中盤から終盤は孔明が生涯を終えるまでの話をかなり駆け足ですがまとめられています。
話全体の主役は孔明ですが、周瑜の心情、曹操の敗戦後の奮起、曹操に戦友の情を抱く劉備に、やっぱり曹操を見逃す関羽に、船酔いに強い夏侯惇と、最終回と言う事で今までの登場武将に何かと出番があります。関羽はこの時は言葉だけですが(汗)。
名前だけなら、ホウ統も出ています。
曹操は(鎖で繋いだお陰で揺れなくなった?)船の中で物書きをしているのですが、孫子の注釈作業とかかな?と想像してしまいます。

この武将がキラリ!
1人は久々に登場の黄蓋!白髪頭で顔つきもすっかり渋くなったものの、曹操を挑発する所は昔の黄祖を生け捕ってきた場面を思い起こします。
周瑜の回想シーンでは昔の姿や韓当(かんとう)や程普(後姿?)も出て来たのが懐かしいです。あっけらかんとした孫策の言動に、皆そんなに驚かなくても…。
もう1人は同じく回想シーンに出て来る孫策が指差している武将。孫策の「一騎打ちする」という言葉から、もしかしたら太史慈なのかも…と勝手に解釈しています

この女性がキラリ!
孫尚香。今回は前回より悲壮感を増した描写なので読んでいて切なくなります。
これも是非単行本で読んで頂きたいです。尚香、良い娘さんです…。





長池とも子三国志「破龍」最後の女性編

2007-05-03 20:23:24 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第十七話「孫劉同盟」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格600円(込)

内容とコメントプリンセスGOLD5月特大号に掲載された少女漫画版三国志。今回は赤壁前哨戦。
「自分が理想とする三国鼎立」(三国がそれぞれ他国を尊重しつつ治国する)を実現させる為、まずは南下した曹操を呉との同盟で退けようと魯粛に伴われて呉にやって来た孔明は、早速曹操に恐れをなす非戦派と舌戦を繰り広げる。珍客が乱入し、刀を突きつけられても平然と言葉で返すなど、余裕を(天然なので割と素)を見せるが、相手が命を狙って来たと判ると非情の策で開戦に導こうとする…。時折見せていた冷たく聡明な瞳が今回はより怖いです。
今回のキーパーソンは孫策。個人個人が孫策の影を追うなど孫権、周瑜たち呉の人々がいまだに孫策の影に囚われている事が孔明に利用され、赤壁の戦に向かわせてしまう展開が面白いしちょっと嬉しいと思う反面、複雑な気もします。孔明非情~。
呉の人たち、いくら孫策にそっくりだからって驚きすぎです…。
個人的には久々に程普が出て来た事が嬉しいです。いつも何か怒っています。

この武将がキラキラ♪
周瑜。この作品では最初から開戦派で曹操を撃退しようと考え、その為に孔明に非戦派を説得させようと魯粛を派遣したのでした。この辺りは前回の最後の方で明かされます。
今回は病が進んでいる為か孫権や魯粛同様、孫策を懐かしく回顧してしまう弱気な所も見せてしまいますが、呉の面々がうろたえるほど似ている“孫策のそっくりさん”を見ても動じない所はさすがです。違いの判る人?
また、周瑜は扉絵で久々のカラー登場。何年ぶりになるのでしょうか…。

最後の女性
孫策、孫権の妹・孫尚香。彼女が「破龍」に登場する最後の女性と思われます。
弓腰姫(きゅうようき)のあだ名の通り、武装した姿で例え会議中でも人目もはばからず飛び込んで来る活発さと、孫策に似た真っ直ぐな瞳の持ち主。
そのお転婆ぶりは張昭も手を焼いているようですが、怒った程普にはさすがに敵わないのでした。
水軍大都督となってしまった周瑜に、何か理由を付けてでも会おうとしたり、そもそも周瑜の力になろうと剣の修行を始めた所がかわいらしいです。
その理由が回想シーンで流れる辺りは久々の少女漫画らしい展開で懐かしいです。
本来は周囲に気配りが出来る心の優しい女性。最初に会議に乱入したり、孫権を説得しようと積極的なのは実は彼女なりに開戦を止めようと必死なのでした。
自分の心配事を兄に気を遣って言わない所がいじらしいです。

この孫尚香、キャラクターがとても良いので、連載があと1回なのは本当に惜しいです。
彼女が今後どんな気持ちで劉備に嫁ぐ事になるのか、…それもこの作品でも周瑜の策だとしたら…。
彼女の他にも曹操や劉備と、これからの話が面白くなるのに、もう頭の中で想像する事しか出来ないのが痛恨です。





長池とも子三国志「破龍」長坂の戦い編

2007-03-15 20:40:57 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝破龍 第十六話「主従の絆」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格600円(込)

内容とコメント「プリンセスGOLD3+4月号」に掲載された少女漫画版三国志。
自分に歯向かう姿勢を見せた孔明(と劉備)に激怒した曹操は大軍を率いて劉備軍を猛追する。
逃げ惑う人々で混乱する中、趙雲は劉備の家族の救出に1人奮戦するが…。
と、今回は趙雲の長坂坡一騎駆けの話が主で、少女漫画ながらも趙雲の豪胆さを窺わせる場面が登場します。(個人的に嬉しいです
また、「破龍」ならではの見せ場としてその趙雲を助けに孔明が向かう場面も加えられています。変わらない天然ぶりも(汗)。
すっかり悪役な曹操や前号の復讐を果たそうとする夏侯惇、情の厚さを見せる劉備と再会した趙雲、孔明の感動の場面に感極まる張飛に、意を汲みつつも冷静に行動を促す関羽と、それぞれの人物描写や激しい戦場の様子もしっかり描かれています。
タイトルは「主従の絆」ですが、趙雲と愛馬「雷光」の信頼も見所の一つです。この馬は公孫瓚(こうそんさん)から賜った馬?と想像してしまいました。

この女性がキラリ!
糜(び)夫人。この作品では趙雲の気質を悟り、劉備の今後を考えた結果としてあの行動を取ったという描かれ方でした。個人的にはやはりエピソード的にも、彼女自身に対しても色々複雑な思いを抱きます。

この人物が???
魯粛。話の後半から初登場した、劉備に呉との同盟を持ちかけて来る人物。
どんな時も笑顔で、相手を持ち上げる言葉遣いが劉備も怪しむほど不気味に映ります
あと2回なのに、また強烈なキャラクターが出て来て、話にどう影響するのか、気になります。
…それと、孫策の影も。

次回からいよいよ赤壁の戦いに入っていくそうなので、色々な思惑が絡んで話が盛り上がりそうです。次回が待ち遠しいです。





長池とも子三国志「破龍」第4巻

2007-02-18 20:42:51 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第4巻/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/410円(込)

内容とコメントプリンセスGOLDで連載中の少女漫画作品。三国志に著者独自の新解釈を加えた描写が特徴。
これまでは曹操や孔明など、一人一人を主役に、関わった女性の視点で描いていましたが、3巻辺りからはいよいよその主役たちが乱戦を展開していきます。
今回の4巻は強敵を撃退し勢いを増す曹操と、その為に犠牲となる人民の命を守ろうと「官渡の戦い」の裏で一人奔走する諸葛亮。2人の関係とその変化を軸に描かれ、その中で呉の思惑も絡められる、複雑で読み応えのある内容です。

最近は戦続きの為か戦闘描写もしっかりしています。曹操軍の様子も丁寧な背景があるお陰で素人目にも戦況が判りやすいです。(曹操は見栄を張るので特に。)
個人的には投石器による攻城戦が描かれたのが良かったです。
また、乱戦の後荒野と化した地に無数に転がる兵士・兵馬の死骸を描く事で孔明の胸中を読者に効果的に伝えたり、その他、戦の絶えない北の地の荒れた様子に対し、江東の平和で活気ある様子など、背景の絵をしっかり描く事で読者にその国や主君の人物像(北は曹操、南は孫策)が伝わる見せ方もさすがです。

単行本終盤では、落胆した孔明がついに劉備と出会い、再び理想を実現しようと決意する話が描かれます。

巻末には「破龍」年表があります。勢力ごとに分けられているので、今までの話がどの時代でどの国の出来事なのかすぐに判ります。年代が前後した話もあるので、これは便利です。年代順に「破龍」各話を読み直すのもいいかもしれません。

ファンサービス!?
今回は何と袁紹と徐庶の紹介ページが収録されています。
構成は紹介文と描き下ろしカット。「破龍」では派手な格好の割には出番が少なかった袁紹とか、三国志に初めて触れた方にも親切な解説コーナーです。
今後も続けて欲しいです。
袁紹のイラストはちゃんと美形に描かれているのでファンの方も安心です。

もう一つは初登場の趙雲が早くも単行本表紙を飾っています。このイラストは第十五話のカラー扉絵のものです。

この人物がキラリ!
徐庶。曹操も夏侯惇も趙雲もさしおいて今回は何と言っても徐庶です。
久々に登場した時の感想は雑誌紹介時の記事に書いた通りですが、それに加えて今回は紹介ページとして徐庶の経歴と、昔のざんばら頭のイラストの描き下ろしがあるのに感激しました。
徐庶の過去は書物や漫画で語られはするものの、そのシーンそのものが描かれる事が無いのでいつか読んでみたいエピソードの一つです。
若い頃は任侠を気取り、その為におたずね者になるわで、思えばお袋(母親)に随分迷惑をかけてしまったな、と思い改心する「古き良き不良」のイメージを抱きます。
剣さばきも見てみたかったです。

関連項目
4巻収録作品の雑誌掲載時の紹介記事で、もう少し詳しいあらすじを書いています。
第十一話「官渡前夜」
第十二話「小覇王・孫策」
第十三話「官渡決戦」
第十四話「三顧の礼」






長池とも子三国志「破龍」博望坡編

2007-01-28 20:27:22 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第十五話「孔明初陣」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格600円(込)

内容とコメント「プリンセスGOLD2007年2月特大号」に掲載された少女漫画版三国志。今回も主役は諸葛亮。前号の続きで、迷いを持ちながらも、劉備の人となりを見込んで仕える事になった孔明。新参者で若い自分が主君に気に入られている事で劉備陣営の不審や不満にさらされつつも劉備に「天下を三分の計」を説き、平和の実現を目指そうとする。が、劉備たちが身を寄せている荊州を狙い、曹操軍が攻めて来た為に新野城で防戦する事態に。
曹操軍の10万もの兵力に加え、大将は猛将の夏侯惇を相手に、わずかな兵力しか持たない劉備陣営は浮き足立つが、孔明は自分の策で迎え撃つという…。
大筋はサブタイトル通り諸葛亮が初めて軍師として指揮を取り、夏侯惇ら精鋭部隊を火計で破る「博望坡の戦い」の話。今までは何とか力押しや運で何とか戦勝していた事もあり、若く新参者の孔明を侮っていた劉備陣営が孔明の策で団結し、曹操軍を撃退させ、それが孔明の実力を認めさせる。諸葛亮の加入と劉備軍のピンチというタイミングが絶妙な、三国志の名エピソード。
曹操軍は久々に敵役なので夏侯惇は辛い役どころですが、利用されてしまうものの激情家であったり油断してしまう人間性や、于禁がちゃんと自軍に不利な地形に気付いて制止する場面が描かれている所が嬉しいです。
あと、はるばる120キロも孔明を追って来たと言う曹操(やその従者たち)。孔明に「徳を持たない」からと断られて激怒したりと今回は悪役になっています(汗)。以前孔明殺害を企てた事をすっかり忘れて(汗)仕官を勧めたり、孔明を生かすのか殺すのかはっきりしない気分屋な所は曹操らしいのかも、と思います。(大概気に入らない人を処刑した後で悔やんでいるので)
劉備たちは年を重ねているのに夏侯惇や曹操は少しも老けていない所は少女漫画らしいです。(読者サービス?)
孔明は黒い道士服に白羽扇と、おなじみの服装になりました。これが戦に臨む孔明の覚悟と軍の足並みを揃える上手い効果になりました。

覗き見の二人
関羽と張飛。草むらに隠れて劉備と孔明の様子を隠れ見る、前回と全く一緒の役どころ。偉丈夫が2人して覗き見や若造に嫉妬する(?)辺りは、少女漫画読者(女性)にどう映るのでしょうか。2人とも自尊心と孔明への侮りがあるので面白くないだけなのですが。
個人的には関羽は冷静なようで、ちょっとすねているように見えてしまいます。
張飛は次回活躍して欲しいです。…橋の上で。

この武将がキラリ!
登場2回目にしてカラー扉絵にも描かれている趙雲。カラーの水色が清く、聡明な印象です。
外見もさることながら、人物描写がとても良かったです。
是非単行本(いっそ雑誌の方で)で読んでいただきたいので詳細は秘密です。
強くて、かっこ良い、だけでない人物像が描かれています。
「呉・三国志」の伴野朗氏(趙雲ファン)が生きておられたら、この趙雲も「かっこ良い」とおっしゃるかも、と思ってしまうほど良かったです。小説の趙雲もこんな描写でした。どちらの趙雲も本人はあまり自覚がないのでしょうが、自然に出来る所がかっこ良かったりするのでした。
ネタバレは単行本が出た時の紹介文で。(収録される5巻が出るとしても、早くて半年後…
…こんなに立派な気質の持ち主がただ徳というだけで劉備に仕えているのが不思議に思えます。その心情は次回に少しだけでも語られるのか、楽しみです。







長池とも子三国志「破龍」趙雲登場編

2006-12-26 20:27:09 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第十四話 三顧の礼/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格580円(込)

内容とコメント少女漫画版三国志の「プリンセスGOLD」2007年1月号掲載分。
概要は孔明が劉備の三度の訪問を受け、劉備に仕える為に旅立つ話ですが、この作品では孔明の家庭の変化も絡めて描かれています。
官渡の戦いから9年、黄月英との結婚から5年が経った諸葛家。世はますます乱れる中、相変わらずのんびりと暮らしていた孔明に2つの変化が訪れます。
劉備に仕えていた徐庶が自宅を訪れ、彼が熱心に語る様子から、劉備に興味を持った孔明が、その人となりを確認し、ようやく会えた劉備の言葉により、ずっと抱えていた曹操への畏怖から解放され、出廬(しゅつろ)を決意する流れが無理なく展開します。
劉備の人物像はさすがに9年も経っているのでだいぶオヤジ臭い…もとい、渋くなられています。語る言葉も苦労・経験を重ねているせいか、重みが伴ってきた印象です。
この作品のもう一つの見どころとして、諸葛家の跡継ぎ問題が発生します。これも養子を取るよう勧められる話から始まり、月英の葛藤(心理描写)もあって自然に話に引き込まれます。ここでは強烈なキャラクター・孔明の姉が登場し、圧倒されました。

この武将がキラキラ♪
タイトルにもあるように、趙雲がついに登場しました!単行本が出るまでのネタバレ防止中ですが、(でも前回の記事でだいぶバレバレ)あの武将に似ています。違いとしては外見は髪の分け目が違います。顔は似ていますが、違う雰囲気になるよう、ちゃんと書き分けられています。清廉な人物なので趙雲ファンも安心出来ると思います。
この趙雲の登場が、後々(赤壁の戦)どう影響するのか、今後の役どころがとっても気になります。

再会の3人!
個人的に凄く嬉しい、徐庶と月英さん、諸葛均の再登場。調べてみたら、何と約一年ぶり(汗)の再登場でビックリしました。徐庶はきちんと髪をまとめていて見違えました。別れ際がやけに爽やかなのがちょっと怖い気もしますが…。頭はいいから、無茶はしないと思いますが、曹操(又は夏侯惇)の方が危険視したら…と考えると先々の展開が妙に不安に駆られます。それ以前にもう出番が無いかもしれませんが。
月英さんはもみあげがくるくると巻かれていて、相変わらずのかわいさでした。
また、以前のかわいらしさを残しつつも良妻の顔という美しさにも魅せられます。苦労する場面もあるのは辛い所ですが。
そして、月英の有名な話のからくり人形が麺を作る場面が出て来ました。
諸葛均はすっかり青年になり、お嫁さんと共に出て来ました。大きくなったなあ~という感じです。

待ちぼうけの2人…
張飛と関羽。劉備につきあわされて孔明を訪ねては不在だったり、待たされたりで不満顔の2人。セリフは無いもののしっかり表情が物語っています。
張飛も関羽もだいぶ貫禄のある顔つき(髯)になって来ましたが、以前のような大ゴマでの活躍が今後見られるのか不安はあります。
次回辺りで、今回待たされた事も含めた孔明への不満と確執が描かれるのでしょうか?

この人物がキラリ!
もしかしたら初登場の諸葛瑾!たった1コマですが、次男の子がわんぱくながらも良い子のようなので、父である諸葛瑾の人柄が窺い知れます。この方も今後に出番はあるのか、気になります。

今回までの話が来年2月16日発売の単行本4巻に収録されると思います。
曹昂に、すっかり少女漫画仕様でかっこ良くなった孫策に、今回初登場の趙雲も出ますよ~。あ、あと見つけにくい袁紹も


「破龍」趙雲登場編立ち読み感想

2006-12-18 20:27:17 | 長池とも子「破龍」
発売中のプリンセスGOLD掲載の「破龍」を早速立ち読みして来ました。
趙雲は長池先生の日記で触れられていた通り、あの武将に似ています。孔明は会って驚かないのが不思議です。程普や黄蓋たちがビックリしそうです。(出番があれば)
個人的にはや徐庶や黄月英がものすごく久しぶりに再登場した事が嬉しいです。
徐庶は見違えました。額に傷が無かったら「誰?」と思っていたかも。
趙雲も徐庶も既に劉備配下として登場して来ましたし、前回からかなり長い空白期間(その間に月英との話が入っている)がある事に読者の方が混乱しないかちょっと心配です。
あとは、今回も強烈な方が出て来ましたが、この方も出番は今回限りかも…。

紹介文はちゃんと雑誌を買った後に書いてこのブログにアップします。

次回は長坂坡(ちょうはんは)の話だそうです。長坂で活躍するのは何も趙雲だけでは無いので、張飛の出番もあって欲しいです。
…少女漫画だから難しいかも…