GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

「三国志マガジンVOL.8」その1・絵と連載漫画

2006-03-30 20:40:11 | 三国志/漫画
コミックフラッパー5月号増刊コミック三国志マガジンVOL.8/著者はカッコ内/メディアファクトリー/刊行中/550円(込)
内容とコメント「三国志」のイラストレーション、漫画、コラム、関連グッズの情報と1冊まるごと「三国志」の雑誌。一度に紹介すると長くなるので、今回もいくつかに分けてご紹介します。

イラストレーション
表紙と「原色武将図鑑」vol.1(中井覺)は関羽。青龍偃月(えんげつ)刀の龍の緑と花びらの桃色がモノクロ調の関羽に鮮やかに映えます。「原色武将図鑑」には中井氏のコメントもあります。

「三マガ式三国志人物伝」…大宮司雅子さんの美麗挿画が大好評の「三国志」人物ファイル。残念ながら最終回となる今回は孫権、郭嘉、黄忠、法正、諸葛瑾、ホウ統、程(ていいく)、太史慈を役職と経歴、能力値のグラフで紹介し、人物像を推測しています。
ホウ統は「人形劇三国志」を思い起こします。

三国志ニュース
今回は主にゲーム関連。発売されたコーエーのシミュレーションゲームやアクションゲーム、さらに三国志の麻雀ゲームの概要をざっと掲載しています。
アーケードゲームではセガの「三国志大戦2」の画面も少しだけ見ることが出来ます。
ゲーム以外の情報は三国志ブランドの「赤兎馬」の商品のコンビニ「ファミリーマート」のオンライン通販での取り扱いが報じられています。
こういった情報はなかなか自分ではチェックが行き届かないので誌面紹介はありがたいです。関羽ファンには迷いどころの情報が…。(4月30日までに決断を)

連載漫画作品
「火鳳燎原」(陳某)…いきなり“呂布”だらけで始まった今回は袁方の過去と胸中にスポットが当てられ、董卓の、罵倒した相手をも飲み込みそうな激烈な演説などが描かれます。
個人的に水中に蹴り落とす行為に気分を害します。

「曹操孟徳正伝」(大西巷一)…今回の目玉はやはり「官渡の戦い」。攻城兵器での攻防や掘り進めた地下道を水攻めにされるなどの戦闘描写にわくわくします。曹操を取り戻したい袁紹の回想シーンを織り交ぜた心理描写もとても良いです。

光を追い求めて生きる呂布を描く「呂布が起つ!」(島崎譲)は貂蝉が登場します。董卓殺害に至るまでが「光」や董卓の演出によりおなじみのエピソードと少し異なっています。

「三国志名言譚」(原作:寺島優 作画:末弘)…第三話は「三顧の礼」。春蘭の花を礼を尽くして手に入れたという導入で始まり、劉備が曹操に勝つ為にどうしても欲しい軍師・孔明を訪ねるエピソードが描かれます。劉備は前回に比べると、決意を固めた分、顔つきなど頼もしくなってきました。孔明は説得する気迫に押されたような印象です。

「アレ国志」(末弘)…今回登場するのは呉の人々がほとんど。ソンちゃん(孫夫人。武装した姫)は判るとして何故か孫権や張昭まで格闘系。
そんな呉に負けじと劉備や孔明も出てきますが…。劉備は髪の毛が生えてるし、孔明は毎回キャラクターが変わってきて不穏な動きを見せています。今回は彼の奥さん、月英も登場。(誰がモデルなのか見当も付きません)

…今号は「STOP!劉備くん!」(白井恵理子)はお休みです。

この武将がキラリ!
「アレ国志」の何はともあれ諸葛瑾。この作品でもやっぱりいじめられっ子です。
でも孫権に被せられたロバ(馬に見える…)がかわいすぎです。策略かも?と勘ぐってしまうほど。泣きべそをかく割にはずっと被っているので、もしかして気に入ったのかも…?
この顔はどこかで見たような気がします…何かの漫画かな?

この武将がトホホ?
同じく「アレ国志」のリョハン(呂範)とカンネイ(甘寧)とチョーウン(趙雲)。
リョハンは一部の女性読者がショックを受けそうです。でも憎めないキャラクター。
カンネイは外見の割にはあんまり目立っていないような…。リョハンとカンネイの顔にもどこか既視感があります。
チョーウンは苦労させられています。




中国京劇院「三国志」諸葛孔明

2006-03-24 20:21:58 | 三国志ニュース
京劇の日本公演はひんぱんに行われていますが、演目が「三国志」というのは滅多にないので、ちょっと宣伝します。
内容はタイトルどおり、孔明の半生を描いたものになるそうです。
予定演目は「三顧の礼」「長坂坡」「赤壁の戦い」「空城計」「五丈原」
講演の日程と会場は下記の通りです。
6月公演
6月6日(火)神奈川県民ホール(開演14:00と18:30)
       料金:S席7000円、A席6000円

6月17日(土)グリーンホール相模大野(開演14:00と18:30)
         料金:S席7000円、A席6000円

6月19日(月)よこすか芸術劇場(開演18:30)
        料金:S席7000円、A席6000円、B席5000円

6月20日(火)川崎市教育文化会館(開演18:30)
         料金:S席7000円、A席6000円

7月公演
7月21日(金)市川市文化会館(開演14:00と18:30)
         料金:S席7000円、A席6000円、B席5000円

7月24日(月)川口リリア・メインホール(開演14:00と18:30)
        料金:S席7000円、A席6000円、B席5000円

7月25日(火)文京シビックホール(開演18:30)
         料金:S席7000円、A席6000円

7月27日(木)・7月28日(金)
中野サンプラザホール(2日とも開演14:00と18:30)
         料金:S席7000円、A席6000円

チケットは販売中です(3月24日から開始)。未就学児の入場は出来ません。
電子チケットぴあ TEL:0570-02-9988
             (Pコード:367-384)
イープラス(パソコン&携帯)でも取り扱い中。
お問合せ先 MIN-ONチケットセンター 
      Tel:03-3226-9999


主役は孔明ですが劉備や関羽、張飛も登場する他、敵役の曹操軍の活躍もあり、赤壁の戦いでは曹軍や呉軍も勢ぞろいすると思います。
京劇の衣装(の色)や小道具などの予備知識があるともっと楽しめると思います。
周瑜の苦悶シーン(京劇での見せ場の一つ)はあるのでしょうか?

情報源:朝日新聞

追記4月17日(月) 京都でも公演
三国志情報でお世話になっている「三国志ニュース」様によると、京都会館第1ホールでも上演されるそうです。
詳しくはトラックバック先をご覧下さい。



長池とも子三国志「破龍」単行本化運動!

2006-03-13 20:32:14 | 「破龍」単行本化運動
「たのみこむ」というサイトで、「破龍」の続刊リクエストを立ててきました。
このサイトは商品のアイディアを出して企業が気に入れば商品化する流れでビジネス的ですが、それでも様々な熱い要望が寄せられています。
「復刊ドットコム」と違って、沢山票が集まっても出版社に交渉をしてくれるわけではありませんが、それでも単行本化に少しでも近づけたいので、発案してきました。
どんな感じなのかは実際にサイトをご覧下さい。
たのみこむのサイト
「破龍」単行本リクエストのページ
よろしければ、単行本化に賛同して下さると大変ありがたいです。

賛同やコメントをするには「たのみこむ」への登録が必要になります。(閲覧だけなら登録は必要ありません。)
登録は無料ですが、以下の個人情報の入力と送信が必須です。
ID(「たのみこむ」で使うハンドルネーム)
メールアドレス(フリーメールのものでもOKです)
生年
性別
住所(都道府県のみ)
職業
既婚・未婚

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ログインすると表示されるページにある「リクエストボード」をクリックし、上の方にある「賛同とコメント」の指示通り行って下さい。


長池とも子 三国志・「破龍」劉備登場編

2006-03-03 20:34:40 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第8話「桃園結義」/長池とも子 著/秋田書店/発売中/雑誌価格600円(込)
内容とコメント「プリンセスGOLD3+4月号」に掲載された少女漫画版三国志。
今回は劉備、関羽、張飛が登場し、その出会いから義兄弟になるまでを描いています。
若き劉備は草鞋(わらじ)やむしろを売って暮らしを立てていたが、黄巾賊の暴威で物騒な世の中になると草鞋が売れなくなり、仕方なく別の仕事を探し、金持ちの家で倉庫の見張り番をする事に。
倉庫や隣村を襲う黄巾賊との戦いの中で張飛と関羽に出会い、2人に見込まれた劉備は平和を取り戻す事を誓うのだった…。
…と、書くとまともそうに見える劉備ですが、言動はハッタリが多いです。仕事を得る為の売り言葉だったり、きれいな女性の前では格好つけたり。そんな調子の良い彼も、ちゃんと筋を通した考えを持っています。
張飛の登場シーンは横山光輝さん版「三国志」を思い起こします。さすがに巨大化はしませんが、ちょっと似ています。「ビシッ」や親指を立てる、など、一人での決めゴマも多いです。

今作は戦闘場面の演出が良いです。勇猛な関羽が黄巾賊の策で張飛から引き離され、兵たちに取り囲まれる大ピンチに。それを劉備が救い出すのが最大の見せ場となっています。
この戦闘描写や人の腕が斬り落とされたり、何かでかい事をやってやろうとわくわくする場面が描かれた事もあり、今回は少女漫画には見えない作風になっています。青年誌やビジネス誌の漫画に似た印象です。
個人的には劉備のロバが草鞋が売れず(→今日も飯抜き)涙したり、それでも重い荷を背負って歩く描写が気に入りました。

この敵役がキラキラ♪
黄巾賊。腕の立つ剣客を利き腕を落として倒す強さと、子供をさらう卑怯な手ながら関羽を上手く追い詰める策を立てる頭脳を持ち合わせ、敵ながら感心してしまいます。
彼らが相手だと劉備たちは次回も苦戦しそうです。

この女性がキラキラ♪
紅霞(こうか)。劉備が警備を任される屋敷の娘。思慕していた剣客と、自分が身の危険にさらされても守ろうとした父が命惜しさに裏切った事に失望するも、劉備の言葉に救われ、彼を信じて付いていこうとします。
この人が後の糜夫人(びふじん)になるのでしょうか…?劉備は彼女を邪魔扱いして置いて行こうとするし(最初に会った時はかっこ付けてたのに)、彼女は人間不信でちょっぴり怒り状態(1度に2人も信じていた人に裏切られ、劉備にも断られたので)で、まだまだ恋愛モードにはほど遠いです。
糜夫人兼甘夫人(阿斗=劉禅の母)という事も考えられます。
父への不信感もあったとは言え、家を飛び出して来る無鉄砲さはやはりお嬢様だからでしょうか。

この武将が発展途上
劉備と関羽。劉備は草鞋売りなので剣の扱いは出来ないのですが、重い鎧を着けても機敏に動ける素早さの持ち主。これが今後の戦での活躍に結び付きそうです。
関羽は登場した時、あまりにもあご髯が短かったので一瞬「これが関羽?」と目を疑ってしまいました。背も張飛より低いのですが、これからの成長(?)に期待しています。

次回予告!
次回の「破龍」は劉備が曹操と出会う話。雑誌の予告によると、黄巾党討伐の決戦前夜、とある村で偶然出会う曹操と劉備。しかし、その村には疫病がはびこっていた…という内容。
曹操が劉備をどう見るかも気になりますが、関羽をどう見るのかも気になります。…それは別の機会に描かれるかもしれませんが。2人の活躍も楽しみです!
次号(5月号)は4月15日(土)発売です。

追記 3月8日(水)
長池先生ニュース!
今日、また何気なく長池先生のHP「三国茶屋」を見に行ったら、以前は貂蝉と曹操だったTOP絵が劉備と曹操の絵に替わっていました!
これは次号掲載のカラー扉の原稿と思われます。
額に白い布を巻いた劉備と、金色の兜を被った曹操。劉備は白をまとっている為か、爽やかな印象です。緑のスカーフ(?)も鮮やかです。顔つきも女性受けするように(?)少し美形仕様になっている模様です。
曹操は派手な鎧や兜のイメージ通りで、余裕の笑みを見せています。
二人の後ろに見える白い龍も気になります。