GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

MF版 「GOGO玄徳くん!!」

2006-02-23 21:00:36 | 劉備くん関連
GOGO玄徳くん!!白井式プチ三国志/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント2001年に潮出版社から刊行された「GOGO玄徳くん!!」に「三国志マガジンVOL.6」掲載作を加えた復刊+新作本。
潮出版社版より一回り大きいサイズで表紙・裏表紙のイラストも新作です。
いつものように「三国志」や「人形劇三国志」ネタ、当時の時事ネタに著者の趣味ネタで遊ぶ劉備たちに笑いを誘われます。

このあたりから、周瑜の病や諸葛瑾の異常な落ち込み具合など、やたらと暗い話が出始めるのですが…今考えてみると、白井先生のご病状の影響だったのかもしれません。
今作から新たに徐庶の母や何進、何皇后、十常侍が登場します。印象は薄いですがホウ統(立松和平氏風)や夏侯淵も一応初登場です。あの十常侍なら、霊帝でなくとも政権を握られてしまいそうです。

「三国志マガジンVOL.6」掲載作「NOT ALWAYS 3丁目の孟徳」は「劉備くん!」「玄徳くん!!」シリーズ初のストーリー形式ですが、内容はやはりギャグ漫画です。気が大きくなってうっかり董卓暗殺を引き受けてしまった曹操は…?
ここに出て来る董卓の寝まき姿はかなり強烈ですので、初めてお読みになる方は心の準備をして下さい。
あとがきも新作で、今回は小学生の頃の話が書かれています。その頃の事が劉備たちの武将には見えない子供っぽさに繋がっていると見ているようです。

このネタがキラキラ♪
今回もヘブンズパスポートや手抜き工事、図書券を賭けた麻雀など、読むと「そんな事もあったな~」と思い出す時事ネタが満載です。

この武将がキラリ!
諸葛瑾と馬超。切手集めが趣味の諸葛瑾の不満があった時にする事とは…?そんなにたくさん切手がある事も驚きです。(実は切手収集以外にも多趣味です。)
馬超の号泣ネタが始まったのはこの作品からです。アニメのキャラに扮したり、甘い水で簡単に捕まったり…ちっともかっこ良くないけど、不思議と癒されるキャラです。家族を皆殺しにされているのに、めげない所(体育会系なのですぐに忘れる)や敗北をバネに飛躍する所(また負けてる…)も魅力(?)です。

この武将が???
孫策。角川版「続・STOP劉備くん!」からずっと幽霊の姿で登場し、回想シーンでは夫人にこき使われ、苦節7年?(潮出版社版の刊行時)にしてようやく生身の孫策が出たと思ったら、事切れる寸前のシーンだったりと、周瑜に負けない扱いの酷さです。
その後はちゃんと生前の孫策が活躍する話も続きます。手に入れた金印は偽物ですが、とりあえず気にしない性格は孫策らしいです。




「破龍」に劉備登場!(立ち読み編)と今後の展開

2006-02-17 20:37:15 | 三国志ニュース
昨日発売された「プリンセスGOLD 3+4月号」掲載の「破龍」を立ち読みした感想です。
先生が心配されていたように、この劉備は女性受けするのが難しいかもしれません。
劉備はとことん善人ながらも時に優柔不断で頼りなく、理想通りに事が運ばなくても突き進む姿(という人物像。外見は優男?)に惹かれる方が多いので、この任侠劉備にそのイメージを崩されるかもしれません。

でも、この劉備だからこそ張飛と気が合うのかも、という気もします。あの徐庶とも。
あ、あと関羽、ヒ、ヒゲが…!!

次回は曹操と腹の探り合いをするのでしょうか…?それ以前にどっちが主役になるのだろう…?
この作品は雑誌を買った時にちゃんと紹介記事を書きます。

長池先生ニュース!
長池先生のHP三国茶屋によると、現時点(2月17日現在)では3巻の発売は未定だそうです…。
それでも、今後も作品一つ一つに力を入れていくそうです。
3巻収録予定作品も発表されました。
第7話桃園結義(40P)
第8話両雄の邂逅(44P・劉備と曹操が出会う話)
第9話対呂布戦(ページ数未定?)
第10話美女連環(60P)

収録する順番は雑誌掲載順ではなく、年代順に並べ替えるそうです。
「美女連環」でいきなり夏侯惇が隻眼になってる!という事も無くなります。
この夏侯惇が片目を失う話が呂布戦で描かれるそうです。でも少女漫画なので目は喰らわないそうで…父母からもらった大切な目をどうするのか、気になってしまいます
危娘(きじょう・丁夫人)とのその後は年表でカバーするそうです。出来れば作品で見てみたかったです。
せっかく呂布戦があるので、かっこ良い呂布も拝みたいです

現在は第8話「両雄の邂逅」のネームを 書かれているそうです。
先生、頑張って下さい~

3巻も絶対読みたいです!









三国志ブロックフィギュア「群雄割拠編」

2006-02-15 20:57:08 | 三国志/フィギュア・食玩
三国志 ブロック フィギュア コレクション 群雄割拠編/版権元:赤兎馬 発売元:株式会社サンエス/発売中/294円(込)
内容とコメント三国志の武将たちのブロックフィギュア。今回の「群雄割拠編」は魏の曹操、夏侯惇、荀(じゅんいく)・呉の孫堅、孫策、太史慈、諸葛瑾・蜀からは劉備、関羽、張飛、趙雲、他勢力ほかからは張角、董卓、呂布、シークレットの全15種類もの武将の中の一人が入っており、フィギュアを立たせる台と、実際に持たせる事が出来る武器、軍旗にその武将のデータカードも同梱されています。台は他の(武将の)台と連結する事が出来ます。

フィギュアの大きさは約5.5センチ(曹操の場合。兜の房飾りを入れると6センチ近く)で、原色の赤や青などで彩色されています。よく見ると筆の跡がありますが、キレイに塗られています。軍旗は国名の裏に武将の名前が書かれています。顔と手首は回せて、足は前後に動かせ、腕は回せるだけでなく少し開くので自由にポーズを取らせる事が出来ます。装備できる武器もよく出来ていて、曹操のは刀身に星のマークが付いています(7つあるから七星剣?)
小さいながらも結構本格的です。

謎のシークレットはそのシルエットで誰だか簡単にわかってしまいます。
一部の武将には先述した内容物の他に、三国志秘密アイテムが入っているそうです。
今回はコンビニ「サンクス」で購入しました。2軒目に置いてありました。

写真は曹操です。

追記 2月16日(木)
今日もブロックフィギュアを買ってみたら、開けてビックリ、太史慈が入っていました。
衣装のデザインが箱の裏面のイラストと異なり、裳をつけていて、胸には炎のマークがついていました。
早速武器の戟(げき)を持たせてみると、見とれるほどかっこいいです。点目なのに!!(苦笑)。
戟を加工して、背中に手戟として背負わせてみたいです。
呉の武将の軍旗と台の色は赤色でした。蜀は緑…になるのでしょうか?




三国志マガジンVOL.7 その3(終)・ギャグ漫画・その他編

2006-02-11 20:30:55 | 三国志/漫画
内容とコメント三国志専門漫画雑誌のご紹介、今回は読者原作の漫画とギャグ漫画のご紹介です。著者はカッコ内です。

角の夢(原作:杜棋‐とき‐ 作画:中島 三千恒‐なかじま みちつね‐)
雑誌読者が応募した原作を漫画化した作品で、魏延が主役。頭に角の生えた夢を見た魏延だが、占い師は謀反の凶兆とみなし、蜀で権力を得るのに楊儀はそれを利用して邪魔な魏延を除こうと画策する。楊儀の企みに気付いた魏延が取った行動とは…。
と、言う事で諸葛亮に「反骨の相」があるという理由で手柄を立てても冷遇され、諸葛亮の死後ほどなくして謀反を起こし、亮の密命を受けていた馬岱(ばたい)に討たれる魏延の異色作。この作品では人物像はそのままですが孔明に冷遇を受ける事も無いので謀反などおよびもつかず、蜀の為に犠牲になっています。

この設定がキラキラ♪
魏延の人物像。この作品で嫌われ者のイメージを少しは払拭出来るのでしょうか?今回はそれがテーマでしたが、個人的には長安攻めのシーンも見てみたいです。趙雲と同じく作戦の忠実な実行者という面もいつか伝えて欲しいと思います。長安攻めは魏延の人物像(心理描写)をどう描くかでだいぶ読者への印象は違ってくると思います。
でも正直、孔明に嫌われて謀反を起こす魏延も気に入っています。

チャレンジ三国志(にしかわ たく)
三国志に関する様々な事に挑戦した漫画家(と担当)のレポート漫画。今回は張飛が一人で酒を一瓶(ひとかめ)空けた話から、実際に同じ量(23リットル)を飲む事に挑戦しています。…教訓。お酒はほどほどに。昔のドラマや映画のネタが今の方に判るかがちょっと心配?

アレ国志(末弘)
主役(?)のとうたくさんをおびやかすほど毎回新キャラが登場するギャグ漫画。カシン(何進)やコシャジ(胡車児)が女性キャラとして登場するのも特徴です。
孔明の暴走ぶりもエスカレートしてきました。初登場のテンイはお腹のポッケにフォークならぬ、双戟を入れてソウソウ(曹操)を守ります。外見はホビーショップに置いていそうなかわいい(?)着ぐるみを着ています。そのかわいさにコシャジがソウソウ暗殺を断念?
カクカ(郭嘉)は再登場が嬉しかったのですが、夭折(ようせつ)したのはもしかして見かけだけの参謀・ジュンイクとテイイクのせい…?
「とうたくさんの初夢」では表紙のイラストレーター、中井覺氏が描くロボ呂布、関羽、張飛との競演が。関羽はヒゲも武器?

この漫画がキラリ!
STOP!劉備くん!(白井 恵理子)
昨年2005年末を騒がせた事件を早速漫画化しています。昨年の有馬記念でディープインパクトを破ったのは白竜(はくりゅう)?!某耐震偽装建築会社の設計で建てた荊州城の思わぬ効果とは?
強い寒波の影響で戦中に大量の降雪に見舞われた劉備軍と曹操軍、何年か振りに土中(正確には雪の中)に埋まっている諸葛瑾、これも久々登場が嬉しい郭嘉の奇策、夏侯惇と目玉のケンカのとばっちりを受ける夏侯淵、孔明が五丈原で倒れた原因、それでもまだ出てこない仲達、不死身なのによく病気にかかる馬超、面と向かって断れない義理堅い性格の関羽は、彼を返したくない曹操から色々な物を受け取るはめに…と、今回も色々と笑わせてくれました。関羽、プラズマテレビ、いいな~。律儀な関羽と、歌でノリノリの関羽は同一人物とは思えないほどのギャップがあります。
馬超もですが劉備たちは歌にノリやすいのか、今回はお笑い芸人「オリエンタルラジオ」のネタ「武勇伝」を歌って楽しんでいます。歌詞には耐震偽装ネタを盛り込んでいます。
桃園の誓いって、「同時に死ぬ事」という訳ではないのですが…
今回は雑誌を買って読んだので最近の時事ネタを早く見る事が出来て嬉しいです。単行本を買った頃だと3年ほど前の事件になっている、なんて事も。
今イタリア・トリノで冬季五輪が行われているので、そのネタもあるといいな~と思います。

もう一つのブログでは「三国志マガジン1周年」について書いています。正確には「劉備くん!」復活時の思い出について語っています。記事はこちらです。








三国志マガジンVOL.7 その2・ストーリー漫画編

2006-02-07 20:35:55 | 三国志/漫画
内容とコメント三国志専門漫画雑誌のご紹介、今回は漫画編です。著者はカッコ内です。

呂布が起つ!‐虎牢関の三戦編‐(島崎 譲)…呂布が主役の新連載作品。今回は呂布の強さを最も物語る「虎牢関」の戦いで初登場させ、呂布の生い立ちや信念を絡めています。
関羽、張飛、劉備が3人がかりでも倒せない呂布の最強エピソードも2ページ見開きで描かれ、まるで絵巻物のようです。

火鳳燎原(陳某)…董卓の洛陽からの遷都の隙に乗じて、人質を救出した袁方。華雄も上手く出し抜けたと思われたが…。一方、司馬朗救出の為に動いていた「残兵」と、貂蝉に扮していた小孟は、前回救ってくれた男、袁当の意外な正体と、その計略により再び窮地に立たされる…。
袁当の正体は本当に「ええ~っ!?」という感じでした。今回はいつも以上に董卓の実力のすごさが強調されていたのにも驚きました。

三国志名言譚 第2話「髀肉(ひにく)の嘆(たん)」(原作:寺島優 作画:末弘)
「三国志通俗演義」の著者(として登場する)羅貫中が書生に語る形で三国志の名言とそのエピソードが描かれます。
今回は、劉備の名言を取り上げています。
呂布に徐州を奪われたり、曹操に身を寄せたり、あるいは袁紹に頼ったり、そして今度は荊州の劉表を頼り、馬に乗らずただ我が身を憂えていた劉備はいつの間にかもも(髀)にぜい肉が付いていた事に愕然とする。
その後、自分を狙う蔡(さいぼう)から逃れる為に荊州を出た劉備は、訪れた転機により、再び乱世に向かう事を決意した…。
途中までは劉備の話ですが…後述する人物の活躍も描かれたのが嬉しかったです。
末弘先生版の劉備も、VOL.4の「決戦 逃げろ玄徳」の劉備と同一人物とは思えないほどすっかり気落ちした表情ですが、(原作者が違うと言うのもありますが)この話が後のあのタフさに繋がっていくのかもしれません。
関羽は相変わらず細長いです。

曹操孟徳正伝(大西 巷一)…最初のページで唐突に小麦色の孫策が登場する(汗)今回は袁術の滅亡から劉表と組んだ張繍(ちょうしゅう)に曹軍が勝利、呂布の哀れな最期、袁紹が公孫瓚(こうそんさん)を滅ぼし、曹操の劉備との「英雄論」の話までが描かれますが、献帝が曹操を堂々と殺害しようとしたり、劉備とは英雄論のはずが袁紹に付けと勧告されたり、この漫画もかなり独特な描写があります。
次回は袂(たもと)を分かった友人・袁紹との戦いがどう描かれるのか楽しみです。

麻保屯(まほのとりで)(佐々木 泉)…魯粛が主役の、郷土色あふれた作風で呉を描いた作品です。先住民族である「山越(さんえつ)」が呉に対し徹底抗戦の構えを見せる緊迫した中、一人彼らの砦に向かう魯粛…。今回は丹陽太守・孫瑜(そんゆ)と凌統(りょうとう)も登場し、見せ場が描かれます。
魯粛の顔がのんびりしていた最初と比べてだいぶ引き締まってきました。

この武将がキラリ!
「三国志名言譚」の徐庶(じょしょ)。歌も歌わずいきなり劉備の元を訪れる、剣士で元任侠の軍師。剣を振り上げ指揮する姿はかっこ良いのですが、唯一の(?)見せ場「八門金鎖(はちもんきんさ)の陣」の話では陣容を見破り、対処する描写の方が徐庶のすごさが伝わると思います。…って、この話、一応劉備が主役です



三国志マガジンVOL.7 その1・読み物編

2006-02-03 21:21:10 | 三国志/漫画
コミックフラッパー3月号増刊コミック三国志マガジンVOL.7/著者はカッコ内/メディアファクトリー/刊行中/550円(込)
内容とコメント三国志専門漫画雑誌の創刊1周年記念号。(早いものです…)
今回はコラムやインタビューなどの読み物作品のご紹介です。

三マガ式 三国志人物事典…三国志の人気武将のプロフィールや役職の変遷、各能力をグラフ化したものを掲載しています。大宮司雅子さんの美麗挿画も大人気らしいです。登場武将は呂布、趙雲、張飛、姜維、荀、陸遜、魯粛、司馬懿。
読者の要望に応えて取り上げた武将もいます。個人的にはやっぱり張飛がいるのが嬉しいです。

10分でわかる三国志 中編…三国志のあらすじを簡単に見られる企画。今回はまず前回の「黄巾~赤壁」の時代と参戦した勢力を簡単におさらいし、赤壁後の荊州争奪戦から諸葛亮が北伐中の五丈原で病死するまでをMF文庫「三国志」(原作:寺島 優、作画:李志清)からの挿絵付きで紹介しています。戦ごとの進撃図や相関図もあって、どの軍が争っているのかも判りやすいです。
馬超が(も!)渋い…。

桃園三英雄の履歴書(島崎 晋)…桃園で義兄弟となった劉備、関羽、張飛の生涯を履歴書に書き出し、その人物像に迫った読み物。義兄弟の契りや張飛の酒好きの意外な真相にも触れています。
彼らが書いた(という形の)履歴書の文字も個性が出ていて面白いです。
関羽はさすがにキレイな字です。個人の欄の内容は笑えます。ブタさばきはスポーツ??

三国志新聞(大澤 良貴)は董卓の長安への遷都や呂布特集、諸葛亮の死、その時代ごとに起きた事件が報じられています。4コマ漫画「ねこみみ三国志」(灯夢)も何気なく連載が続いています。武将が猫耳です。

うまなみ三国志(大澤良貴+荒木風羽)・随筆三国志(大澤良貴)
今回のテーマは「お酒」。「うまなみ三国志」では中国の酒の歴史とその種類から入り、三国志でのお酒事情を紹介してます。酒の種類は材料から製造の仕方からとにかく豊富です。
食糧不足(穀物の生産量が乏しい)なのに、食べずに酒として楽しんでいたとは(しかも高額なのに)、当時の中国の方も本当にお酒好きです…。
「随筆三国志」では、曹操と劉備の禁酒法に共通した有名なエピソードや孫権の酒乱エピソードについて触れています。孫権はこれ以外にも色々な面を持っているので、人物像がなかなか把握できません。

三国志ゲーム特集
中原の覇者‐三国将星伝‐…2月9日に発売予定のナムコのPSP用シミュレーションゲーム。(ファミコン版の大幅リメイク)記事ではその内容と、ナムコのインタビューを掲載しています。ファミコン版のファンにはおなじみのあの人が今回も大活躍(?)する事が明かされました。価格は税別4800円(税込5040円)。
志水アキ先生のイラスト付きコメントもあります。

天地を喰らうⅡ‐赤壁の戦い‐…カプコンから1992年からゲームセンターにお目見えした本宮ひろ志先生の漫画が原作のアクションゲーム。今回はその紹介と思いきや、1面のボスキャラとして登場する李典にスポットを当てた内容です。
ゲーム自体は家庭用ゲーム機のセガサターンやプレイステーションに移植されてからずいぶん経ってしまい、今では入手困難ですが、一部の携帯で遊ぶ事が出来るらしいです。
(どちらかと言えばRPGの方をやってみたいです。)
このゲームの李典もそうですが、アニメ作品「天翔ける英雄たち」の于禁など、特定の武将が初心者の印象に影響する扱いをされてしまうのは何故だろうと思ってしまいます。きっと本人が一番驚かれるかもしれません。色んな武将像が見られる事を楽しめれば良いのですが。
李典の場合は、吉川さん版などの三国志のおかげで、良い(?)イメージを持っています



長池とも子 三国志「破龍」・美女連環

2006-02-01 20:47:21 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第七話「連環の計」/長池とも子 著/秋田書店/発売中/雑誌価格580円(込)
内容とコメント「プリンセスGOLD」2月号に掲載された少女漫画版三国志。今回は曹操編で、ヒロインには「三国志」の架空の女性・貂蝉が登場します。
帝を手に入れ、暴虐を極める董卓を討とうと、単身乗り込んで暗殺を謀り、また連合軍に参加して討伐に当たる曹操だがいずれも失敗に終わる。
董卓の暗殺を諦めない曹操は司徒・王允(おういん)に董卓と、董卓を常に側にいて守っている猛将・呂布を、美女を使って仲たがいさせる計略を持ちかける。
「三国志」で誰もが一度は目にする美女連環の話ですが、この作品では王允ではなく曹操が企みます。貂蝉に頭を下げる場面も、彼女を従わせる狙いで曹操が行っています。
また、ここに登場する貂蝉は曹操に想いを寄せるようになり、曹操の天下の為に計略を成功させようと懸命な姿を見せます。
この設定が「女性の視点で描いた三国志」の特徴であり、斬新です。
見事に離間の計を成功させ、呂布に董卓を討たせ、危険を顧みず自分の元に戻ってきた貂蝉に対し、曹操はその口を封じようと刃を向けます…。
貂蝉の、大切な人の為に我が身を犠牲にする事をいとわない健気さも見どころの一つですが、曹操の心の動きにも大注目です。
今回は「連環の計」の話がメインなので、反董卓連合や董卓暗殺の話はわずかに語られるのみです。
夏侯惇もいきなり隻眼になっているで、この漫画だけで「三国志」を楽しまれている方は驚いてしまわれるかも。
この作品では何故か貂蝉にまでモテてしまう曹操ですが、女性だけでなく男性(武将や謀臣)にも慕われる曹操像も見てみたいです。

この女性がキラキラ♪
この漫画のヒロイン・貂蝉。外見は「貂蝉」のイメージを損なわない、それ以上の魔力がある少女の可憐さと大人のつやっぽさを併せ持つ姿です。舞を舞う姿も優雅で、呂布でなくとも見とれます。とてもきれいな人です。
大切な人の為に懸命になる事自体は尊敬に値します。…が、その健気さと運命に切なくなると同時に、夏侯惇が抱いたような脅威も正直覚えてしまいます。それがちょっと彼女に申し訳なく思うのですが。
曹操にふうわりと微笑む表情が清らかで美しいです。
もしかしたら、“○き○”いるかも…?

この武将がトホホ?
呂布。かっこ良い呂布をイメージされている方には評判悪いかもしれないフツーの「オジサン」風の呂布です。でも単純=純粋さはそのままです。
暴虐の限りを尽くしている董卓も長池先生の絵柄のせいか、かわいく見えてしまいます。
それと、今回は曹操が董卓暗殺に失敗し、故郷に逃げた話は大まかに語られるだけなので、陳宮は出番無しです。ちょっとがっかり、です。

この女性がキラリ!
やっぱり華蓮(かれん)さん!です
今回、彼女が側室・卞(べん)夫人である事が明かされ、貂蝉を「傾城の美女」に改造する役割で登場します。
さっぱりした気質はそのままに、貂蝉に対する心遣いを見せ、想像以上に粋で魅力的で大変良かったです。貂蝉にかけるセリフは経験から来たと思われるもので、含蓄があります。
この次は「母」である華蓮さんを見られるのでしょうか?やっぱり肝っ玉母さんかな?
楽しみです♪

この話も良かったです。(実は結末を書きたくてたまらないです)実際に読んで驚いていただきたいです。
今後も楽しみなので、単行本化、諦めませんぞ…(黄承彦‐こうしょうげん‐風)。