GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

長池とも子三国志「破龍」孫策と孔明編

2006-08-23 20:41:26 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第十二話「小覇王・孫策」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格580円(込)
内容とコメント「プリンセスGOLD9月号」に掲載された少女漫画版三国志。最近は孔明が戦の裏側で奮闘する話が描かれています。
袁紹と曹操の戦を止めさせる事に失敗した孔明は戦を長引かせない為に曹操軍に孫策軍を加勢させようと呉の地を訪れる。果たして同盟は成功するのか…?
雑誌では一年ぶりに登場する孫策。外見も見違えるようで目が細くなるなどかなり大人びて、絵柄も少女漫画仕様になっていますが、気さくな所はそのままです。確かに主君なのに無防備すぎる気も
この時点では既に揚州を平定していたりと、この作品ではその快進撃は終わってしまい、見る事は出来ません。
その代わり孔明すらも惹きつける人物描写に重きを置かれています。
周瑜や大喬・小喬も出て来ました。周瑜は厳しい表情や髪型のせいで外見は曹操とちょっと被ってます 孫策といる孔明の方が周瑜に見えてしまいます。
大喬・小喬はさすがに美人です。(美人が多いのも長池先生三国志の特徴です)
孔明の活躍の場が多く描かれますが孫策と周瑜が夢を語る場面に、行方知れずになっていた孫策のかつての想い人・芳春(ほうしゅん)とのその後も見る事が出来ます。
彼女はかなり重要な役どころを担っています。

という事で、せっかく孫策の再登場なのですがもうすぐ最期を迎えてしまうのかと思うと彼らが活き活きとしている分複雑な気持ちです。
そして、今曹操と孫策(呉)勢力を結び付けようとする孔明が、いずれはこの2つを争わせようとする話の流れが「破龍」ではどう描かれるのか、あの周瑜にどう開戦を迫るのか、或いは周瑜の方が上手なのか、それが今後の楽しみです。

次回予告!
長池先生のHPによると、ようやく次回「官渡の決戦」が描かれるそうです。
またも孔明が活躍するのか、孫策は関わるのか、そしてあの袁紹の出番はあるのか(あるとしたら何割増えるだろう…?)、それとも先生らしい意外な展開があるのか…ものすごく楽しみです!
でも次回は10月発売の11+12月号に掲載
10月が遠く感じます…。




「三国志マガジンVOL.10」その3(終)・連載その他の作品

2006-08-02 20:18:48 | 三国志/漫画
今回は連載漫画、コラム、イベントレポートなどのご紹介です。著者はカッコ内です。
漫画作品
「火鳳燎原」(陳某)…呂布の猛攻に張雷が倒され、郭昂が追い詰められたその時…。
呂布はもうすっかり顔つきが変わってきました。
本家の台湾版も紹介されていて、単行本は22巻まで刊行、日刊紙では外伝が連載されたそうです。どちらも「三マガ」で読めるようになるでしょうか…?

「曹操孟徳正伝」(大西巷一)…何と衝撃の最終回です。敵対する劉備を追い長江で孫権もろとも一掃しようとする曹操だが…。
献帝や伏皇后、荀の事などこれからの展開が気になっていただけに最終回は残念です。
見せ方もページに収めきる意図なのか、かなり端折っています。

コラム
三国志ニュースclip…「三国志大戦」やコーエーの三国志ゲーム、携帯電話のゲーム「笑傲江湖」(しょうごうこうこ)と、今回はゲーム情報です。三国志ではないものの武侠小説「笑傲江湖」の解説ページもあります。

うまなみ三国志(大澤良貴+荒木風羽)…三国志の幕開け「黄巾の乱」に出て来る宗教団「太平道」について、当時の宗教事情からその成り立ちや変遷、乱に至るまでを漫画で解説しています。漫画を見る限りでは当時の人々は信心というより夢や期待を寄せていた印象を受けます。

随筆三国志(大澤良貴)…こちらも宗教の話で、主に仏教の伝播(でんぱ)と道教について解説されています。道教の内容は仏教がライバル視(危険視?)するのも納得です。
今でもニュースになっている問題点は昔も今も代わり映えしません。

イベントレポート「三国志の宴」
突撃!ニッポンの三国志VOL.2…6月に東京で行われた初の三国志イベントの様子を写真付きで紹介。レポートは大まかです。
三国志の宴レポート…荒木風羽先生の漫画レポート。実際に観客として体験し、漫画で見せているので入場時にもらえるバッジや会場の様子、映像、ライブ、トークの内容などが判りやすいです。
三国志レアグッズは見てみたかったです。劉禅が主役で大活躍する「少年三国志」とか、虫キャラ女の子(?)の劉備とか。関羽や曹操とかはどうだったんでしょう…

ギャグ漫画
「STOP!劉備くん!」(白井恵理子)…先日世間を騒がせた某会社のエレベーターが何故か「白井三国志」の世界でも登場し劉備たちに迷惑をかけたり、数独にハマっている孔明、W杯や話題のホラー映画にハマった劉備たち、相変わらず悲惨な周瑜、孟獲の登場など、今回も時事ネタが満載です。
久々に(いつも?)戦をなまけて遊ぼうとする劉備たちの夏らしいネタが懐かしく、献帝も久々に再登場しています。孫策の出番が多くて嬉しいです。…最後が悲惨ですが。

「アレ国志」(末弘)…今回は不快指数高めのリクソンやヨーシュ~が初登場。ヨーシュ~は楊修と思われますが、また初めて見る方に誤解を招きそうなキャラクターになっています。文章の解読も間違っていますし。
バショクは出番多めです。
さらに、しゆ(諸葛瑾)ロバの後ろにいる人が判明します。しゆは何気なく毎回出ているのが嬉しいです。

馬超スペシャル!
ここでは馬超登場漫画のご紹介です。
STOP!劉備くん!(白井恵理子)…だまっていればかっこ良い馬超。○ャアファンに怒られないか心配です

アレ国志(末弘)…前回行き倒れていた所をちょーろに助けられたバチョーが不安ながらも布教活動=お米をくださいダンスに挑戦しています。懸命な姿が見どころです。

錦の言葉(閑乃路夕華)…読みきり漫画作品。接点が無さそうな姜維と馬超の話。幼き頃に出会った馬超の存在が窮地に立たせたり、蜀への帰順に繋がったりと姜維の人生に影響して2人の繋がりを描いています。この作品の馬超も豪快な性格です。

この漫画がキラリ!
「三国志名言譚」(原作:寺島優、作画:末弘)…第五話の今回も曹操の名言から。劉備のいる蜀目前の漢中を攻める曹操軍に白馬の猛者が立ちふさがる。
曹操が得た「隴(ろう=漢中)」とは…?
このシリーズの曹操はどういう訳か毎回かっこ良いです。言動がかっこ良いのは詩の才能もあるからなのかもしれませんが。強い武将を欲しがって配下の夏侯淵たちに「ゲッ」と言われる場面が気に入りました。

この武将がキラリ!
曹操が欲しがるのも納得の「三国志名言譚」のホウ徳。許チョ、夏侯淵、張コウ、徐晃と4人相手でも強い。二刀流で動きも素早く、忍者みたいでかっこ良いです。
許チョも夏侯淵も魅力ある描写でした。