GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

長池とも子「破龍」第3巻発売決定!?

2006-04-29 20:31:39 | 三国志ニュース
長池先生からメールを頂きまして、何と「破龍」の単行本第3巻を出していただけるかもしれない、という事だそうです!
まだ正式に決まったわけではないそうですが、発売は7月16日を予定しているそうです!
楽しみにされている方も多いので、もう決定事項にして単行本を出して下さい!
日記にも「コミックスの直し」とあるので、いつ単行本化されても大丈夫です、よね。発売が決まったらHPで発表するそうです。
先生、頑張って下さい~



三国志画集3種

2006-04-18 20:09:41 | 三国志/関連本
現在刊行中の画集2冊とこれから刊行予定の画集のご紹介です。
残念ながら実物はまだ見た事も無いのですが、せっかく発売されているので概要だけまとめてみました。

百花三国志/正子公也 画/発行:魁星出版株式会社、発売:株式会社學燈社/刊行中/3360円(込)
正子公也氏の三国志画集。サイズはAB版。「三国志マガジン」(創刊号~白眉最良号)や「呉・三国志」(伴野朗 著 集英社)の文庫版カバーにも掲載されたリアルさとパステル画のような淡さを持つ美しいイラストが画集になりました。
「三国志マガジン」では呂布と貂蝉の絵がちょうど人物の部分が中央にある為「ノド」(本を閉じる部分)にかかって見辛くなってしまったが惜しかったので、今度は見やすく1ページ掲載に変更されているといいのですが…。
俳優の丹波哲郎さんにあまりにもそっくりな司馬懿も載っている事を期待します。(これは文庫版「呉・三国志」の表紙を見た方が早いかも…)
情報源:朝日新聞

長野剛 人物イラストレーションワークス/長野剛 画/コーエー/刊行中/3570円(込)
「信長の野望」や「三國志」シリーズなど、コーエーのシミュレーションゲームのパッケージイラストでおなじみの長野氏の初の画集。サイズはA4。コーエーのHPによるとゲーム作品だけでなく書籍の挿画も収録されるようです。ミリタリー、SF作品も手がけているそうです。
巻末にはファンには嬉しい長野氏へのインタビューや作品リストもあります。

これから刊行予定の画集

諏訪原寛幸作品集 REBIRTH~再誕~/諏訪原寛幸 画/コーエー/5月下旬予定/2940円(込)
「真・三國無双」「戦国無双」と、「無双」シリーズのキャラクターデザインを手がけた諏訪原氏の作品集。サイズはA4。収録作品はゲームの限定版に付属のキャラクター設定画集の男性武将の設定画とイラストと予想されます。CGとは違う顔つきの武将たちが見られる貴重な画集になると思います。
その他、新紀元社でも人物イラストの表紙を数点描いているのでそれも収録されていると嬉しいです。カラーなのに渋い柳生十兵衛や爽やかな前田慶次とか。

こんな画集も欲しい!
景由昌美さん(コーエーCG部)の画集。諏訪原さんと同じく、「無双」シリーズの女性武将のデザインとイラストを担当しています。油彩のようなタッチと明るく華やかな色使い、何より女性の肌の質感はドキドキさせられるほどの美しさです。イラストはCGに忠実に再現され、特に祝融はイラストそのままの姿です。
女性武将は人数が少ないのですが、イラストが溜まったら是非画集化して欲しいです。
CGのCがOに見えますが、アルファベットのC(シー)です

セガのアーケードゲーム「三国志大戦」のカード画集も出して欲しいです。担当するイラストレーターさんが多いので権利等で難しいかもしれませんが(汗)。






MF版「続・GOGO玄徳くん!!」

2006-04-10 20:36:21 | 劉備くん関連
白井式プチ三国志 続・GOGO玄徳くん!!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント2002年に潮出版社より刊行された同作品に「三国志マガジンVOL.7」(メディアファクトリー)の「STOP!劉備くん!」掲載分を加えた復刊+新作本。
潮版より大きめのサイズで表紙・裏表紙とあとがきは書き下ろしです。(潮版の表紙や扉絵イラストも本編に収録されています。)
表紙は曹操で、裏表紙は魏の人々がめんこで遊ぶイラストです。彼らの衣装の青や緑が青色のカバーに馴染んでいます。(孔融がいなくてちょっと残念)

「人形劇三国志」の武将をモデルに時事ネタや「三国志」ネタ、CMネタに著者が当時ハマった事をネタに描いたギャグ漫画です。
年代も場所も構わず大暴れするおなじみの劉備たちに加え、前巻から登場した徐庶の母がパワーアップして毎度徐庶が巻き込まれています。

空回りする周瑜に、リバウンドした関羽、獣並みの足跡を残して逃亡した馬超、奥さんにも董卓にも追い詰められている曹操、年代を経てもまだ生活に追われて黄巾の乱を起こせない黄巾党、孫権に某クイズ番組の司会風に開戦を迫る孔明、そして人一倍遊びを楽しんでいる劉備たちに笑いを誘われます。
呂蒙の「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」のネタが通販番組風になっていたりと、真面目な「三国志」ネタも著者にかかると「お笑い」になってしまいます。
ご紹介しきれないほど笑える話がいっぱいです。

「ウォーリーをさがせ」が元ネタの「玄徳をさがせ!」は2ページ掲載だったものが1ページ掲載になっていて劉備が探しやすくなりました。

新作のあとがきでは董卓や馬超、そして諸葛瑾のモデルが明かされます。パワフルな馬超のモデルはやはりパワフルなOLさん。(しかも美女)あとがきを読んだ限りですがOL馬超が漫画そのままのイメージで精力的に仕事する絵が浮かんできます。
董卓はちょっと想像出来ません。

この漫画が???
「病床からの書状」。これは「人形劇三国志」の危篤の劉備からの手紙を読んだ孔明が豪雨の中飛び出し、むせび泣く場面が元ネタで、これがそれまでの冷たい孔明のイメージを覆した印象深いシーンで孔明のものでは一番気に入っているのですが、これすらも笑いのネタにされてしまい、初めて読んだ時にショックを受けましたがそれ以上に笑ってしまいました。病床にありながらもお笑いとサービス精神旺盛な劉備に脱帽です。さすが殿!

この武将が???
表紙の曹操。普段の堂々とした様子からは想像できない、かわいさを振りまいたポーズを取っています。前作の劉備だったらかわいさをアピールするのも判りますが、曹操の場合は一体何があったのか問いただしてみたくなるほどの衝撃を覚えました。
鎧や衣装などは渋めのえび茶色(深紅?)ですがアイラインは青いし(カバーの色が青だから?)、もしかしていわゆる耽美系キャラクター(イケメン?)を気取っているつもりなのでしょうか…?
そのつもりでも最初に見た時は吹き出しそうになりました。
(裏表紙の曹操はいつも通りです。)










「三国志マガジンVOL.8」その2(終)・特集とコラム

2006-04-02 20:52:16 | 三国志/漫画
今回は主に文章作品と今号の特集のご紹介です。
読み物
三国志新聞(大澤良貴)…今回大きく取り上げているのは孫策。袁術配下の若者ながら江東での快進撃を続ける非凡な武将として注視しています。
同じ頃、ようやく董卓がいなくなった長安の混迷振りや呂布の動向、211年の曹操の関中攻めが報じられています。
曹操と対峙する馬超と韓遂他関中の連合軍の瓦解を招いた、曹操から韓遂に送られた書簡。それが日本でも大変な騒ぎとなった「黒塗りメール」になっています。

うまなみ三国志(大澤良貴+荒木風羽)…今回のテーマは武器。古代中国の武器の解説や製鉄の歴史から武器の形状の変化や戦法の発展を見やすい漫画にした作品。
あまり攻撃的なイメージが無い孔明が実は武器の改良に熱心だったのがちょっと意外です。
随筆三国志(大澤良貴)…こちらも製鉄の話ですが、メインは森林破壊。
製鉄に必要な炭(木材)を得る為や屯田の為に土地を開拓して行った為に、森林が激減した事が語られています。
それが顕著だったのが黄河流域だそうです。黄河が古代からやたらと水害が多いのは森林が持つ保水力などが失われたからだとか。木を切りすぎると土壌を押さえ込んでいた根も無くなり、土砂崩れになりやすい…という事を思い出すと、やはり黄河も同じ事が起こっていたのかもしれません。

10分でわかる三国志(後編)…諸葛亮の死後から晋が三国を統一するまでの流れをざっと読む事が出来ます。
呉と蜀の衰退振りが三国志終盤の不人気の理由なのかもしれません。
あらすじなので登場はしませんが綺羅星の武将たちもいた事も後々漫画やコラムなどでフォローして欲しいです。

特集「至高の一騎撃ち特集」
コミック3作品
「月下相克」(矢口岳)は孫策と太史慈の邂逅と対決を描いた作品。
「元譲追撃」(黄十浪)は曹操の元を去る関羽を追う夏侯惇。その質素な生活ぶりや眼帯、渋い絵柄と、それに劣らない丁寧な心理描写と見どころがたくさんです。
「忠義問答」(立花未来雄+ダイナミックプロ)は「官渡の戦い」を制し、留守を突いて攻めてきた劉備を迎え撃つ曹操軍。劉備軍からは趙雲が、曹操軍からは許褚(きょちょ)が互いの信念で激闘を演じます。

三国志博士の愛した数式(文:九内俊彦)…漫画作品以外の一騎撃ちの名勝負エピソードを紹介する他、数多くの名勝負を演じた武将を数式化して強いのは誰かを考察し、読者にも勧めています。勝敗の一覧表もあり、こうして見るとやはり互角の勝負が多い事が判ります。

英雄たちの履歴書(島崎晋)…一騎撃ち特集で取り上げられた孫策、太史慈、夏侯惇、許褚(きょちょ)、趙雲の履歴書を作成し、その経歴やエピソードを紹介しています。
夏侯惇の清廉エピソードも紹介されていたのが嬉しかったです。
許褚の、樊噲(はんかい)の字がほほ笑ましいです。


この武将が???
三国志新聞内の4コマ漫画「この命に賭けて」(閑乃路夕華)の王累(おうるい)。本当は劉備の入蜀に反対し、主君・劉璋をいさめる為に逆さ吊りになった人。この漫画では無謀な進軍をいさめる為にやはり逆さ吊りで登場しては人々をビックリさせています。
回数が463回って、今までそんなに逆さ吊りになってたの…?

太史慈に関してはもう一つのブログに書きました。記事はこちらです。→太史慈日和