GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

毎月20日は劉備くんリターンズ!!の日!

2014-10-20 21:01:03 | 劉備くん関連
劉備くんが復活したと言う事もあり、ブログのテンプレートを久々に変えてみました

さて、本日劉備くんリターンズの連載が更新されました。
ちゃんとブラウザからも閲覧出来るようになりました。専用のビューワーが必要ですが

やっぱりスマホの方が見やすいかな…?

劉備くん!!リターンズ!のページへ

それと、今までの劉備くんコミックス紹介記事を劉備くん関連カテゴリにまとめましたので興味ある方はご覧下さい。

劉備くん 阿斗のまつり

2011-05-30 20:24:57 | 劉備くん関連
劉備くん 阿斗のまつり/白井恵理子 著/メディアファクトリー/540円(込)/刊行中(2011年3月23日発売)

内容とコメント文芸雑誌から始まり、掲載媒体を変えつつも24年も何とか続いてきた「三国志」4コマギャグ漫画が、ついに掲載されていたwebサイトの終了により、
いったん連載終了する事になり、これがひとまずの最終巻。
とは言え著者が携帯ゲームにはまっていた為に、今までのような時事ネタよりも携帯ゲームネタが多く(しかもシステムのネタなどが細かい)、今までの「三国志」ファン「人形劇三国志」ファンには違和感や物足りなさを覚えるかもしれません。
個人的には正直つまらなく感じました。

巻末には著者近況、単行本終盤には同人誌版「STOP!!劉備くん」が収録されていますが、単行本第一巻「STOP劉備くん」と同様のネタ(と言うか同人誌版を清書したものが最初の劉備くんネタ)なのでこれも新鮮味に欠けるかもしれません。
同人誌版と言えば角川版「劉備くん」のあとがきで紹介されていた「三国志遊戯」を読んでみたかったし、てっきりそれが収録されているものと思っていただけに肩透かしを食らったように感じてしまいました。
何故か女子バレーボール選手の劉備三兄弟が登場し、黄巾アタックを攻略しようと懸命(?)な場面が出ていて読んでみたいなと思ったものです。

もし原稿がまだ残っているのなら、そしてもし「劉備くん」連載が再開される事があれば、
その時は是非「三国志遊戯」も時事ネタで笑わせてくれるいつもの「劉備くん」を読んでみたいです。
あと、魏延や献帝も描いてあげて下さい!

この軍師がキラキラ♪
郭嘉。同人誌版だと人形劇三国志の名残が強いので咳こんでいたり妙に美形だったりします。

この武将がトホホ
24年目にしてようやく登場する同人誌版の成人阿斗こと劉禅(りゅうぜん)。
しかし…これでは蜀が滅びるのも納得?な人物像です。

また会おう、劉備くん!!


劉備くん 花より三顧

2010-02-25 20:11:47 | 劉備くん関連
劉備くん 花より三顧/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中(2月23日発売)/540円(込)

内容とコメント 気が付けば23年も続いている、おなじみ三国志を元にした4コマギャグ漫画。 Web漫画コミックヒストリア(元Web版三国志マガジン)で連載中の作品を単行本化。 今回は以前もやった「サラリーマン編」を新たに執筆、また「学校編」の試みも。どちらも会社員劉備たちが営業にあくせくしたり、学校生活を送りつつも、ちゃんと三国志に即した展開になっています。

今回は時事ネタをようやく承認した発言があるものの、最近は著者の趣味の影響をもろに受けて、ネットや携帯ネタも多くなって来ました。

曹操の孫・曹叡(そうえい)のお陰で、さっぱり出番の無かった仲達(ちゅうたつ=司馬懿‐しばい‐)が何度か顔を出している。何故クーデターを起こす気になったのか、漫画を読めば納得?

個人的には馬超に和みます。「三国志」本編で曹操が馬超を驚かせた氷の一夜城のエピソードはお気に入りですが、…そうか、突入しないで待てばいいのね…
孔明を笑わせた馬超はどんな顔をしていたのか…。
他には、お遊戯しながら英雄論を語る曹操と劉備がかわいいです。天下の英雄が…。

巻末には著者近況をつづったあとがきがあります。
コミックヒストリアの単行本刊行フェアと言う事で、白井先生のサインプレゼントも。

この軍師がキラキラ♪
徐庶。サラリーマン姿がかっこいい。孔明と言い、軍師系はエリートサラリーマンに描かれているようです。でも徐庶あんまり活躍してない…。

この武将がキラリ!
夏侯淵(かこうえん)。 今回初めてかっこいいかな、と思いました。
「サラリーマン編」の関羽の5ヶ所の関破りエピソードとか、(何故か夏侯惇より目立っている)やはり関羽の病気の子供との約束エピソードが良いです。


劉備くん 青天の赤壁

2009-04-25 20:13:21 | 劉備くん関連
劉備くん 青天の赤壁/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中(4月23日発売)/540円(込)

内容とコメント web版「三国志マガジン」にて連載中の4コマギャグ漫画。
連載期間が長く、メディアファクトリー刊行分だけでももう10巻目に入りました(←すごい…)。

今回はサブタイトル通り、主に映画「レッドクリフ」ネタが多いです。
後半は現在公開されて間もない「part2」ネタもあるので、映画未見の方(これから観る方)はネタバレにご注意下さい。

とは言え白井さん版三国志なので周瑜と孔明の扱い(格差?)は相変わらずです。
また、赤壁には出ない筈の姜維もちゃっかり顔を出しています。
周瑜、かっこ良いなーと思ったのは表紙漫画の部分だけだったと言う…。
(表紙も赤壁らしく?深紅のカバーでかっこ良いです)

今回は少なめですが時事ネタもあり、曹魏も呉も例の某社金融破たんのあおりを受けてお互い暗くなっています。
(じゃあ開戦しなきゃいいのに…)
一方で食糧難ネタでは平和的な策で解決したり、三国志エピソードでは襄陽(じょうよう)から長坂(ちょうはん)まで劉備軍を追いかけた曹操軍の疑問にツッコミを入れたりと、これは面白かったです。
確かに追いつくのが早いかも(みんな馬が赤兎並み?歩兵さんも)。

あと、「レッドクリフ」ネタなので曹操がごひいきの方にはあまりオススメ出来ません…(汗)。かっこ良いのは映画の格好をした扉絵ぐらいかも。

何だか孔融のキャラも徐々に変わって来ました…以前は目が怖くても性格は良さ気だったのに、目に沿って来ました…。

巻末には久々に著者のあとがきがあります。先生ついにコミニュティサイトデビューですか~。

この武将がトホホ
黄蓋。赤壁なのに偽降は小喬、漫画では火計は諸葛瑾にと、すっかり活躍の場を取られてしまいました。でも本人は気にしていないようです。
でも活躍を見たかった人には…。と言うかここを逃して一体どこで活躍を?!

この武将がキラキラ♪
久々~。今回は趙雲!かっこ良いシーンが映画に出て来たそうで、白井先生がすっかり心奪われて漫画にも影響しています。いつもは子守屋趙雲扱いなのに。
共闘シーン、自分も断然趙雲かな~。ジョン・ウー監督、趙雲ごひいきなのでしょうか?
或いはやはり女性客引き目的かなと。
キラリ!武将はやっぱり馬超ですが。
裏表紙の漫画がかっこ良いです。
「笑い茸の季節」ネタに笑いました。シーズンネタなんだ…。

この女性がキラリ!
曹操の奥さん。(名称不明) 顔など全く未登場ながら、呉で恐れられる曹操を震え上がらせる圧倒的な存在感と、電話して様子を聞いて来るかわいさに惹かれます♪

この武将がさらにトホホ
魏延。忘れ去られ歴もう何年になるだろうって言う位漫画に出て来ません。
悲しい…ので、「GOGO三国志!」では魏延の事も応援しています。
自分もそんなにごひいきでもないのですが…。


劉備くん それゆけ赤壁オリンピック

2008-11-24 20:20:31 | 劉備くん関連
劉備くん それゆけ赤壁オリンピック/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中(11月22日発売)/540円(込)

内容とコメント現在はWeb版三国志マガジンで連載されている、三国志4コマギャグ漫画の単行本。
メディアファクトリー刊行のものはこれで9冊目になります。
三国志ネタだけでなく、時事ネタと流行っているお笑いや著者の日常ネタを元に、すっかりおなじみの劉備たち武将が活躍し(遊び)ます。

ネタは三国志よりも目まぐるしく変化する時事やお笑い、著者がハマっているメールのネタが多いです。
実は派遣社員だった曹操・劉備軍配下の兵士たちが現在の深刻な状況を物語ります。
ついにネットカフェ店員として働き、後に討伐軍をターゲットにした商売で強かに生きる黄巾党の面々がたくましいです。(す巻きにされてる時もあるけど…)

執筆当時が北京五輪開催後だったので、終盤2本はオリンピックネタになっています。
馬超、卓球上手~と感心していたら…。金メダルが多いのはやっぱり魏。(でも機械には弱かったり、モンスターペアレントに悩まされていたり…)
典韋、五輪だったら多分優勝なのに…。
蜀の銅メダル獲得数がとんでもなく多い訳は…この辺で三国志ネタを組み合わせるのは面白かったです。

前巻には何故か無かった扉絵の下にそのキャラに関してのコメントが復活していたり、巻末に「あとがき」もありました。内容は近況報告と言うか、主に心の葛藤でした。

久しぶりに何進と何皇后が出て来ましたが、何故かずーーっと出ていない魏延が今回も出て来なかったのが寂しい所です。

新キャラさんいらっしゃい!
曹操の孫、曹叡(そうえい)。「某総理大臣の孫」がモデルで、例のポーズや口調が出て来ますが、モデル当人にはある魅力がこのキャラには無いのが惜しいです。
以前は曹丕や曹植も出て来て、何気に曹操ファミリーが揃ってきました。

馬超の叔父、韓遂(かんすい)。自分が斬られてもその張本人である甥を心配するいい叔父さん。斬られても無事なのは親戚だから?

他にも、次はいつ出るか判らない曹真(そうしん)とか許チョとか于禁とかやたらに名前が長くなった張コウが出て来ます。個人的には伊籍(いせき)が出て来たのが嬉しいです。

この馬がキラキラ♪
赤兎馬。どんな時もクールに千里を飛ばすこの馬が、初めて発した言葉が詩的でロマンチックなのには驚きました。言いたい意味は呂布と同じですが。

この武将がキラリ!
劉備!彼が素でやっているボケがどれもほほ笑ましいです。さすが殿~



劉備くん’08春桃園畑でつかまえて

2008-02-23 20:34:14 | 劉備くん関連
劉備くん’08春桃園畑でつかまえて/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)

内容とコメント約1年ぶりに刊行された「劉備くん!」シリーズの最新刊。
107ページまでは三国志マガジン最終刊までの掲載分が、それ以降は連載が引き継がれたweb掲載分を収録しています。
気が付けば20年以上連載が続いているものの、相変わらず戦より遊びにいそしむ三国志武将の面々が三国志のエピソードと時事と流行のお笑いをネタに描かれています。
表紙は今までは表が武将の見得きりポーズで、裏が各軍で遊ぶ姿が描かれたのですが、今回は表・裏とも初のカラー漫画表紙になっています。
表紙は特に趣向が凝っていて、結末がカバーのもの(本来のネタ)と、帯に書かれたものと2通りになっています。
曹操、帯のコマはかっこいいのに、帯をめくったら…英雄の情けない実態が
裏表紙は諸葛兄弟のカラー漫画が飾ります。兄上、そんな事までして…。
Web漫画分はずっと読めなかったので劉備たちとの再会が嬉しいです。Web掲載している為か、ネタが最近のもので楽しめます。

あとがきが無いので、何故このタイトルなのか結局謎のままになってしまい残念。
登場人物が偏る事無く漫画に出て来るのもありがたいです。
仲達もようやく久しぶりに顔を見せ(姜維の誇張表現も久々)、献帝も黄巾党の人々も何とか姿を見せていますが、魏延がいない…。

この武将がキラキラ♪(久々)
久々登場の人々。
魯粛のスワンボート視察はメルヘンチックでかわいいけど、同行者は迷惑な事に…。
って、趙雲も(汗)。素直だから仕方ないけど…。
黄蓋や黄忠も久々に見ますが、元気そうで何よりです。やはり宙に浮いた年金問題が絡んだ話です。
蜀からやってくる張松は「続続・STOP劉備くん!」以来の再登場で、同行する法正は初登場です。蜀の地図を献上する筈が、故郷自慢に?
孔融は目つきの悪さが災いして、「別に…」のあの人に。
呂蒙も久しぶりです。やっぱり意味を履き違えて整形に走っています。こんな武将に関羽が敗北するとは…(涙)。関羽も結構お茶目だからかも。

この武将がキラリ!
孫策!口絵に描かれた玉璽を抱えたイラストの孫策がかっこ良いです。
ずっと偽の玉璽を掴まされてばかりですが、案外良いコレクションになっているのかもしれません。
顔良と文醜!三マガで読んだのはだいぶ前ですが、とても印象深いキャラでした。
「劉備くん!」は本当に久しぶりなので正直全員!と言いたいくらいです。
彼らの見せ場がいっぱいあり、読んでいて楽しく、和まされます。




白井版三国志「劉備くん!リターンズ!」

2007-01-25 20:38:40 | 劉備くん関連
白井流講談三国志  劉備くん!リターンズ!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)

内容とコメントMF版「続続GOGO玄徳くん!」から半年ぶりに刊行された白井式三国志漫画作品。NHK「人形劇三国志」の人形を元にした劉備くんたち三国志の武将たちが時事ネタや著者の趣味・近況のネタで遊ぶ4コマギャグ漫画。
三国志マガジン掲載分とJUNE掲載分(単行本未収録分)を初めて単行本化。
三マガ掲載分は30ページほどで、作品のほとんどはJUNE分で、後半に収録の「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」もページ数が多く、読み応えがあります。
登場キャラクターは新キャラ曹植が登場。でもドラマ「渡鬼」の影響が…。曹丕も出ています。
その他は久々に魯粛や孔融が出ていますが、魯粛はちょっとかわいそうな役です。
孔融の財前助教授?(「白い巨塔」の)はハマっているかも?
魏延は最初の扉絵にしか出て来なかった事と、郭嘉の出番が無かったのがちょっと寂しいところです。
また、今回は劉備たちのプライベートが描かれた漫画が多かったです。今までは知られる事の無かった色んな秘密が沢山出て来ました。雑兵A周瑜の戦袍(せんぽう)や曹操の幼少時の夢(よりはその絵)、関羽や張飛の寒い日の戦対策など。個人的に、曹操の書いた絵にどこか既視感が…。

その他の収録作品
「ちょっとだけサラリーマン」編…三国志を現代風に描いた作品。劉備たちは営業マン、曹操は敏腕営業マン(外見では社長の風格)孔明は会社の経費を削減する為に呼ばれた経営コンサルタント、諸葛瑾は社員になってもマイペースな孟獲や馬超に振り回される経理と、役どころもピッタリで、サラリーマン風の「桃園の誓い」や夏侯惇対関羽(名刺交換)、周瑜の接待ゴルフで東南の風が欲しい話、曹操と劉備の「英雄論」もなかなか面白かったです。ビジネス(漫画)雑誌に連載されてもおかしくない内容でした。
…趙雲、会社員になっても阿斗をおんぶしてる…おなじみの「阿斗を頼みます」ネタも現代風に描かれています。

「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」…陰陽師・安倍晴明(夢枕獏氏の小説や岡野玲子先生の漫画?)のパロディ漫画。平安時代、あらゆる怨念や妖怪に悩まされる都で、まじないを生業とする安倍晴明と、その親友の源博雅(みなもとのひろまさ)あらゆる怨霊騒動に巻き込まれる話をギャグ漫画にアレンジしています。「陰陽師」に出て来る妖怪や鬼の類も登場します。
源博雅は何故か馬超似で(キャラは好青年?)、菅原道真公の怨霊は「玄徳くん!」シリーズに出て来る何進(かしん)似なのが少し違和感がありますが(汗)。
この短編集も面白かったです。

コスプレする人々
「劉備くん!」シリーズではよく劉備がコスプレをして読者を和ませていますが(本人は楽しんでいる)今作は彼だけでなく色んな人がコスプレをしてそのキャラになりきっています。
孟獲はドイツのゴールキーパー(掲載当時)、オリバー・カーンに扮していて、一言も喋らないせいか、なかなかかっこ良いです。気のせいかスタイルも良くなっているような…。
趙雲は「おしん」に扮して「おうん」(お雲)。趙雲の初の(?)コスプレ挑戦ですが、お婆さんに扮した劉備の方がさすがに存在感があります。
あとは「三マガ」に掲載された周瑜扮する桜塚瑜っくん(やっくん)。

この武将がキラキラ♪
タイトルは「劉備くん!」ですが何故か関羽の表紙です。
巻末の著者近況を読むと何故関羽が表紙に描かれたのか判ります。…その時の気持ちで描かれたからいつもよりりりしい関羽の絵になったのかもしれません。
確かにこんな物騒な世の中だったら、一家に一人欲しいかも。背が高いので威圧的。それが却って部屋に入る時とかに頭をつっかえそうですが。
裏表紙は単行本カバーでは初のカラー化の赤兎馬が走って、巻き添えを食う孫権に逃げ惑う劉備と曹操の絵柄。乗り手の関羽も手を焼き気味?(千里走るまで止まらないので)
今作は関羽ファンには色々嬉しい内容で良かったです。

カラーといえば、JUNEは1度も読んだ事がないので100回記念のカラー劉備(扇と青竜刀で舞っている?)や他のカラーページが見られなかったのが残念です。







MF版「続続・GOGO玄徳くん!!」

2006-05-28 20:09:49 | 劉備くん関連
白井式プチ三国志 続続・GOGO玄徳くん!!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント2002年に潮出版社から刊行された同作品に今回は単行本未収録作品と書き下ろし作品を加えた復刊+新作本。
「NHK人形劇三国志」と「三国志」のエピソードに時事ネタや著者の趣味や読書傾向などを混ぜ込んだ4コマギャグ漫画。
作品にも漂う不況の中でも、呂布が具体的な生活設計を見せ、董卓や馬超がものすごいプラス思考を、黄蓋(こうがい)と黄忠が老人力を、夢見がちな劉備が天然ボケぶりと不屈の精神を発揮するなど、今回も武将たちが元気に活躍しています。
当時の時事ネタと劉備たちのギャグが満載の懐かしくて笑える漫画です。

書き下ろし作品は「新作・STOP!劉備くん!」。今回は15ページと大量掲載です。
久々に登場した荀(じゅんいく)や「いい人」・劉備の話は読書ネタ、前回はメロディ電報で涙は誘われなかった「出師(すいし)の表」、今度は絵手紙編、他には「生協の白石さん」、「電車男」ネタがあり、「ライフカード」CMネタで呂布と姜維が描かれ、何故か戦場にいる雷親父さんに関羽の応援団(高校野球?)、梁甫吟(りょうほぎん)を聞いて社会格差を感じる劉備たち(実はバレンタインのチョコ数=人気度の格差)、曹操から逃げる劉備と愛馬・白竜のスノーボードネタ(かっこ良い…のは途中まで)が描かれています。

単行本未収録作品は何故かタイトルは「孟獲くん!!」。相変わらず雑兵Aに振り回される周瑜やショックの大きさを孟獲や諸葛瑾の強烈さで表す話、馬超の恋愛アタックの話があります。

もう一つの未収録作品は「劉備くん!」と全く関係無い、アニメ「エヴァンゲリオン」ネタ。もしも綾波レイやゲンドウが白井先生のアシスタントになったら…?などの話が描かれています。

書き下ろしのあとがきは著者の漫画に関する思い出などが語られています。
表紙イラストは孔明。カバーの色も紫と、いつものお笑いやかわいさと違う引き締まった印象です。

この武将がキラキラ♪
裏表紙に描かれている呉の人々。何故か食卓を囲むイラストです。表紙は孔明に取られてしまったけれど、おいしそうにご飯をたいらげ、おかわりも要求する孫権、ガツガツと食べる周瑜、給仕係の雑兵A、意味も無く眉間にしわを寄せた表情でから揚げを取ろうとする諸葛瑾がいます。黙々と静かに食べている魯粛は今回初のカラー化で嬉しいです。
みんな口元にご飯粒を付けているほほ笑ましい絵柄に和みます。 ※この作品は一応三国志漫画です
漫画本編ではミュージカル(インド映画)にも挑戦しています。







MF版「続・GOGO玄徳くん!!」

2006-04-10 20:36:21 | 劉備くん関連
白井式プチ三国志 続・GOGO玄徳くん!!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント2002年に潮出版社より刊行された同作品に「三国志マガジンVOL.7」(メディアファクトリー)の「STOP!劉備くん!」掲載分を加えた復刊+新作本。
潮版より大きめのサイズで表紙・裏表紙とあとがきは書き下ろしです。(潮版の表紙や扉絵イラストも本編に収録されています。)
表紙は曹操で、裏表紙は魏の人々がめんこで遊ぶイラストです。彼らの衣装の青や緑が青色のカバーに馴染んでいます。(孔融がいなくてちょっと残念)

「人形劇三国志」の武将をモデルに時事ネタや「三国志」ネタ、CMネタに著者が当時ハマった事をネタに描いたギャグ漫画です。
年代も場所も構わず大暴れするおなじみの劉備たちに加え、前巻から登場した徐庶の母がパワーアップして毎度徐庶が巻き込まれています。

空回りする周瑜に、リバウンドした関羽、獣並みの足跡を残して逃亡した馬超、奥さんにも董卓にも追い詰められている曹操、年代を経てもまだ生活に追われて黄巾の乱を起こせない黄巾党、孫権に某クイズ番組の司会風に開戦を迫る孔明、そして人一倍遊びを楽しんでいる劉備たちに笑いを誘われます。
呂蒙の「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」のネタが通販番組風になっていたりと、真面目な「三国志」ネタも著者にかかると「お笑い」になってしまいます。
ご紹介しきれないほど笑える話がいっぱいです。

「ウォーリーをさがせ」が元ネタの「玄徳をさがせ!」は2ページ掲載だったものが1ページ掲載になっていて劉備が探しやすくなりました。

新作のあとがきでは董卓や馬超、そして諸葛瑾のモデルが明かされます。パワフルな馬超のモデルはやはりパワフルなOLさん。(しかも美女)あとがきを読んだ限りですがOL馬超が漫画そのままのイメージで精力的に仕事する絵が浮かんできます。
董卓はちょっと想像出来ません。

この漫画が???
「病床からの書状」。これは「人形劇三国志」の危篤の劉備からの手紙を読んだ孔明が豪雨の中飛び出し、むせび泣く場面が元ネタで、これがそれまでの冷たい孔明のイメージを覆した印象深いシーンで孔明のものでは一番気に入っているのですが、これすらも笑いのネタにされてしまい、初めて読んだ時にショックを受けましたがそれ以上に笑ってしまいました。病床にありながらもお笑いとサービス精神旺盛な劉備に脱帽です。さすが殿!

この武将が???
表紙の曹操。普段の堂々とした様子からは想像できない、かわいさを振りまいたポーズを取っています。前作の劉備だったらかわいさをアピールするのも判りますが、曹操の場合は一体何があったのか問いただしてみたくなるほどの衝撃を覚えました。
鎧や衣装などは渋めのえび茶色(深紅?)ですがアイラインは青いし(カバーの色が青だから?)、もしかしていわゆる耽美系キャラクター(イケメン?)を気取っているつもりなのでしょうか…?
そのつもりでも最初に見た時は吹き出しそうになりました。
(裏表紙の曹操はいつも通りです。)










MF版 「GOGO玄徳くん!!」

2006-02-23 21:00:36 | 劉備くん関連
GOGO玄徳くん!!白井式プチ三国志/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント2001年に潮出版社から刊行された「GOGO玄徳くん!!」に「三国志マガジンVOL.6」掲載作を加えた復刊+新作本。
潮出版社版より一回り大きいサイズで表紙・裏表紙のイラストも新作です。
いつものように「三国志」や「人形劇三国志」ネタ、当時の時事ネタに著者の趣味ネタで遊ぶ劉備たちに笑いを誘われます。

このあたりから、周瑜の病や諸葛瑾の異常な落ち込み具合など、やたらと暗い話が出始めるのですが…今考えてみると、白井先生のご病状の影響だったのかもしれません。
今作から新たに徐庶の母や何進、何皇后、十常侍が登場します。印象は薄いですがホウ統(立松和平氏風)や夏侯淵も一応初登場です。あの十常侍なら、霊帝でなくとも政権を握られてしまいそうです。

「三国志マガジンVOL.6」掲載作「NOT ALWAYS 3丁目の孟徳」は「劉備くん!」「玄徳くん!!」シリーズ初のストーリー形式ですが、内容はやはりギャグ漫画です。気が大きくなってうっかり董卓暗殺を引き受けてしまった曹操は…?
ここに出て来る董卓の寝まき姿はかなり強烈ですので、初めてお読みになる方は心の準備をして下さい。
あとがきも新作で、今回は小学生の頃の話が書かれています。その頃の事が劉備たちの武将には見えない子供っぽさに繋がっていると見ているようです。

このネタがキラキラ♪
今回もヘブンズパスポートや手抜き工事、図書券を賭けた麻雀など、読むと「そんな事もあったな~」と思い出す時事ネタが満載です。

この武将がキラリ!
諸葛瑾と馬超。切手集めが趣味の諸葛瑾の不満があった時にする事とは…?そんなにたくさん切手がある事も驚きです。(実は切手収集以外にも多趣味です。)
馬超の号泣ネタが始まったのはこの作品からです。アニメのキャラに扮したり、甘い水で簡単に捕まったり…ちっともかっこ良くないけど、不思議と癒されるキャラです。家族を皆殺しにされているのに、めげない所(体育会系なのですぐに忘れる)や敗北をバネに飛躍する所(また負けてる…)も魅力(?)です。

この武将が???
孫策。角川版「続・STOP劉備くん!」からずっと幽霊の姿で登場し、回想シーンでは夫人にこき使われ、苦節7年?(潮出版社版の刊行時)にしてようやく生身の孫策が出たと思ったら、事切れる寸前のシーンだったりと、周瑜に負けない扱いの酷さです。
その後はちゃんと生前の孫策が活躍する話も続きます。手に入れた金印は偽物ですが、とりあえず気にしない性格は孫策らしいです。