GOGO三国志!

2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

「三国志マガジン VOL.6」その1・漫画編

2005-11-30 20:12:32 | 三国志/漫画
コミックフラッパー1月号増刊コミック三国志マガジンVOL.6/カッコ内に表記/メディアファクトリー/刊行中/550円(込)/
内容とコメント「三国志マガジン VOL.6」のご紹介、今回は漫画作品をご紹介します。
「火鳳燎原」(陳某)は貂蝉(小孟)を頑なに守ろうとする男と、ついに呂布との邂逅が描かれます。一方で司馬懿は経文に隠された密書の謎解きに挑戦し、ここでも思わぬ人物との出会いが結末で明かされます。

今号から始まった「三国志名言譚」(原作:寺島優 作画:末弘)は三国志に登場する名言が放たれた瞬間を漫画化した作品。第1回の今回は晋の武将・杜預(どよ)が発した「破竹の勢い」が生まれた経緯が描かれています。この漫画では呉を攻める決断の裏に、杜預の師・羊祜(ようこ)の姿があった事が演出されています。(個人的にすごく嬉しいです)

「関羽、蘇生!」(島崎譲)は「関羽」シリーズの最終話。関羽が樊城(はんじょう)で受けた矢傷を治療する為に訪れた華佗の真意とは…。その後の展開は誰もがよく知っている話ですが、この作品では関羽がどこまでも戦い続ける形で物語を結んでいます。

「STOP!劉備くん!」(白井恵理子)はシリーズ初(?)のストーリー漫画形式です。
若き日の曹操の半生をいつものコミカルな絵柄で描いています。いつもと違うコマなので、大ゴマなどを使い、重要な場面を効果的に見せています。でも「劉備くん!」なのでやっぱりギャグ路線です。曹操は器の大きい人物か、それとも…?
…今回は劉備くんたちは出ません。主要人物は董卓、呂布、陳宮、呂伯奢(りょはくしゃ)くらいです。

「チャレンジ三国志」(にしかわたく)は著者自らが三国志のエピソードを身をもって学習するレポート漫画。今回は一日に行軍できる距離「一舎」(ここでは10キロ)を担当の方と共に実際に歩いた様子が描かれています。…これだけ大変なら、兵士が疲労と空腹で略奪行為に走るのも何となく判ります…。「梅酸」に踊らされた時も必死だった事がやっと実感出来ました。

「サンゴクシにあこがれて」(アキヨシカズタカ)は、一見「三国志」とは縁のないような現代社会のあるOLが仕事を通して三国志の名言の疑似体験をする話。
会社に損失を出して解雇され、まるで馬謖だと思われていた課長だが…。

「アレ国志」(末弘)は新たに曹丕や司馬懿が登場。孫策や太史慈も再登場します。途中までは爽やかなのですが…。とうたくさんが遷都した理由が明らかに…。

…と、今号は「三国志」の名言・エピソードを紹介する作品が目立ちました。
自分も初心に帰ることが出来、大変勉強になります。

この漫画がキラキラ♪
「曹操孟徳正伝」(大西巷一)。献帝を迎え荀が呼び寄せたお陰で才士が集まるなど順風満々な曹操ですが、南陽郡宛城(えんじょう)で一度降伏した張繍(ちょうしゅう)軍の襲撃を受け…。企てたのは賈詡(かく)ですが、この作品では意外な黒幕が…。献帝と曹操の関係を軸にした展開も面白いです。また、今回は人物描写も特に良いです。

この漫画がキラリ!
「最後の親征」(原作:大澤良貴 作画:閑乃路夕華)。司馬師に立てられ、師の後をついだ司馬昭の専横を許さず軍を率いて誅しようとして殺される曹髦(そうぼう。 曹丕の孫)を漫画化した作品。曹髦は帝の座を廃立されてしまったけれど、僅かな在位の間にも光り輝いた人物で、いつかは彼が主役の作品を読んでみたいと思っていたので、今回とても嬉しかったです。半分、「先にやられた~!」という気分です(苦笑)。
この作品では帝として、曹操の曾孫(そうそん)としての誇りを貫いた生き様で魅せてくれます。
曹髦のように「三国志」にはわずかにしか登場・活躍しなくても才能がある人や清廉な、魅力のある人物は多いです。
そういった人物たちを「三国志マガジン」で今後どんどん取り上げて欲しいです。

この武将がキラリ!
「曹操孟徳正伝」の郭嘉と典韋。郭嘉は登場時はビックリしましたが、型に捕らわれない奔放な印象そのままで、これも良いです。曹操に献策する姿も楽しそうです。
典韋は呂布戦で見せた「敵との距離を歩数で聞いて戟(げき)を投げる」のアレンジ版が描かれました。このエピソードは「三国志マガジン」では初登場で、しかもアレンジされていた事がより嬉しいです。強いばかりでなく、曹操の心境の変化を敏感に察知した所もキラリ!の理由です。

もう一つのブログでも感想を書いています。「曹操孟徳正伝」についてもネタバレ込みで書きました。記事はこちらです。



三国志ブロックフィギュア来年1月発売!

2005-11-28 20:15:49 | 三国志ニュース
今日発売された「三国志マガジンVOL.6」によると、「三国志ブロックフィギュアコレクション~群雄割拠編~」が来年2006年1月に発売されるそうです。
メーカーは三国志専門ブランド「赤兎馬」で、14種類+シークレット1種類の全15種類の武将がブロックフィギュア化されます。
価格は294円(込)で、全国の「サークルKサンクス」系列のコンビニで販売予定です。
今までありそうで無かったブロックフィギュア化は嬉しいです。値段も手ごろですし。
ただ、集めるのは大変そうです…。

また、ゲームセンターのUFOキャッチャーの景品にブロックフィギュア武将達のイラストが印刷されたポーチやタオルも登場します。UFOキャッチャーが苦手な方の為に、今号ではプレゼントの対象になっています。

「破龍」の今後の展開

2005-11-23 20:37:45 | 三国志ニュース
秋田書店「プリンセスGOLD」で連載中の三国志少女漫画「破龍」(長池とも子 著)の今後の展開が公式HPにて明らかになりました。
来年1月16日発売の2月号に掲載予定だった劉備登場編「桃園結義」は3+4月号に持ち越しになってしまいましたが、今後しばらくは曹操と劉備の対決に焦点を当てていくそうです。あの人気武将も登場するかも?
「桃園結義」→「黄巾の乱」と展開するようです。
2月号には「連環の計(美女連環)」が描かれるそうです。
これは非常に楽しみです。いつものように女性の視点で描かれるのなら、やはり貂蝉が主役と考えられますし、番外編として描かれるのなら、呂布が主役になるかもしれません。
どちらにしても容姿や心理描写がどのようになるのか、とても興味深いです
董卓や王允(おういん)の描写にも大きく期待しています。
ただ、しばらくは展開が気になる「孫策編」が読めないのがちょっと残念ですが、楽しみに取っておきます。
先生、ネーム作業、お疲れ様でした。お体にお気を付けて執筆頑張って下さい

追記11月25日(金)
今日のブログの作業を一通り終えて、「あ、そういえば長池先生のHPまだ見てないや」と思って見に行ったら、TOP絵が替わっていて、曹操と女性の絵になっていました。
曹操は判るけど…この人誰~?!危娘(きじょう=丁夫人)じゃないし、華蓮さん(卞夫人?)でもないみたいです…まさかあの女性…?それとも「孫策編」の芳春さんのようなオリジナルキャラなのでしょうか?
とても気になります~!!一体誰~!?









MF版「STOP劉備くん!」

2005-11-22 20:16:21 | 劉備くん関連
白井版三国志遊戯 STOP劉備くん!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメント1991年に角川書店より出版された同漫画の再収録、単行本未収録分、今年2005年刊行の「三国志マガジン・白眉最良号」掲載分(扉絵は未収録)を加えた豪華な「劉備くん!」復刊+新作本。サイズも過去の単行本より一回り大きいです。
再収録作品は漫画だけでなく「三国志のあらすじ」や「勢力分布図&主な登場人物」、嬉しい事に巻末付録の「三国志で君が一番!!」まであります。
「三国志で君が一番!!」はタイトルどおり「劉備くん!」のキャラたちが「強さ」や「かっこ良さ」などで自分こそがと主張する内容です。
「NHK人形劇三国志」の川本喜八郎氏のごひいき武将も明かされています。
巻末のあとがきは書き下ろしの新作です。著者の近況や原稿流出事件の真相などが語られています。
初期の絵の等身の長さが懐かしくもあり、新鮮にも感じます。先生ごひいきの孔明は人形劇のものに忠実に描かれていて、思い入れの深さが伝わります。
この漫画がキラリ!
未収録分の当時の2色カラー作品。これは今回初めて読みました。カラーの夕日に感動する劉備くんたちや布の色を変えてまで目立とうとする黄巾党がとてもかわいらしいです。
モノクロの未収録作の「天の誤り」は、その後色々なネタ(デジタルとか)で発展していく漫画です。内容は同じですが。元々は「人形劇」の一場面ですが、「劉備くん!」ではこれが最初というか、基本になった作品なのかもしれません。そう思うと、ルーツに出会えた嬉しさがあります。

尚、この作品の「あとがき」の感想については、もう一つのブログに書きました。
(記事はこちらです。)
過去の角川版「劉備くん!」の紹介記事はこちらです。


長池とも子三国志「破龍」孔明恋愛編

2005-11-04 21:02:39 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝破龍 第6話「臥龍の恋」/長池とも子 著/秋田書店/発売中/600円(込)
内容とコメントプリンセスGOLD11+12月特大号に掲載された少女漫画版三国志「諸葛亮編」の第2回。月英の家庭教師を続け、彼女の人となりに惹かれる孔明だが、底が抜けた土鍋の替えも無い貧しい暮らしぶりに巻き込むまいと彼女から遠ざかり…。
と、いった紆余曲折の末にようやく二人が結ばれる話です。お互いが相手を思いやるが故に自分の気持ちを押さえ込んでしまう展開がかなりイライラとさせてくれます。
孔明は今回、かなり兄らしい面が出て来ました。また、天下の動向を聞かされる場面などでは聡明な表情が描かれ、徐々にクールな孔明らしくなっていきます。
有名な「梁父吟(りょうほのぎん)」や孔明たちが幼少時に身を寄せていた叔父・玄(げん)が任地での争いに巻き込まれ戦死し、兄弟で戦禍を逃れた過去にも触れています。
この2つを描く事で孔明が仕官しない理由につなげています。
この武将がキラキラ♪
武将ではないけれど孔明の学友にして悪友・徐庶と崔州平。徐庶は元・任侠の徒らしい風貌(ざんばら髪)、崔州平は気配り屋という人物像で個性は強いのですが、今回は二人揃って孔明を見守るだけの役に徹しています。
徐庶は今後の描かれ方がとても楽しみです。この古きよき(?)不良風の徐庶が劉備に仕えたり、人質に取られた母の為に曹操の元に行く時などの心理描写はどうなるのか気になります。剣の使い手でもあるので、そのあたりの活躍も読んでみたいです。
この女性がキラリ!
「孔明編」ヒロインの月英。今回唯一出番があった女性です。(涼華さんはおそらくは第1巻で言っていた人の所に嫁いだと思われます。)
前回のお芝居といい、今回も無茶をしでかします。どうもお嬢様→世間知らず→無鉄砲という図式が彼女の場合もきちんと成り立つようです。良家の子女で、容姿端麗な人がこの時代一人で出歩くのは孔明でなくとも心配になります。
今回は初のカラー月英さんが登場して嬉しかったです。ただお嫁入りして髪を結い上げてしまったので(既婚者の印)、二つに結んだかわいい髪型が見納めになるのは少し寂しいです。
長池先生ニュース!
公式HP「三国茶屋」によると、12月16日発売の2006年1月特大号での「破龍」掲載はお休みだそうですが、来年1月16日発売の2006年2月号では何と劉備がいよいよ登場するそうです!この予定は変更になりました。詳しくはこちらをどうぞ。
曹操に自分と並ぶ英雄と認められ、徐庶や孔明が仕えるほどの魅力の持ち主・劉備が「破龍」ではどのような人物に描かれるのか、とても興味深いです。物語も新展開になるそうです。
個人的には関羽や張飛も出ないかな~、と、期待してしまいます。
1月特大号はお休みする代わりに、孔明と弟・諸葛均のミニ冷温蔵庫の読者プレゼントがあるそうです。
土鍋の方が掲載時期(上記参照)や季節柄(鍋の季節)でもタイムリーな気がしますが(汗)。
兄の諸葛瑾(未登場)の絵も入っていたら、迷わず応募しそうです。