トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

西山孝四郎講師のメガトレンド手法は時間足でも使えるか?

2022-01-19 00:49:43 | 投資

 西山孝四郎(石原順)講師が提唱されるMegaTradeVolatility手法で使われているインジケータの内容とパラメータを完全に解明しMT4上で作動するチャートを再現、同時にEAとしても仕立て上げることができたことは既述の通りである。MegaTrendという指標は、講師が途転売買のベースに使われる穏やかなものであるだけに、日足を中心とする中長期のトレンド対応というのが原則であった。

 ところが、本EAをご利用になっている某氏から意外なご報告がブログのコメント欄に寄せられた。伺えば、昨年12月からNikkei 225 CFDを海外口座においてトレード、このEAを1時間足で稼働させ、1ヶ月足らずの間で手元資金が倍増したとのご報告である。しかも、EAの手仕舞い条件を改良すれば、更に利益率が向上するはずだというご指摘兼リクエストを頂戴した。1週間以上前の話である。早速、EAの手仕舞い条件をご指摘条件通りに変更し、プロトタイプをお届けしたところ、その後1週間の運用実績が更に向上しているとのことである。

 ご指摘の手仕舞い条件は、EA作成時にも試してはいたが、通貨ペアでの検証では、今一つ結果が芳しくなく、現行の手仕舞い条件に落ち着いたという経緯があった。しかし、株式指数CFDの1時間足で有効であれば、この手仕舞い条件をオリジナルEAに付加しておく必要があろう。近く手仕舞い条件にオプションを追加した更改版を出す手はずとなった。

 さて、いかに優秀なものであっても、そう簡単に勝てるようなEAは存在しないといってよい。勝ち負けが平均して総合的に年間20%程度の利益があれば上々としなければならない。そうは問屋が卸さないのである。

 なるほど、直近の日経225の時間足では、やれば勝てる状態であったことはチャートを見るだけで分かる。矢印の売買シグナルが出る度にEAは的確なトレードをやってくれている。それでは、昨年10月から現在までの約3.5ヶ月の運用はどうであったかを検証すると、総合的には利益を記録するが、前半の10月及び11月の成績はぱっとしないのである。DowやFTSEの1時間足のバックテストでも見るべき結果は出なかった。

 西山式メガトレンド手法では、まず中心となるMegaTrendインジケータのみの取引で結果がプラスになることが必須である。大きなトレンドを的確にとらえていなければ、ADXや標準偏差のシグナルに応じて増玉で再び市場参入することは屋上屋を重ねることとなりかねない。

 短期の時間足での運用にあたっては、まずMegaTrendのみにて過去検証を行い相応のリターンがあることを確認する必要がありそうだ。

追記:Nikkei225とほとんど同じ動きを見せたのがNSDQで、10/11月は鳴かず飛ばずだったものが、12月に入って以来強い右肩上がりのテスト結果となっている。