トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

FXで5年間以上勝ち続けている人の秘訣【2】

2017-04-09 14:51:40 | 投資

 以前の備忘録にて月間ベースで「5年間FXで勝ちづけている人(A氏)がいる」ことを紹介した。その取引手法の秘訣を要約すると: 

① プロが絶対行わない手法であること 

プロは最低100万ドル単位で取引を行うため、一般のFXトレーダーはプロ達の怒涛のような行動に手玉に取られてしまう。一方、彼らの90%以上は、その日のうちにポジションを閉じてしまうデイトレーダーでもあり、比較的小さな日中の値動きの中で日銭を稼いでいる。A氏はこれを逆手に取る。 

 まず取引単位は1000通貨単位でこれを分割発注する。ドル円で日中値動きの平均が100ピップス(1円)とすると、50銭間隔で20注文程度を発注する。例えば、110.00~115.00の間に20の買い注文を出すといった方法だ。損切りは通常入れない、利確値は設定してもしなくてもよい。もし、50銭の利確値を設定すると、1日平均1回の利益確定が期待できる。次に、大方のプロのやり方と異なるのは、取引期間で2週間から2ヶ月程度の比較的長期に構える。 

 上記のような手法は銀行等のプロのディーラーには許されないことである。取引金額に枠のある彼らは、100万ドル単位で20本もの注文を長きにわたって出しておくなど考えられない。もし、行ったとしてもとても採算に合わないため、そのようなディーラーは即刻お払い箱にされるのがおちだ。 

② ナンピン買い下がりや売り上がりはしない

 先ほどの110.00~115.00の買い注文で、現在の相場が113.00だとすると、113.00から上の注文は逆指値注文、113.00から下の注文は指値注文となる。ところが、A氏の注文は、113.00からの注文は発注されない。最初に述べたように、発注は逆指値のみであるから、113.00から下の注文は現時点では物理的に発注不能である。例えば、112.50の逆指値買い注文が可能になるのは、現値が112.50以下まで達した時である。 

 現値が113.00の時点では、112.50の逆指値買い注文を出すことは通常不可能である。ところが、世界標準とされるMT4の仕組みを使えばこれが可能となるのである。 

 この仕組みが我々トレーダーにとっていかに有利であるかを、先の例で見てみよう。相場が下げ続けて112.00にまで落ちたとしよう。この時点では、112.50の逆指値注文は可能だから、MT4では既に発注済みとなっている。この注文は買いの逆指値注文(待機注文)にすぎないので、相場が反転上昇しない限り約定することはない。 

 お分かりいただけただろうか。逆指値の良さは、相場が逆行した際にもナンピン買い下がりや売り上がりとはならないところにあり、そのため含み損や不必要な証拠金をセーブできることも魅力的だ。(MT4では指値や逆指値の注文には証拠金を要しないのが普通)A氏もやはりMT4を使っていたのである。 

 ただし、買い注文であればやはり相場が底値に近いところで出動したい。そのためには、週足のボリンジャーバンドが-σ2に近いところにある等のテクニカル分析で現状把握をしておく必要がある。 

③ 半自動取引の勧め

 通常、MT4を使って本格的な自動売買を行おうとすると外部コンピュータ(VPS)をレンタルすることとなるが、この手法に限り自己のパソコン上で手動(半手動)にてトレードが可能である。トラップリピートイフダン(トラリピ)の例でみてみよう。先ほどの20本の注文は、IFD注文である。IFDはあらかじめ指値や逆指値に利確値が設定されているので、一旦注文が出されれば、自動的に決済まで行ってくれる。問題となるのは、IFDが一旦決済されてしまうと、同じ注文は出されないというところだ。この問題も、MT4のシステムは簡単に応えてくれる。パソコンのスイッチを切っている間にIFDが決済されていても、改めてパソコンを立ち上げると、システムが決済されたIFDを自動的に発見して再び発注するという仕組みになっている。一日の値動きの半分程度の利益幅であれば、1日に4~5回パソコンをオンしてやれば、取りこぼしの恐れはほとんどなくなる。 

④ あまり、言いたくないが

 トラリピ、サイクル注文、ルプイフダン等の名称で、この種取引を行う業者がある。中には、手数料を込めると6~10ピップスものコストに達するところもある。その会社は中高年や女性の会員が多く、彼らにもそれなりの満足すべきリターンを与えているという。1~2ピップスでトレードできるMT4を使わない手はない。

 

一度覗いてみてください。

https://mtstudio21.com/