トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

FX MT4 「トレンドラインのブレイクアウトで順張り」 自分のパソコンで自動売買

2017-04-07 12:41:18 | 投資

 FXを始めて程なく教わるのがトレンドラインの引き方でしょう。そして、「ローソク足が下値支持線を割ったら、売り参入」、「ローソク足が上値抵抗線を上抜ければ、買い参入」という典型的な順張り作戦を試すことになります。

 ビギナーズラックで当初1~2回は成功したとしても、時間が経つにつれて徐々に成功率が下がってきます。失敗の中には、ストップロスを入れていなかったために、騙しに遭って大きな損失に繋がったということもあるでしょう。それだけなら、以後ストップロスを忘れずに設定することで防止できるはずです。 

 本当に難しいところは、相場がいつ下値支持線や上値抵抗線をブレークするかが分からないことにあります。折角、下値支持線を引いておいたのに、一旦パソコンのスイッチを切り。次にオンにした時点では、ブレークは既に始まっており、今からの参入は遅すぎるという苦い経験を繰り返すはめに。この手法の難点は、パソコンの前でブレークの瞬間まで待機していなくてはならないことです。 

 筆者は数年来、近傍のFX同好者グループに対して、テクニカル分析を中心としたFX取引手法を教えておりますが、そうした人たちにも今や世界標準となっているMT4(MetaTrader 4)を始めるように勧めています。理由は、今まで述べてきたようなブレーク手法もMT4を使えばいとも簡単に解決してくれるからです。 

あるFX会社A社がセミナーを開催し、自社のテクニカル指標を使った取引戦略を指南したとしましょう。ところが、セミナー参加者はB社のみに口座を有している場合、B社にはA社の勧めるテクニカル指標を装備していない場合があります。MT4のいいところは、そのようなことは起こらないことです。あらゆるテクニカル指標はほとんど全て揃っていると云っても過言ではありません。標準搭載されていなくても、ほとんどがネット上公開されているため、簡単に自己のMT4に取り込むことができます。もし、新しいテクニカル指標が必要となれば、少し勉強すれば、自分で作ることもできるのです。さらに、MT4の最大の売りは、自分で企図したFX戦略をプロフラムすることにより、自動売買までできてしまうところにあります。 

 話を本題に戻しますが、ブレークアウト手法は短期取引にも頻繁に応用されています。例えば、5分足や15分足を使ってのデイトレードです。短期取引なら2時間や3時間パソコンを開きっぱなしにしておくことは問題ありません。トレンドラインを引いて、後はチャートを眺めていればよいことです。しかし、これとても長続きしないのが常でしょう。5分足の終値でトレンドラインを下回った瞬間に「買い参入」といっても。そのタイミングはまさしく一瞬ですから、せっかくのチャンスも取り逃がすこともあります。心理的な抑制から、手が出なかったということもあるでしょう。そのうち疲れてきて、この手法も顧みられなくなっていく運命となります。 

 MT4を使えれば、短期ブレークアウト手法も簡単にできます。5分足のチャートに自信のあるトレンドラインが引けたとします。MT4ではなんとこのトレンドラインを認識して、参入から手仕舞いまですべてこなしてくれるという自動売買ができるのです。利益を極大化するために、トレイリングストップまで装備することができます。もはや神経をすり減らすことはなくなります。事前に損切り値や利確値を入れておくだけ、後はパソコンをオンの状態にしておけば、勝手に取引を始めたり、手仕舞ったりしてくれるのです。 

 MT4で本格的に自動売買をするには、通常はパソコンを24時間オンにしておくか、外部のコンピュータをレンタルすることになります。筆者も外部コンピュータ賃借24時間営業組に属します。ただし、短期取引の場合は、無理してレンタルする必要もなく、今まで述べたように、パソコン上で自動売買することが十分可能となります。一日3~4時間パソコンのスイッチを入れておくことは、トレーダーにとって普通のことであるからです。 

 ブレークアウト戦略だけではなく、外部コンピュータをレンタルしなくても、MT4自動売買に適した戦略があります。それは、トラップリピートイフダン(TrapRepeatIFD)という売買戦略で、日本のFX会社では、トラリピ、サイクル注文、ループイフダン等の名称で顧客に提供されています。こちらも1日3~4回パソコンをオンにしてやるだけで、立派に自動売買が楽しめます。一度パソコンを開いてすぐに閉じることを1日4回程度やればよいだけです。こちらの自動売買システムも既に開発済みですが、詳細はまたの機会に譲ります。 

トレンドライン・ブレークアウト自動売買戦略(TrendLineBreaker.ex4)に興味のある方は。https://metagenicfx.thebase.in/

まで。


FXで5年間も勝ち続けている人には確固とした根拠があった

2017-04-07 10:42:36 | 投資

 残念なことだが、一般のFXトレーダーの約8割の人は損失を被っているそうだ。いろんなところで、FX業者の元社員たちが語っているから、その通りなのであろう。 

 そんな中で、月間ベースで、もう5年間以上も勝ち続けている人がいる。決して大儲けしているわけではないが、着実に残高を増やしているから感心している。その手法を、少し訊きだすことができた。 

 秘訣はプロが絶対行わない(できない)ことをやるそうだ。一番重要なことは、逆指値しか使わないことだそうだ。次のような話を聴くと、なるほどと思ってしまう。 

 例えば、価格が週足のボリンジャーバンドで-σ2近くに達した、もしくはLinear Regressionが10年来の安値周辺にあるといった通貨ペアに注目する。普通の人は、相当安値に達したから買い出動となりがちだが、これは危険が伴う。そこが底値である保証は何もない。ナンピン買い下がりとなっては、本末転倒であろう。USDJPYの現値が110.00で、この価格がボリンジャーバンドの-σ2に達しているとしよう。彼は、次のような行動をとる。 

① 110.50に逆指値で買い注文を1ロット、続いて111.00に1ロット、111.50に1ロット、以下0.50間隔で連続した逆指値の買い注文を複数本出しておく。 

② 思惑通り、相場がボリンジャーバンドの底で反転した場合は、上に述べた逆指値が次々とで約定して行く。典型的な順張りである。含み益が満足できる状態になれば、すべてのポジションを一斉決済する。 

③ しかし、そうは問屋が卸さない。往々にして相場はさらに下がっていくことも多い、いわゆるバンドウオークという状態だ。彼は抜かりない。相場が109.50まで下がってきた。でも考えてもらいたい。これまでの注文は110.50以上の逆指値注文であるから、いずれも待機注文として残っているだけで、損益面では何の被害も被っていない。

 109.50に価格が達したやいなや、ここで110.00の逆指値買注文を出すことになる。以下、50銭下がるごとに50銭上の逆指値買注文を繰り返していく。いずれ相場は何処かで反転し、それまでの待機注文が、次々と約定して行き、順張りのうまみを謳歌することになる。 下がっている途中では、決してポジションを取ラないというのが基本方針だ。

④ 彼の戦法では、含み益が満足すべき段階に達したところで一斉決済するのだが、個々の注文に利確値を設定して、コツコツと利益を重ねて行ってもよいとのこと。そう、こうなるともうTrapRepeatIFDそのものである。 

⑤ 一つ疑問が残る。上の例で110.50以上の逆指値注文の出し方は分かるが、相場が下げ続けている状態で、将来の価格に基づいた逆指値注文など不可能だから、パソコンの前に張り付いていなければならないことにならないか。トラリピを専門に扱う業者でも、そんな注文方式は不可能だ。でも、世界標準とされるMT4を使えば実現できてしまう、それもこの手法に限り、手動(厳密には半手動)でできてしまうからうれしい。 

⑤ 証拠金のことも考えなくてはならない。多くの日本の業者では、注文を出す段階で証拠金が用意されていなければならない。MT4採用会社では、証拠金は約定済みのオープンポジションに対してのみ課される。これもMT4が有利性を持つ所以だ。 

 半手動での取引手法等の詳細は、次項に譲る。