トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

FX MT4 チャートに等間隔の平行線を複数本表示する(リバーシングライン)

2017-04-08 22:31:48 | 投資

 某プロトレーダが主催するFXテクニカルセミナーの録画を観る機会があった。その中では、チャ-トの一定の価格を中心値として、その上下に等間隔の平行線を複数本引くというツールが紹介されていた。リバーシングラインと称するだけあって、それはあたかもピボットのように逆張りのツールとして、フィボナッッチ・ボリンジャーバンド(FiboBB)とともに紹介されていた。 

 相場がレンジにある間は、FiboBBのσ±1とσ±2で逆張りを繰り返すが、σ±3を突破した際には、トレンド発生として順張りに転換する。リバーシングラインが意識されるのは此処からである。 

ドル円の場合、リバーシングラインは40銭間隔で引かれ、買いにトレンドが発生したと判断するのは、相場がFiboBBのσ3に達した時点である。その際、直近に引かれているラインをσ3のリバーシングラインと看做す、そして、価格がσ3を突破すると同時に順張りに転換する。相場が2段上のラインであるσ5に達すると、そろそろ売り参入(逆張り)の試し売りに入る。両建てでトレードを続けσ7では、売り残のみが残るようにする。概ねそのような手法であった。 

問題は、どの価格を中心にリバーシングラインを引くかであるが、セミナーでは、かなり複雑な方法を採っていた。考えてみれば、どこを中心線にするにせよ、FiboBBのσ±3の直近ラインをリバーシングラインのσ±3とするのであるから、あまりこだわる必要がないように思われる。そこで、中心線を日々のピボットポイントとしたところ、これでも十分通用することが分かった。使われていたチャートは30分足であった。 

当時、FX同好者の間でこの戦略を検討していたのであるが、既製のMT4インディケータがなかなか手に入らなかったので、筆者が作成の上、皆さんに無償で配布した経緯がある。 

デフォルトでは、ピボットポイントを中心値として任意の本数のラインが描画できるようになっているが、もちろんピボット・ラインを使わない(false)とすれば、中心価格を自由に変更することができる。(デフォルトでは、100.00と仮の数値が入っているので、これを変更する) 

インディケータHLine_Mult.ex4として、下記にて公開中、FiboBBも同梱。

https://metagenicfx.thebase.in/ 

(注)リバーシングラインの使い方については、筆者の記憶に基づくものであり、必ずしも正確ではありません。あくまで参考意見とご理解ください。

 


FX 西山孝四郎の順張り手法でコピートレード

2017-04-08 10:50:09 | 投資

ラジオ日経や各種セミナーで現在ナンバーワンの人気解説者であり、自身も現役のファンドマネージャーでもある西山孝四郎氏は、毎回の講演で下記のような西山式順張り戦略を推奨されています。

順張りすなわちトレンドフォロー戦略は、相場が上昇基調にあれば買い戦略をとり、下降基調にあれば売り戦略をとるという投資の基本姿勢ですが、一般には相場が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのか、はたまたもみ合いのレンジ相場にあるのかを判定する基準及びその判定はなかなか難しいものです。 

西山氏は自身の投資戦略においてもトレンドの有無を定点観測するツールとして、ボリンジャーバンド、Standard Deviation(標準偏差)及びADX(平均方向性指数)の3指標(インディケータ)を常時利用されており、その手法を公開されています。

一 三つのインディケータの使い方 

ボリンジャーバンド(BB) パラメータ 21

 BBのσ±1を基準に、終値ベースで価格がσ+1を上に飛び出したら買いトレンド、σ-1を下に飛び出したら売りトレンドの発生と解す。 

標準偏差(StdDev) パラメータは26:

 StdDevが下降曲線または平行状態から上昇曲線に移れば、トレンド発生と解す。買いのトレンドでも売りのトレンドでも上昇することに注意。

平均方向性指数(ADX) パラメ-タは14:

 ADXが上昇基調にあれば、トレンド発生と解す。買いのトレンドでも売りのトレンドでも上昇することに注意。

 二 エントリーのシグナル

 「買いのシグナルは、終値で価格がBBのσ+1を超え、且つStdDevとADXがともに上昇している、或いは終値で価格がσ+1を超え、且つStdDevまたはADXの片方が上昇している」とき。売りのシグナルは、σ-1を基準に買いの反対。売りであっても買いであっても、トレンド発生の判断として、StdDevとADXがともに上昇しているのが理想であるが、片方だけの上昇でもトレンド判断することも可とされています。 

三 エグジット(手仕舞い)のシグナル

 手仕舞いの基本は、それまでBBσ±1の外で推移していた価格が、終値でσ±1のバンドの内側に戻った時とされています。この基準以外に、独自の価格に損切り値を設定することも可とされています。 

四 既存のインディケータの問題点

上記の3インディケータはいずれもMetaTrader4(MT4)に標準搭載されていますが、次のような解決すべき問題が残ります。 

 ADXの計算

 ADXの計算の過程で移動平均を使用していますが、氏の移動平均は修正移動平均(Smoothed)で計算されています。一方、MetaTrader4(MT4)に標準搭載されているADXは指数移動平均(EMA)で計算されており、両ADXはチャートに展開すると、当然のことながら、異なった形状になります。MT4非採用の業者の提供するADXも区々となっています。 

 StdDev、ADXともにトレンドの判定が見辛い

 西山氏もセミナー等で述懐されていますが、トレンドが始まっているのか、未だレンジ相場にあるのか、StdDevやADXの動きが微妙で、判断に迷いエントリーが遅れることがあります。セミナーでは、横書きのチャートを縦にして見るとよい等その判定の難しさを告白されています。 

五 改良されたインディケータ 

① StdDev_Color.ex4

 StdDevにトレンドが発生すれば、ラインの色が赤く変わりますので、トレンドの発生を見逃すことがなく、エントリーで乗り遅れるということはなくなります。 

② ADX_Color.ex4

 こちらもトレンド発生時には、ADXの線色が赤く変わりますので、シグナルを見落とすことがなくなります。デフォルトでは、西山氏採用の修正移動平均によるADXとなっていますので、氏の戦略に完全に合致したツールとなっています。修正移動平均だけでなく、単純移動平均、指数移動平均等も他の必要に応じて選択できるようになっています。 

③ MyBands123.ex4

 こちらはいわば付録として含めております。ボリンジャーバンドはいずれの業者でも提供していますが、MyBands123はσ1~σ3までのバンドを同時表示できるようになっています。西山式ではσ±1のみを使用しますので、デフォルトではσ±2と±3は非表示にしています。適宜表示して使用することができます。 

改良されたインディケータ等に興味のある方は、下記まで。

西山孝四郎(石原順)の最新手法は、逆張り手法を含めて、10月9日ブログで更新しています。http://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/cfd667f6194c6a8e330a51ae3842ddd9

http://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/cfd667f6194c6a8e330a51ae3842ddd9

https://metagenicfx.thebase.in/