こんばんわ、あんてろーぷです。
スレッドの番手って?
フライ・タイイングに欠かせないスレッド(糸)の番手について考えてみました。
フライ専用のモノフィラメントのスレッドは 8/0 とか 6/0を使っていますが、
この数値の基準になっているのはUSP(アメリカ医療糸規格)によるものです。
最も細いのが12/0(12-0) → 10まであって太くなっていきます。
要は手術で使う縫合糸の太さですね。
一方、紡績業界におけるフィラメントは「D(デニール)」で太さを表し、
9000mで1gを1デニールと決められています。
こちらも数値が増えるほど太くなります。
自分が使っている中華スレッドは細いモノコードの束(ヨリは無い)のでD(デニール)表記になっているんです。
また、スパンミシン糸(より糸)は「#(番手)」で表し、数値が少ないほど太くなります。
これは紡績における「綿番手」の規格で、短い素材を紡いで糸にするときの規格のひとつです。
重さ1ポンド(約453.6g)で長さ840ヤード(約768.1m)あるものを#1
(1番手)と呼びます。
ミシン糸では#50、#55、#60(標準的な太さ)が主流のようです。
材質は綿が基準でポリエステルや混紡も同様の単位を流用しているようです。
モノフィラメントの利点は単一糸なので水を吸って重くなったり、膨張したりしないことです。
しかし、ほどけやすい面もあります。
コストも高いですね。
ヨリのない複数のフィラメントは綿ほどではありませんが水をふくみます。
ただ、細い糸の束なので扁平になりやすくフォルムを作りやすい利点があります。
コストも安くできます。
どちらを使うかは好みになりますが、自分はフックサイズ#16以上はモノフィラメント#18以下はフィラメントと使い分けています。
自分が調べた感じでのUSPとDの相対は次のとおりです。
細い方から
USP : デニール
12/0 : 50D
8/0 : 75D (使用中の中華スレッド)
6/0 : 120D
4/0 : 180D - スパンミシン糸 #60 (一般的なミシン糸・材質はポリエステル)
3/0 : 200D - キルト用スパン糸 #55 (アシストフック製作時に使用・材質はポリエステル)
になっているようです。
若干の誤差があると思われますがご容赦を...(^▽^;)
ここでは割愛しましたが、羊毛番手や麻番手というのもあるようです。
金属糸やガラス繊維、カーボンやケブラーなど新素材もありますね。
最近ではPEも複ヨリの糸ですね~。
調べてみると糸の世界も意外と深いです。
では(^O^)/
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