新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

四日市にある楠(くす)歴史民俗資料館に行く!!

2022-06-01 05:05:45 | B級スポット

B級スポット好きな私

…なにかと出掛ければ

その土地の郷土の歴史に
興味がなくても…
その土地の郷土の風土に
興味がなくても…

ついつい
寄りたくなっちゃうのが…

その土地にある
博物館や歴史民俗資料館…


なにかオモシロイ展示がないかと
なにかオモシロイ展示がないかと
訪れる多くの人とは異なる視点で
ついつい足を運んでしまう…のが地方の博物館や歴史民俗資料館…の類



ハコモノの多くは入場料、無料…かつ…「3密」を避けて楽しめる場所でもあり…このコロナ禍にはもってこい

 

さてさて、今回紹介するのが

四日市にある…楠歴史民俗資料館

R23から割と近い場所にあるんですけど、R23からちょいと離れて側道を走らせると、狭い狭い…軽四では別に抵抗ないですが、大きな車だと対向車がきたら嫌だろうなあ…と思える細い路地の集落の中にありました…

 

いやあ、最近ほとんどみかけなくなった、木の電柱があったり…と

ぷんぷん漂う昭和の匂い

 

 

 

民家の角、コンクリートブロックの塀には

 

布袋様だったり、恵比須さんだったり…にいらっっしゃるので…思わず「へー」って驚いたり…

そんな集落の中にあるのが…

楠歴史民俗資料館

 

楠歴史民俗資料館のメインは江戸時代末期に立てられた庄屋として楠地域の本郷村の運営を担った岡田家の庄屋屋敷でありまして、かなり傷んでいた岡田家の庄屋屋敷を譲り受けた四日市市が、栄えていた頃の庄屋屋敷のように、傷んでいたところを改築して、このように資料館として、公開しているとのこと…

 

その岡田家の庄屋屋敷の前には「展示棟」がありまして、そこでは、楠と岡田家にかかわる収蔵品が展示されております…

 

まあ、訪ねてみれば、地方の資料館によくみられる光景…

入場無料、入場無料、要はタダなのに誰もいません!!

誰もいませんが、このご時世、体温チェックはもちろん、何かあった場合の連絡先の提出は必須です…

 

さてさて、もう行ったら、大歓迎ムード…(笑)…で…普通の現場作業員のような恰好をしたおじさんのスタッフさんがやってきて、実に親切…どうぞどうぞと言わんばかりに案内…楠の歴史、岡田家について語ってくれますし…まず用意されたのが、この紹介VTRと私が座るイス一つ…

 

旧庄屋、岡田邸

 

1回観ただけでは、ほとんど心に残ってないけど…汗…スタッフのおじさんの親切さは心に残りました…(笑)

 

旧・岡田邸の間取りは、こうして写真に撮ったので…

間取りについては、私に訊いてください…(笑)

 

「だいどこ」は、いったいどこ??…なんて聞かずにすみますよ!!(行けばわかるけど…)

迷って、「ぶつま」どこ??って、ぶつぶつマジで呟かなくてもすみますよ!!

「なんど」には、なんども行きましたし…

…って、ただオヤジギャグを並べたいだけの私

実に「庄屋」ない…もとい…しょうがない

いや、「庄屋」はあるんですけど…

 

さてさて、館内左手に、いきなりあった特別展示

「第2回新収蔵品ミニ展覧会」

 

展示品は行李鞄、笠、へら台、くけ台、陶器(徳利)、ほうとく縄の6品

 

 

ここの展示物は今でも手に入るみたいだぞ…徳利を除いては…

集めちゃえば、我が家でも「新収蔵品ミニ展覧会」が開けるぞー!!???

 

さてさて、ここは楠歴史民俗資料館ですので正統な展示、楠の歴史についての解説パネルが、歴史順に沿って…

古代、中世

 

このパネルをみて、楠城跡があることを知った私…私、城址マニアですので、作業員風のスタッフのオジサンに、楠城跡があるんですね?と尋ねたら、

「木が1本立ってるだけでなーんにも残ってませんよ!!」

実に正直な感想…(笑)…フツーだと観光誘致のために、歴史から遡ってイロイロその魅力を無理にでも探して語ってきそうなのに…(笑)

いやあ、オジサン、最高です!!楠城跡については語らないけど、旧岡田邸のことについては、尋ねてもいないのに語る!語る!!…(笑)

近世

 

そして

近代と

 

パネルも3枚であっさりと…

 

さてさて、スタッフのオジサンの解説の熱い!!オジサン推しの岡田邸の陣羽織…この紋は…と実に丁寧な解説がいただける…

楠城跡は木が1本立ってるだけ…だったのに…(笑)

 

 

岡田家が営んでいた質屋の木札

 

いやあ、「宝」がいっぱいあったんですね!!

 

旧岡田邸の庭には江島福徳弁財天さまがいらっしゃったようで、それが今では、この展示棟の中に…

 

 

 

これが、庭にあったときの写真…

 

 

旧・岡田邸にあった薬箱…

 

「ンシーノ」と読んでしまいました…それは、私が若いから…でしょう???

頭痛に「ンシーノ」ですね???

 

これはフツーに

「宇津救命丸」と読めちゃいました…私が歳とった…ということでしょうか…

 

どんな薬でしょうか…私はバスの酔い止め薬と勝手に想像してみた…

 

だって「バスガイド」???…じゃなかった「パステイト」でしたね

 

このオジサンは、薬剤界のヒーローでしょうか…誰か教えて…

 

 

 

こういった薬(くすり)は、どこの家庭でも重宝されてたんじゃないかな…

くす(楠)」りゅうこう…楠、流行!!!…(笑)

 

龍神丸…これもクスリかと思いきや、鯨船でした…

 

 

 

 

 

 

さてさて、誰もいませんけど、休憩用の長イスはソーシャルディスタンス!!

 

さてさて、いつまで経っても館内スタッフのオジサンとオジサンの私だけといった閑散した館内ではありますが…

 

ここは観光客誘致…

NHK 大河ドラマ「青天を衝け」に関連した展示が…

 

それは渋沢栄一直筆のこの書…

 

ここに、こうしてブログに紹介したので、これからはNHK 大河ドラマ「青天を衝け」ファンがどどっと、ここに押し寄せることになるかも…作業員風のオジサン大変だー!!!

 

最後に紹介するのは

楠の昔話…

 

 

「三人人」

ここ本郷は、西を鈴鹿川、南を高岡川、東を伊勢の海に囲まれた三角州のいちばん上にあって、楠のはじまりとなった村…でも三角州だから、水に悩まされていた村でもあった…大雨が降りつづくと川の堤が切れて田畑が水や砂で埋まってしまって、大変なことになっていたようで…
そんな、ある年の大雨で、村の西南の堤が切れてしまった…そこは三角州ではいちばん土地が高い上のところだったけれど…そこから水が入ってきたそうな

村人らは総出で堤に集まって水を止めようとしたもの水の勢いが強くて止めることができなかったと…


するとそのとき、どこの人かわからんけど、三人の人が川に飛び込んで、堤の切れたところに杭を立て、水を止めにかかったそうな…

「助かったぞー」

「あの三人の人にお礼を言わんならん」
「だれやったんやろう」

とあたりを探したけど、もう三人の姿はなかった。その後も三人を再び見た人はだれ一人いなかったと…

「もしや、あの人たちは仏さんやなかろうかなあー」
「そうや、、仏さんやったんや」


村人らは、そう話すようになったそうな…それでこの恩をいつまでも忘れないように、と堤の切れた辺りを三人人(さんにんじ)と呼ぶようになったそうな…

 

クス(楠)の昔話だけに、クスクス笑える話かと思いきや、そうではありませんでした…

 

ここが

三人人(さんにんじ)と呼ばれてる場所あたり…

 

 

さてさて、展示棟では、作業服着たスタッフのオジサンが丁寧な説明をしてくれましたが、別棟の旧庄屋岡田邸は、どうぞ、ご自由に…とのことで、一人で敷地内をウロウロと…

 

まず、展示棟から外に出ると農機具の展示が…

 

 

「千石通し」かな…と思ったら…「万石通し」

唐箕にかけて玄米だけになった米を、割れた米や小さな粒の米に傾斜と網目の大きさによって選別する性能は、「千石通し」の10倍は、いいんだろうと予想される…

唐箕(とうみ)

中学校の江戸時代の単元でテストにでますよ!!よかったですね!このブログに遊びにきていて…(中学生が読んでいるとは思えないけど…)

 

 

脱穀機…

 

 

足踏み水車…と

手漕ぎ水車

 

 

どっちが楽で効率がいいんだろう…

「手漕ぎ」か「足踏み」か…

私は「手漕ぎ」とみた…だって「足踏み」してたら一歩も進まないじゃん!!

アコギな真似しても「手コギ」の方が…

 

ではでは、ここ楠歴史民俗資料館のメインの展示…

旧庄屋岡田邸へと

 

 

まずは、主屋から…いわゆる庄屋さんの居室…

 

 

 

旧庄屋岡田家の説明看板…

岡田家は代々楠城主に仕え、江戸時代は庄屋を務めた旧家

復元模型も展示されてました…

 

入り口の横には電話室…

いやあ、この電話眺めているだけでも、明治の匂いぷんぷん!!

電話には誰もでんわ!」

つい、言いたくなっちゃいますね!!

 

ここは「だいどこ」

 

 

天井は「すのこ天井」

 

 

屋根裏部屋でもあるのかな…梯子がありました…

 

 

「だいどこ」の横には農具庫を収納する「しもべや」のスペースがありまして

 

そこには、農具のみならず、駕籠まで置いてありました…

 

さて靴を脱いで上がって

 

 

 

 

奥は「北だいどこ」

懐かしの足踏みミシン

 

そして、戸棚…


ここの主人もお酒は飲まれたようで…徳利がいっぱい…で…とっくり??…もとい…びっくり???

なにかとストレスのかかりそうな庄屋稼業…お酒を呑むのは庄屋ない…もとい…しょうがない…いや庄屋はここにありますけど…

そんな岡田家(おかだけ)の主人になったつもりで…

え??私???

 

 

岡田家(おかだけ)じゃなくて…お酒を呑めば…へべれけ…(笑)

 

そんな座敷には、

 

囲碁(いご)が…おいてありまして…

 

 

しょーもないオヤジギャグ、以後(いご)気を付けます…汗

子供連れでも飽きないように…遊び道具が置かれていました…

 

 

座敷の奥は仏間

 

 

阿弥陀様の立像が仏間にいらっしゃいました…

さらには神棚…

もう神仏に囲まれて、まさにパワースポットルーム…ここで一晩と言わず二晩、三晩と泊まりたいものです…(笑)

ここの窓ガラスはゆがみがあって、今のガラスではなく、大正時代のものらしい…

 

 

この主屋の奥は立会所

今でいう会議室

 

襖は当時のままか…無料公開で、スタッフもいらっしゃらないから破かれたのか、真相は不明…

 

小さな部屋、小座敷…少人数の会議はここで行われたのでしょう

 

 

箱火鉢

お偉いさんしか使えなかった

上便所…

 

 

 

さてさて、今度は靴を履いて「だいどこ」から裏庭へと…

 

ここに漬物小屋があったらしい(しもや跡)

 

ここには女子部屋跡が

さらには、蔵を挟んで

 

ここには養蚕所跡が

 

この右側の小さなスペース…なにかと覗いてみたら、水屋でした…

 

窓から覗いてみたら…確かに…昭和風のステンレスのキッチン、水場が…

 

 

さてさて、表に廻って、立会所の前、南庭には、立派な日本庭園

 

 

 

ここに入ろうとすると…作業服着たスタッフのオジサンが駆けてきて

早速、水琴窟の場所に案内してくれる…

 

水琴窟の使い方を丁寧に…その竹をここに立てて、耳を寄せて…そして、ここに水をかけてと…

あの…実は、私、水琴窟…他の施設で経験済みですが…作業服着たスタッフのオジサンがホント嬉しそうに、ここに水を掛けてごらん!!と満面の笑顔で説明してくれるので…

私、水琴窟は初めてですよー、初体験ですよー!!みたいな顔をして、「うわっ!凄い!素敵な音が聞こえる!聞こえる!!!」

 

はい、スタッフのオジサンのテンションにのって…驚いておきました…汗

 

後は、当時の井戸、そして、歴史を感じる石灯籠

 

 

 

 

ここに江島福徳弁財天さまがいらっしゃったのね…これはひょっとして、手水舎??

 

 

 

 

 

なんて思いながらも、これにて見学終了!!

 

最後に、オジサンにお礼の言葉をかけながら

楠城跡の場所を訪ねてみると…地図に合わせて実に丁寧に教えてくれて…

 

もちろん…「何にもないけど、木が1本立っとるで、行けばわかるわー」

の一言を添えて…(笑)

 

 

この親切ぶり…スタッフのオジサンに投げ銭を差し上げたいほど

無料でここまでの親切な応対ぶり…なんだか申し訳ないほど…

 

いやあ、楠(くす)歴史民俗資料館

江戸、明治時代の風、古のロマンが、な、なんと無料で感じられて

かつ、オジサンの熱心な説明も聴けて、お得感、マックス

この頃と比べて、便利さと引き換えになにかを失くすことになっていないか…

新型コロナウイルス蔓延でくすんだ世の中…

そんな折…古の空間、一人占めで、ゆったり見学、リラックスできちゃう旧庄屋岡田邸に機会あったらぜひぜひ!!

 

スタッフのオジサンの丁寧な応対も加味して楽しめちゃいますよ!!

 



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