発表会の約10日後、祖母がなくなりました。
もうすぐ98歳でした。
祖父母全て亡くなっているのですが、母方の祖母とは特に仲よかったので、心にぽっかり穴が空いたような、、。
もちろん私より母の喪失感は例えようがなく、まだ気持ちの整理がついてないようなのですが。
祖母とは2人でタイ旅行したのが一番の思い出。
その時はとっくに80歳超えてました。
2人で沖縄に行った時はすでに90歳でしたが、小型船で島へ渡った時は、船酔いしてる私を横目にケロっとしてました。
その後も
「また一緒に海外に行こう」
と言われて、近場でいいところを探していたのですが、
突然
「パスポート切れて、この歳で作るの恥ずかしい。」
と祖母らしくない事を言い出して、結局行きませんでした。
どうやらその頃から周りに
「年寄りなんだから旅行なんて行かずに大人しくしてろ」
と言われるようになっていたようです。
「●歳だからこうしろ」
「●歳だからこれをしちゃダメ」
って言われると、人って本当にそうなっていってしまいます。
それでも、頭も良く回るし、趣味の俳句やパッチワークにいそしんで毎日元気に歩き回ってましたので、みんな絶対に100歳まで生きると信じて疑いませんでした。
喜寿の際には衣浦グランドホテルでお祝いパーティーをして、ダーナや淳子ちゃんに踊ってもらいました。
100歳のお祝いも計画しなきゃねって
話していたところです。
祖母は戦争後に満州から、母の姉二人（母はまだ生まれていなかった）を背負って、着の身着のままで命からがら日本に引き揚げてきたたくましい人でした。
一緒に出発した人たちがどんどん亡くなっていく中で生きて祖国の地に降り立った、その強烈な体験を本にして自費出版もしています。
その時の話を何回もするので周りは嫌がっていましたが、私はその貴重な話を聞くのが大好きでした。
誰にでも話しかけて
「私っ運がいいの」
が口癖。
大好物はピザで、魚より肉が好き。お酒も毎日飲んでました。
やっぱり、好きなもの食べてストレス溜めないのが長生きの秘訣かなと思う。
松たか子さんの「桜ノ雨、いつか」 亡き祖母を思って作った歌だそうです。
私は歌手の松さんが大好きです(もちろん女優としても好きです)。アナ雪も、メイジェイさんより松さんのバージョンが好きです。
この曲もずっと昔から時々聞いていたのですが、この春はこの曲を聴くと涙が止まらなくなってしまいます。
それでも、優しく力強い歌声に癒されます。
松たか子さんってすごく上手なのに、偉ぶったり嫌味がなく、すっと素直に心に入ってくる歌声です。
私もこんな、松さんの歌のような踊りをしたいといつも思っています
松たか子 桜の雨、いつか
人はもちろん周りのたくさんの人に支えられて生きているのですが、それでもやはり、人は孤独なのだと思います。死ぬときは独り。そして生きているときに心を分かち合えた人ともいつかはお別れしなくてはいけない。
でも、だから絶望しているという訳ではなく、だからこそ自分の生きる力や希望は周りから与えられるのでなくて自分自身の中から生み出していかなくてはいけないんだ、って思います。
明後日からモロッコに行きます。
のんびり、楽しんできます。
名古屋市千種・大曽根のベリーダンスとエジプシャンフォークロアのスタジオ・Al AmalのオフィシャルHP
