ベリーダンス・スタジオAl Amalのブログ

名古屋の千種・今池徒歩3分にあるベリーダンススタジオ・アルアマル主宰・Amani(アマーニ)のブログ

2020/03/05

2020-03-05 23:13:00 | Weblog
今週1週間レッスンがお休みという事で、いつもより時間ができ読みたかった本を読んでいます。

そのうちの一冊をご紹介します。
2018年にノーベル平和賞を受賞したナディアムラドさんの

「THE LASTS GIRL 私を最後にするために」





イラクで少数派の民族宗教であるヤジディ教徒たちの多くはISISによる大量虐殺で命を奪われ、若い女性たちはISISの兵士たちの性奴隷とされFacebook上に併設された市場で売買されていました。

ナディアさんはそこから逃げ延びる事のできた一人で、現在は人権活動家として活動されています。
普通の女の子だった彼女が経験した信じられない数々の出来事は私たちにとってあまりにも想像を絶するので、まるで映画の中の出来事のように感じられます。
でも、本当にあった事なのです。

詳しくは本を読んでいただければと思います。



そして、国際人権法を扱う弁護士として彼女をサポートするのが、アマルクルーニーさん。
ISISのように世界で最も捕まえるのが難しい悪人たちの責任を法廷で問えるように仕組みというのが国際人権法だそうです。

正直、ジョージクルーニーの奥様としか知らなかったので、こんな素晴らしい活動をされてる弁護士とは!

アマルさんはレバノン出身で、名前のアマルはスタジオアルアマルのアマルと同じ。
「希望」という意味です。






イスラム国と呼ばれている武装派組織ISISについては日本でも報道されていたのでご存知だと思います。
そもそもイスラム国なんて名乗っているけど、もともとは平和的であるイスラムの教義を自分たちの都合のいいようにねじ曲げて解釈しています。


私は無宗教ですし、特定の宗教を批判したり崇めたりする気持ちはありません。(悲しいことに世界の紛争や大量虐殺の多くは宗教的対立によるものであることは確かです。)


よく、エジプトはイスラム教徒の国で女性は身体を見せてはいけないのに何でベリーダンスが踊られているのか?と聞かれます。

そもそもベリーダンスは、イスラム教が生まれる以前からその地域で踊られていたものです。

エジプトは、古代は多神教だったり太陽神を崇めたりしていましたが、ローマ帝国に統治されていた時代にキリスト教が広まりました。
今でもその時代からのキリスト教徒はエジプトにたくさん残っていて、コプト教徒と呼ばれています。
イスラムへの改宗が進んだのは7世紀に入ってからです。

エジプトには、スーフィーダンスから来たタンヌーラの様に元々宗教的儀式だった舞や、ザールの様に呪術的な意味合いを持つ踊りもありますが、ベリーダンスは宗教的意味合いは全くなく、純粋に楽しむためだけの踊りです。

ベリーダンスの元となったアワーレムと言われている人たちは、お祭りや結婚式などお祝いの場や楽しみの場で人々を喜ばせるために踊っていたんです。(今もですけど)


宗教の話というのは、最も繊細で軽々しく口に出せない話の一つだと思います。

ハニー先生にアラビア語のプライベートレッスンを受けていた時、会話を録音していいと言われていたのですが、宗教の話だけは絶対録音しないでと言われました。
それがどこかに漏れると家族が危険な目に会うかもしれないからと。
私たちからすると「大袈裟な!」って感じですが、それくらい繊細な話題なんです。


たまにベリーダンスのチラシなどでモスクの絵を描いているものがありますが、これも見る人によっては不快に感じるので気を付けた方がいいです。

私自身もずっと昔デザインの一部に使おうとしてエジプト人に注意されてやめたことがあります。

タンヌーラダンサーサイードさんの奥様ハニーンさんのブログにもこの件について書いてあります。



他国のダンスを学ぶためには、やはりその国の文化をリスペクトを持って学ぶ事がとても大切だと思います。

日本人のように、表現の自由だ、では済まされない側面があるので、神秘的だから、という理由でなんでもつかっていいというわけではありません。




長くなりました。
またおすすめする本があったら紹介させてもらいたいと思います😊




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