オリンピックの水泳競技において
池江璃花子選手が出場したリレーの報道に関しては
チーム競技でありながら、
池江選手がとりわけ大きく報じられていることに不満を抱く人も多いようだ。
私もそう思いながら見ていた。
スポンサーやJOCが彼女を広告塔にしたいという裏事情もあるらしいが
チーム競技である以上、
他の選手たちも同じようにその努力を称えてあげるべきだと思う。
ただ、
白血病を克服し短期間に体力も気力も復活させてオリンピックに出るということは
「神業」である。
移植を体験した者として、また多くの体験者のブログの読者として見るならば
彼女のやっていることは超人であり、
移植を受けた人やこれから受ける人、及び移植を迷っている人にとっては
「希望」の星である。
とはいえ、
他の多くの選手も何らかの苦労を数々乗り越えてオリンピックに辿り着いているはずだ。
オリンピックの場においては
有名・無名、日本人・外国人にかかわらず、
どの選手も平等にその努力や栄光を讃えてあげて欲しい。
池江選手については
後日、別の番組で復活までのストーリーを改めて報じればよいのでは?
これまでにもそういう番組はあったけれど
ほとんどが筋トレ等、彼女が人並み以上に頑張っている姿がメインだった。
が、移植患者やその家族であればそれ以上の情報を求めたい。
どうすればそこまで元気になれるのか?
血液がんの種類は沢山あり、
同じ病名でも状態は個人差が大きく、治療過程はまちまちであることは承知しているが、
多くの患者は彼女にあやかりたいと思うのではないだろうか。
骨髄移植など造血幹細胞移植後に体力を取り戻すのは
患者本人の努力だけで叶うものではない。
抗がん剤治療や移植、リハビリなど、多くの人の助けがあって成し得るものであり、
もし、白血病発症からオリンピック出場までの「池江璃花子奮戦記」を描く機会があれば、
水泳に関する事柄だけではなく
治療過程や入院中の食事やリハビリ、それにかかわる人々など
公表できる範囲で出来るだけ詳細に特集して頂きたい。