シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

五年後のあなたに

2006-06-08 17:35:40 | 人とのつながり
今日は、あなたの誕生日ですね。

5年前にお会いした時は、まだ19歳だったあなた。
一緒にお酒を飲むこともできず、
あなたは、門限までに帰って行きました。

でも、とても明るく、
前向きなお嬢さんだった、あなた。

そして、
お会いして間もなくの、6月のきょう。
二十歳の誕生日のお祝いに、
聴きたいといっていた、「ジョージ・ウインストン」のCDを贈りました。

あなたからの返事は、もうなかった。
でも、それでいいのです。
新しい出会いと、新鮮な日々に向かって欲しい。
若いあなたにとっては、
私との一日は、ひとつのステップですから。

欲しいと言っていた、彼氏はできましたか?
行きたいといっていた海外には、行ってみましたか?
優しい人ばかり、という職場で今も頑張っていますか?
いえ、もしかしたらもう、
新しい暮らしの中にいるのかもしれませんね。

私も、あなたに会えて本当に良かった。
2年間のペンフレンドさんであったあなたと、
あの日のあなたは、どちらも素敵な女性でした。
あれから5年。
早いですね。
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二つの「仕事」のドラマ

2006-06-07 16:51:20 | TV・ビデオ・映画
昨日は、久しぶりにTVを見た。
フジTVの「ビューティーコロシアム・スペシャル」、
続いて「アテンション・プリーズ」。

どちらも、毎回見ているわけではないが、
なんとなく見入ってしまう番組だ。

前者は、顔立ちで悩み苦しむ女性を、
美容や形成外科医などの、プロの力で整形をして、
身も心も、明るく生まれ変わってもらうという番組だ。

この番組を見て、いつも感じるのは、
整形の是非とか、術後の変貌の見事さではない。
出演者の、子供の頃からのいじめや不当な扱い、
そういった周囲が存在することだ。
番組的に、多少の誇大もあるかもしれないが、
おおよその事実として受け入れた時、憤りを感じる。

もちろん、出演者である彼女ら自身に対しても、
もっと前向きに、明るくなれないものかと感じる女性もいる。
でも、それは本人でなければわかり得ない苦しみだろうし、
特に、男の私からは簡単に意見できない。

昨日の「スペシャル」では、
番組史上でも、容姿のことでもっとも辛い人生を送ったという、
ひとりの女性のその後が紹介された。
顔の骨格などで、手術も難航したのだが、
とても美しく生まれ変わり、明るい女性になった。

この女性は、
「きれいになったら、まず仕事がしたい」と語っていた。
それほど、仕事もままならぬ扱いを受けていたからだ。
そして、美しくなったその後、
彼女は、自分を変えてくれた整形病院への就職を希望する。
自分自身の辛かった人生から、
他人の痛みもわかるからだ。

ぜひ、頑張ってほしいと願ってやまなかった。

続いての「アテンション・プリーズ」は、
上戸彩演じる、キャビンアテンダントを目指す、「美咲洋子」の話。
破天荒で、どう見ても向いていないと思われる美咲だが、
厳しい教官や、励ます仲間のもと、
少しずつヤル気を出していくドラマである。

昨日は、美咲を担当する教官が、
身の上話を語った上で、美咲に訓練生のバッジを与える。
これまでのストーリーの中でも、最も感動的という声があったようだが、
このドラマからは、仕事に対する責任、姿勢、プライド、自信、
そういったものを感じる。

「すべてが出来なければ、空には出さない。」
教官の言葉は、すべての仕事に通ずるのではないか。

ふたつの番組を連続して見たが、
前者は、自らの苦労を仕事に結びつけたこと。
後者は、周囲に育てられながら仕事を知っていくこと。
奇しくも「女性の仕事」という点で、共になかなか良い内容であった。
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習い事とは

2006-06-06 09:35:06 | きょうは何の日?
今日は、「楽器の日」。

習い事は、
6歳の6月6日に始めると上達する、という云われから、
楽器協会が、今日に定めたらしい。

私は、子供の頃バイオリンを習っていた。
始めたのは4歳。
その年の秋には、市内の公民館で発表会もあった。
「ちょうちょ」を弾いたと思う。
その後、小5までの7年間習ったが、
結局そこまでであった。

元々、私自身はあまりバイオリンは好きではなく、
ピアノをやりたかった。
家にピアノもあったが、
バイオリンよりもピアノを弾いていた方が多かった。

結局、好きでないものは続かないのか、
私の性格のいけない部分もあったが、
それにしても、ピアノが弾ければ良かったなと、
今でも思う。

でも、最後の発表会で弾いたのは、「モーツァルトのメヌエット」。
モーツァルトが5歳の時に作曲したという、
一番最初の作曲といわれている曲だ。
今、尊敬しているモーツァルトを最後に弾けて、
それは良い思い出となったが。

二人の子供の親となった今だが、
子供はどちらもピアノをやっている。
やはり、4歳コースから始めた。
決して上手くはないが、そこそこの曲を弾けるのを見ると、
なんだか羨ましい。

でも、バイオリンをやったおかげで、
楽譜はちゃんと読めるようになったし、
クラシックから合唱、という人生も送れた。
充実していた、という点では良かったと思う。

写真は、バイオリニストの高嶋ちさ子さん。
6歳から始めたという。
「もう練習がイヤで、サボッてばかりでした」という高嶋さん。
今、HPの日記を見ても、
同じように「本番が近いのに、練習してない!」などとある。
明るいキャラで、私の好きな演奏家でもある。

高嶋ちさ子さんHP
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お好み焼きの進化

2006-06-05 10:02:51 | お店紹介
お好み焼き屋に行った。

ちょうど先週の日曜日、
市内にある回転寿司の「くら寿司」に行って、記事にしたのだが、
今週は、そのくら寿司の真向かいにある店、
お好み焼き・もんじゃ焼きのチェーン店、「道とん堀」だ。

店名からして、大阪が発祥のように思われるが、
実は東京・福生が本社。
私の住む、東京・多摩地区が発祥ということになる。
東日本が中心で、かなりの店舗を持つ。
大阪府は、一軒しかない。

くら寿司の記事に合わせ、今週も「進化」と書いたが、
実は、別に進化している部分はない。
お好み焼きはお好み焼き。
具を混ぜて、鉄板でジューッと焼いて、
ソースをかけて、鰹節と青のりをまぷして、
へらで切って食べる。

ただ、手軽に食べられるチェーン店がなかった、という点では
進化といえるかもしれない。
少なくとも、関東のお好み焼き・もんじゃ焼きというのは、
下町気質に従っている。
手軽に食べられる物なのに、どこかルールやマナーを感じていた。

店のおばちゃんとのふれあいだとか、
和気あいあいがモットーとか、
それはたしかに大事。それがお好み焼きともいえるが、
それでも、寿司同様にどこか「行きにくい」部分があった。

「道とん堀」は、店員がくどくど説明するようなことはない。
ただし、わからなければ、ちゃんと説明してくれる。
小さな子供もつれて行きやすいし、
なにより、夕食として車で乗り付けていける、
そんなお手軽さは、とてもいいと思う。

値段はだいたい700円位からだが、
お好み焼きだ。べらぼうに高い品自体がない。
量は、人によって違うのでなんともいえないが、
私は、一枚(つまり一品)で充分である。
家族4人で、小さな子がいるのなら、
3種類も頼めばお腹いっぱいになると思う。

昨日はちなみに、妻と中学生の娘と3人で、
ミックス・ポテト・焼きそばの3種類を頼んだが、
ちょうど良い量だった。

お好み焼きともんじゃ焼きの違いは、焼き方にあるが、
「道とん堀」は、メニューに詳しく図説されている。
進化というより、親切な店だ。
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野菜を戴きました

2006-06-03 15:05:21 | 人とのつながり
昨日、近所の銀行員が、野菜を届けてくれた。
大きな小松菜が4把。
一体、どういう事かと聞いたら・・。

この小松菜、市内で農業を営む、
地域活動の仲間が私にと、くれたものらしい。
その仲間というのは、4月24日の記事『同窓生』で書いた、
私の、高校の後輩だ。
この4月から、市内の団体の仲間になり、
話していくうち、お互い同じ高校の出身と知った。

先日彼に、
「うちの近所には八百屋がなく、野菜はスーパーまで買いに行っている」
という話をした。(本当である)  すると彼は、
「なんだ、それなら今度何かお持ちしますよ」と言ったのだ。

私の方は、すっかりそんな事を忘れていたのだが、
昨日、小松菜が穫れたので、
彼と私の家、両方を回っている銀行員に渡したのだという。

その銀行員というのも、共通の団体の仲間なのだが、
私と彼の「野菜の約束」は知らなかったらしい。
銀行員の彼も、同じく小松菜の束を戴いたという。

私の住まいは、典型的な商店街。
一方、後輩の彼は、農業地域。
同じ市内で、車でも10分ほどだが、
その様相はかなり違う。

商店と農家。
それぞれ、良い事も悪い事もある。
だけど、お互いの仕事のことは、よく知らないものだ。
この町に何十年と住んでいるが、
農家の人から、実際に野菜を戴いたのは初めてだ。
それだけ、農業の方とのお付き合いが、今までなかったといえる。

後輩の育てた野菜。
おいしく戴いて、お礼の電話をした。
「あんなに戴いて、申し訳ない。」
彼いわく、「いやあ、山のような量の中の、微々たるもんです。」
そして、「また今度、別の物を届けますよ。楽しみにしていて下さい。」

地域活動は、けっこう大変だ。
でも、こういう繋がりを持てることは、何より幸せである。
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思いきり愛されたくて

2006-06-01 11:10:07 | 世の中あれこれ
歌人・俵 万智さん。
「サラダ記念日」で有名になった、現代歌人である。

現代といっても、
「サラダ記念日」がヒットし、ベストセラーになったのは1987年。
もう20年前くらいになる。
「新人類」という言葉が流行語となったこの当時、
俵さんも同じように言われていた。
しかし、今でも俵さんの歌は新鮮だ。

5,7,5,7,7からなる短歌。
それを実にさらっと読み込んでいる。
普通の言葉のようだが、
よく見ると短歌になっている・・・そんな歌ばかりだ。

「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日

これが、題名になった歌なのだが、
本の中の何百という歌の中の、ほんのひとつの歌だ。
特別でもなんでもなく、収まっている。

この本以外にも、歌の数々を散りばめた歌集が出ている。
どれも、恋愛、生活、孤独、旅行・・。
日常のあらゆる事象が歌になっている。
ただ、今でも新鮮と書いたが、
この当時と決定的に違うのが、
俵さんには、「電話をかける」 「ダイアルする」という歌が多いことだ。
携帯がなかったこの当時、
俵さんの歌には、電話での切ない思いが多い。

「私から電話します」と言って切る 終りにできない想い切るため 
あきらめて 受話器を置こうとするとその瞬間君につながりそうで
長電話すればするほど会いたくて 切れない心 置けない受話器

高校教師でもある俵さんには、学校内での歌も多い。
一番面白い、というか「うまい」と思ったのが、

「うちの子は甘えんぼうでぐうたらで、先生なんとかしてくださいよ」

私の好きな歌は、やはり恋愛系が多い。
俵さんは私よりひとつ上。
同年代で、同じ時代に独身であったことが共感を呼んだのか。
特に、季節を織り込んだ歌が好きだ。

はつなつの公園を行くあんだんて あなたの二歩と私の三歩
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ

「チョコレート革命」という歌集では、不倫の歌も出てくる。

焼肉とグラタンが好きという少女よ 私はあなたのお父さんが好き

そして、その中でも私が一番好きな歌が、
6月のこの歌だ。

思いきり愛されたくて駆けてゆく 六月、サンダル、あじさいの花

きょうから6月。
ふと思い出して、俵万智さんの歌集を引っ張り出した。

俵万智さんHP「チョコレートBOX」
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