シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

この春の野球について思うこと

2022-03-26 11:30:28 | スポーツ大好き

昨日プロ野球が開幕した。

甲子園のセンバツも熱戦続き、そして女子のセンバツ大会も開幕。

今日はまとめて野球考を少し長めに。

 

まずプロ野球だが、

何といっても日本ハムのBIGBOSSこと新庄監督。

私は新庄氏は好きだし、言動にも異論はない。

野球が昔のように人間味がなくなって、

投手も分業制のようになり、打者もタイトルにこだわらなくなり、

リクエストやら申告敬遠やら、お行儀の良いプレーが多くなり、

良くも悪くも、野球の動きがどんどんいじられている今、

新庄監督のような、ショーを前面に出す人は必要だと思っている。

昨日の開幕戦は惜しくも敗戦だったが、

早くも古株の野球評論家は、鬼の首でも取ったように

一年持たないだの最下位間違いなしだのとコメントしているが、

日本ハムBIGBOSS監督の一年目に関しては、堅い展望など抜きにして、

プロ野球を楽しませて貰おうじゃないか、と思うのだが。

 

阪神も7点差をひっくり返される試合を見せてくれたが、

これも、早々に非難や最下位予想する声が出ているが、

少なくとも藤浪先発はマイナスではなかったし、

今日からの戦いを期待すれば良い。そのための一年間のプロ野球である。

 

 

センバツは、選考からゴタゴタ問題になっていたが、

始まれば、接戦続きで楽しませてもらっている。

ただ、京都国際と広島商のコロナ辞退は気の毒であり、

辞退以外方法は無いのか、と思ってしまう。

観客は上限撤廃で密集、広いグラウンドでやる選手は辞退。

逆に室内だからといって、昨秋のNコンのように

マスクをしながら歌う合唱コンクールも滑稽で不思議だが、

高校生たちがとにかく可哀想である。

 

甲子園でもう一つ。タイブレークもやめてほしい。

このセンバツはもう3試合も記録されているが、

自分が出したわけでもない走者を二人背負って得点されても、

投手のせいではないと思いたくなるし、

打者もそれで3ランホームラン!となっても素直に讃えられない。

野球は、そういうやり方で点を取っていくスポーツではないだろうと思ってしまう。

選手の健康面や試合進行を考慮した決定は結構だが、

延長12回までと13回からの試合が、別の試合のように感じる。

それまでの両チームの頑張ってきたプロセスが

消えてなくなる気がしているのだ。

 

でも、今の高校生や指導者はタイブレークを、

頭を使った戦術の見せどころ、と前向きに考えているとも聞いた。

しかし昭和の高校野球を指導された、故・箕島の尾藤監督や池田の蔦監督、

あるいはドラマチックに高校野球を愛した阿久悠氏が生きておられたら、

タイブレークについてどう思われただろう。

横浜高の元監督・渡辺氏はたしか

『私は古い人間なので延長18回までやりたい派です』と話されていたのを思い出す。

この時代の指導者はそうかもしれない。

 

 

そして今日から、女子のセンバツ硬式野球大会も始まった。

埼玉・加須市が舞台だが、今年は決勝が東京ドームになるという。

昨夏も決勝が初めて甲子園になり話題となったが、

全国大会の決勝である。この流れは良いと思う。

ただ、昨夏もこの春もTVで中継される大会ではない。

一試合くらい見てみたいと思うが、実現できないようだ。

変な所で男女がどうだのジェンダーがどうだの議論するよりも、

こういう所から、さりげなく「同じに」持っていけないものか。

 

野球部で、男子に混じり頑張る女子部員。

でも甲子園のベンチには入れずアルプスから応援。

よく話題になり、その都度議論が起こっているが、

まず女子硬式野球をメジャーにするのが先ではないか?

 

結局のところ、私も王・長嶋の時代に育った昭和の人間だ。

変えてほしくない部分と、変えていくべき部分の要求に迷っている。

 

 

最後に、先述の箕島・尾藤監督の言葉を紹介する。

『球技の中で人間が得点するのは野球だけなんです。

サッカーもバレーもボールが得点をするものだし、

ラグビーは人間とボールの両方です。でも野球は人間だけ。

だから人間くさいドラマが生まれる。

野球というのは人生の縮図、社会の縮図ですよ』

 

そう、だから野球は心から楽しみたいし、

変な思惑や弊害があってほしくないのである。

 

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ギバサ丼

2022-03-07 20:16:47 | 日常から

都内の、秋田のアンテナショップで『ギバサ』を買った。

 

アカモクと呼ばれる海藻。

ぬるぬるして、メカブを細かく切り刻んだような感じだが、

ミネラルを含み栄養豊富、

味噌汁に入れたりご飯に直接かけたり、

美味しく食べられる海の幸だ。

 

初めて食べたのが都内のラーメン屋だった。

そこの店長が秋田出身で、

メニューに『ギバサ丼』というのがあった。

なんとなく美味しそうだったので食べてみたら、

海藻の香りとぬるぬる感がマッチして、

ラーメン以上にインパクトがあった。

 

ギバサは新潟や九州など、日本全国産地は多い。

だが、やはり古くから食しているのは秋田である。

有楽町の、秋田のアンテナショップへ度々買いに行っている。

 

 

私は生涯初めて食べたもので

『世の中にこんな美味しいものがあったのか』と思えたものが3つある。

中学生の時に近所の人から貰った『辛子明太子』。

大学生の時に先輩と行った居酒屋で食べた『ホッケ』。

そしてこの『ギバサ』である。

みんな海の物だ。

 

ギバサは基本冷凍保存だ。

食べる時は解凍する時間が必要なので、

食べたいと思った時にすぐ食べられないのは難点だ。

でも冷たいギバサを熱いご飯に乗せて醤油をかけて、

そのまま食べるのがなんともうまい。

初めてラーメン屋で食べたギバサ丼と同じである。

 

このラーメン屋はもう無い。

ラーメンもニンニク味がうまかった。

でもこうして生涯3食目の感動、

『秋田のギバサ』を知らしめてくれたあの店には

とても有難く思っている。

 

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