第十四話 キャバクラという世界 5月14日(水)
お気楽ブログ・・、いや、
私の全てのブログを通じて、
初めてとなる、「お水の世界」の話。
アンダーグランド・ストーリーというべきか・・。
最近、キャバクラに行く機会が多くなった。
最初は、知人に連れられて行ったのだが、
そこで、ある一人の女の子と知り合った。
そう、出会ったのではなく、「知り合った」というレベル。
つまり、キャバクラという店を離れた部分でも、
とても大切な女性になった。
この子を、「Kさん」と呼ぶ。
今回の記事は、私自身の、心の奥底を公開する、
ちょっとシビアで切ない話だ。
キャバクラには、いろいろなルールがある。
店に入ってから帰るまで、
居酒屋で、ちょっと一杯というのとは違う、
さまざまなシステムがある。
客の側も、女の子の側も、
ある意味、このシステムによって動いている。
「指名」がある。
気に入った子を、最初から指名して入る「本指名」と、
店の中で、気になった子を隣に呼んでもらう「場内指名」。
どちらにも、指名料が発生する。
以前、キャバクラのキャの字も知らない頃、
友達に連れられて行った店で、
遠くの席に座っている子が気になり、
ボーイに頼んで、隣に座ってもらった。
それが、場内指名であった事を、つい最近知った。
「ワンタイム」。
最初の一時間(Kさんの店はだが)を指す。
だが、この一時間が早く感じる。
楽しい時間は、すぐに経ってしまうということだ。
そこから先は、30分単位で「延長」となる。
時間毎に、ボーイが知らせてくれる店と、
「自動延長」といって、知らせてくれない店がある。
Kさんの店は知らせてくれるので、有難い。
その他、当然ながら飲食の代金がかかり、
最後に税金がかかる。
私の場合、Kさんを指名して、
3時間くらいいて、3万円ほどである。
∞∞∞
以前、「お水の花道」という番組があった。
銀座のクラブが舞台で、ママは財前直見さんが演じた。
この、第四回目の内容が、今も心に残る。
小松政夫さん演じる中年男が、このクラブに通いつめる話。
妻を亡くし、定年退職した小松さんが、
今まで入った事もなかったこのクラブに、ふらふらと入る。
そこで、財前ママが気に入り、通い詰める。
仕事一筋で、遊んだ経験のないマジメな小松さん。
退職金を使い込み、クラブ通いの毎日。
店では、大金持ちの優良客という扱いを受けていた。
「同伴」というシステムを知らなかった小松さんは、
ある時、出勤前の財前ママをデートに誘う。
しかし、そのあと店に出勤しようとしたママを見て、
この日は、公休日だから会ってくれたと勘違いしていた。
そんな男性だったのだ。
しかし、小松さんの娘が、
父のこの行動を知り、ママに直訴する。
「父を、店に来させないように言って下さい」
ママは悩む。
お客様に、来店するななどと言えない。
しかし、小松さん親子を想い、決心する。
ある時、いつものように来店した小松さんにママは、
「小松さん、いつも一人でいらっしゃってますけど、
たまには、他の方も連れて来てください。
こういう店は、お客様が他のお客様を連れて来て、
輪が広がっていくシステムなんです。
毎日いらっしゃっても、決して最良のお客様ではないんですよ」
小松さんはショックを受け、
「失礼いたしました」と言って、寂しく店を出る。
店長は激怒した。「お客様に何てことを!」
しかし、後ろで見ていた黒服氏は、
「それでいい」とうなずいた。
小松さんはやがて、花屋を経営し始め、
ある日、店に大きな花束を届ける。
「楽しい思い出をありがとうございました」と、手紙を添えて・・。
∞∞∞
Kさんとの時間はとても楽しい。
彼女の笑顔にはとても癒されるし、
普段見る姿とはまた違った、はつらつとした元気を感じる。
しかし、
学業と両立していくことの難しさや、
店のノルマなどに悩む彼女を想うと、
客だから何でも聞いてほしい、何でもやってほしい、
という気持ちにはなれない。
だからこそ、一緒に楽しみ、
キャバクラという店を通じた、上質な心のお付き合いをしたいと、
いつも願っている。
あまり、いいイメージのないキャバクラという店だが、
決して低俗な遊びではない。
大人が、システムとルールを守りながら、
より楽しく遊んでいける場所である。
キャバクラに行くたびに、
この、お水の花道の、このストーリーを思い出す。
遊ぶということ。
家族がいるということ。
そして、
お金はかかるけれど、
基本は、人と人が触れ合っている場所だということ・・。
Kさんを通じて、
こういった世界を勉強させてもらっている私。
今、この年齢だからこそ、
そういう勉強の機会に恵まれていると思っている。
お気楽ブログ・・、いや、
私の全てのブログを通じて、
初めてとなる、「お水の世界」の話。
アンダーグランド・ストーリーというべきか・・。
最近、キャバクラに行く機会が多くなった。
最初は、知人に連れられて行ったのだが、
そこで、ある一人の女の子と知り合った。
そう、出会ったのではなく、「知り合った」というレベル。
つまり、キャバクラという店を離れた部分でも、
とても大切な女性になった。
この子を、「Kさん」と呼ぶ。
今回の記事は、私自身の、心の奥底を公開する、
ちょっとシビアで切ない話だ。
キャバクラには、いろいろなルールがある。
店に入ってから帰るまで、
居酒屋で、ちょっと一杯というのとは違う、
さまざまなシステムがある。
客の側も、女の子の側も、
ある意味、このシステムによって動いている。
「指名」がある。
気に入った子を、最初から指名して入る「本指名」と、
店の中で、気になった子を隣に呼んでもらう「場内指名」。
どちらにも、指名料が発生する。
以前、キャバクラのキャの字も知らない頃、
友達に連れられて行った店で、
遠くの席に座っている子が気になり、
ボーイに頼んで、隣に座ってもらった。
それが、場内指名であった事を、つい最近知った。
「ワンタイム」。
最初の一時間(Kさんの店はだが)を指す。
だが、この一時間が早く感じる。
楽しい時間は、すぐに経ってしまうということだ。
そこから先は、30分単位で「延長」となる。
時間毎に、ボーイが知らせてくれる店と、
「自動延長」といって、知らせてくれない店がある。
Kさんの店は知らせてくれるので、有難い。
その他、当然ながら飲食の代金がかかり、
最後に税金がかかる。
私の場合、Kさんを指名して、
3時間くらいいて、3万円ほどである。
∞∞∞
以前、「お水の花道」という番組があった。
銀座のクラブが舞台で、ママは財前直見さんが演じた。
この、第四回目の内容が、今も心に残る。
小松政夫さん演じる中年男が、このクラブに通いつめる話。
妻を亡くし、定年退職した小松さんが、
今まで入った事もなかったこのクラブに、ふらふらと入る。
そこで、財前ママが気に入り、通い詰める。
仕事一筋で、遊んだ経験のないマジメな小松さん。
退職金を使い込み、クラブ通いの毎日。
店では、大金持ちの優良客という扱いを受けていた。
「同伴」というシステムを知らなかった小松さんは、
ある時、出勤前の財前ママをデートに誘う。
しかし、そのあと店に出勤しようとしたママを見て、
この日は、公休日だから会ってくれたと勘違いしていた。
そんな男性だったのだ。
しかし、小松さんの娘が、
父のこの行動を知り、ママに直訴する。
「父を、店に来させないように言って下さい」
ママは悩む。
お客様に、来店するななどと言えない。
しかし、小松さん親子を想い、決心する。
ある時、いつものように来店した小松さんにママは、
「小松さん、いつも一人でいらっしゃってますけど、
たまには、他の方も連れて来てください。
こういう店は、お客様が他のお客様を連れて来て、
輪が広がっていくシステムなんです。
毎日いらっしゃっても、決して最良のお客様ではないんですよ」
小松さんはショックを受け、
「失礼いたしました」と言って、寂しく店を出る。
店長は激怒した。「お客様に何てことを!」
しかし、後ろで見ていた黒服氏は、
「それでいい」とうなずいた。
小松さんはやがて、花屋を経営し始め、
ある日、店に大きな花束を届ける。
「楽しい思い出をありがとうございました」と、手紙を添えて・・。
∞∞∞
Kさんとの時間はとても楽しい。
彼女の笑顔にはとても癒されるし、
普段見る姿とはまた違った、はつらつとした元気を感じる。
しかし、
学業と両立していくことの難しさや、
店のノルマなどに悩む彼女を想うと、
客だから何でも聞いてほしい、何でもやってほしい、
という気持ちにはなれない。
だからこそ、一緒に楽しみ、
キャバクラという店を通じた、上質な心のお付き合いをしたいと、
いつも願っている。
あまり、いいイメージのないキャバクラという店だが、
決して低俗な遊びではない。
大人が、システムとルールを守りながら、
より楽しく遊んでいける場所である。
キャバクラに行くたびに、
この、お水の花道の、このストーリーを思い出す。
遊ぶということ。
家族がいるということ。
そして、
お金はかかるけれど、
基本は、人と人が触れ合っている場所だということ・・。
Kさんを通じて、
こういった世界を勉強させてもらっている私。
今、この年齢だからこそ、
そういう勉強の機会に恵まれていると思っている。