シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

聴かないでおく合唱

2023-10-01 09:55:37 | 音楽を聴く
今日は、市内の合唱祭の日だ。

市内のアマチュアの合唱団、
学校、企業などの合唱団体が
一堂に集まって歌う。
今年は10団体以上が参加するようだ。

私も昔、30数年前に、
市内の合唱団にいて、この市の合唱祭に参加した。
何を歌ったか、もう覚えていない。
当時のプログラムも無くなってしまった。
ただ、参加は5~6団体で、
だいたい毎年同じ所が出ていた。
それにあの頃は、5月に開かれていた。

今は参加も増えた。
市内に、これだけの合唱団があったのかと思うが、
指揮者つながりなどで、
他の市の合唱団も参加したりするので、
すべてではない。

妻のいる合唱団も参加する。
でも私は、今日は聴きに行かない。
なぜなら、
絶対に自分も歌いたくなってしまうだろうからだ。

合唱団に戻りたいな、という気持ちがある中、
聴いてしまったらたぶん、
歌っている人達に「嫉妬」するかもしれない。

もう声も出ない。
無理してどこかの合唱団に入っても、
足を引っ張るだけ。
それは自分でもわかっている。

私の中で合唱団は、
若き頃、大勢の人と仲良く楽しく
頑張ってきた思い出に留めておこうと思う。

今日出場する団体の皆さんの
ご成功をお祈り申し上げます。
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ハイドン『天地創造』への想い

2023-05-31 11:00:00 | 音楽を聴く

今日は、 ハイドンの命日である。 

1809年5月31日に没したハイドン。 「交響曲の父」として、あまりにも有名だ。
 
私はハイドンの曲の中では、交響曲第100番・「軍隊」が一番好きである。
高校の卒業を間近に控え、友人と離れる寂しさと、
大学生となる希望への複雑な想いの中、ラジオから流れた曲である。
この曲を聴いて、新しい元気を貰い前を見ていく気持ちになれた。
 
しかし、私の中でのハイドンといえば、 やはり『天地創造』だ。
「創世記」に基づく、 ガブリエル・ウリエル・ミカエルという3人の神の下、
天地・動物・そして人間が誕生する、
3部から成る、壮大なオラトリオだ。
 
 
独身時代、私は都内の合唱団に入団した。
ちょうど、次に取り組む曲が「天地創造」だった。
宗教曲はあまり好きでなかった私だが、 「天地創造」は違った。
レクイエムのような人の輪廻ではなく、 また、神を讃える延々としたメロディでもない、
勇壮で、軽快で、ロマンを抱く曲だった。
 
神は、まず光を創られた、という詩から始まり、
「eine noie wert」 第一日目に、新しい世界を創られた。
そして、二日目、三日目と万物を創られ、
最後は、アダムとイブの誕生まで、 一週間の創世記が歌われる。
 
 
合唱団でこの曲を始めるにあたって、 ちょうど係の改選があり、
私は、テノールのまとめ役を任された。
入団したばかりだったが、 若いということで期待されたのだろう。 一生懸命頑張った。
同じく、 ソプラノのまとめ役に選ばれたのも、
入団したばかりの、私と同い年の女性だった。
必然的に、この女性とは話をする機会が多くなった。
練習期間は半年。 パートの出欠や、練習会場の確保、 そして合宿の準備など、
一緒に頑張ってきた。
 
夜遅くまでの会合もあった。
帰りは一緒に食事をしたり、
新宿の高層ビルの灯りの見える公園で話し込んだり、
明らかに合唱団の中では特別な女性になっていた。
 
当時25歳だった私達。
本番は、1989年の6月。
その直前の練習の帰り道、 私は彼女に言った。
「演奏会が終わったら、結婚してほしい」と・・。
 
 
演奏会は成功に終わった。
そして、 私と彼女は、一緒に暮らしていくという、
まさに、自分達の天地創造に向けて準備を始めた。
その年の10月に婚約。
合唱団の仲間にも報告し、祝福された。
翌1990年6月。 「天地創造」の演奏会から一年後に、私達は結婚した。
 
これが妻との出会いである。
 
 
あれから30年以上が経った。
一昨年、息子が結婚。その時に、
『結婚式の最後にお父さんの挨拶が欲しいから、何か考えておいて』
と言われていた。
 
私は迷わず、『天地創造』の第33曲、ウリエルの言葉をスピーチした。
息子も嫁さんも、とても感激してくれたのだが、
32年前、この曲が縁でお母さんと結婚したんだよ、
という事は言わなかった。
それは私自身の思い出にしたかったし、
息子夫婦に押し売りする気はなかったからだ。
 
 
結婚式で贈った言葉である。
アダムとイブが誕生し、
ウリエルが二人に向かって言った言葉だ。
 
 
O glücklich Paar, und glücklich immerfort,
Wenn falscher Wahn euch nicht verführt,
Noch mehr zu wünschen als ihr habt,
Und mehr zu wissen als ihr sollt!
 
『おお、この世に誕生した一組の幸福な男女よ。
二人はお互いに、相手に対し自分以上のものを求めたり、
知らなくてもよい事まで知ろうとする邪悪な心を抱かなければ、
永遠に幸福なり』
 
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Energy flow

2023-04-04 11:36:55 | 音楽を聴く

坂本龍一さんが亡くなった。

 

氏の作曲した『Energy flow』は、

聞いただけで泣けてくる曲だ。

わずか5分で作曲したという曲らしいが、

このメロディーから受ける思い出は

誰の胸にも一生残るものだ。

 

この曲が作られたのが1999年。

CDもスコアも買った。

この曲をピアノで弾いてもらおうと、

音大のピアノ専攻の女性に頼んだ事がある。

2007年だった。

 

しかし、1986年生まれの彼女はこの曲を知らなかった。

そこでスコアを見せたところ、

『こんなに音がぶつかる曲は初めてかも』と言った。

坂本龍一氏は

『この曲がなぜヒットしたのかわからない』と言ったようだが、

おそらく、ご自身では大した出来栄えではなかったのだろう。

音がぶつかる作品となった所以だ。

 

でも、それが日本人の心を打ったのだと思う。

希望のある元気な今風の曲も良いが、

静かに、涙するメロディーに終わるこの『Energy flow』は、

大人の旋律という思いを抱く。

 

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「たき火」のうた

2022-02-25 11:43:12 | 音楽を聴く

『かきねのかきねの まがりかど

    たき火だ たき火だ   落ち葉たき』

 

誰もがよく知っている童謡の『たき火』。

この歌詞が作られた場所は、

意外にも東京23区、中野区の住宅街だった。

 

地図を見ていて、たまたま中野区の辺りをたどっていたら

『たき火のうた発祥の地』という表示があった。

この歌が中野区の、普通の住宅地が舞台とは・・と思い、

この場所へ行ってみた。

 

中野区上高田3丁目。新井薬師前駅からすぐの所だ。

写真の所だが、見事な垣根である。

歌にちなんで復元された資料館かと思いきや、

ここは普通の個人宅である。

 

垣根の間に案内板があり、ここがモデルと記されている。

岩手出身の児童文学者、巽聖歌(本名・野村七蔵)が

上高田に住んでいた際に作られたそうだ。

1941年(昭和16年)、NHKラジオで紹介された。

戦前の作なので、当然この辺りは住宅街などなく、

畑に農家がぽつり、という場所だったのだろう。

 

『春の小川』も渋谷区の川がモデルと言われている。

都心で作られた童謡は、それだけでも今となると感慨深い。

これが地方の、今でも田舎の風景の場所で作られた詞だったら

「当たり前」となり、それほどの趣きは感じない。

東京も昔は、田舎の風景そのものだったのだ。

 

 

たき火は今、環境問題からほとんど見ない。

田舎でもあまりしなくなったようだ。

そして、この「たき火」の歌詞も、

著作権の問題で、このブログで全部掲載出来ないようだ。

寂しい世の中である。

 

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一年遅れのショパンコンクール

2021-10-18 12:20:16 | 音楽を聴く

第18回ショパンコンクール。
5年に一度のこの大会は、昨年コロナで見送られ、
今年に順延された。

その、一年遅れのコンクールもファイナリストが決まり、
日本時間の20日20時、最終選が行われる。
今年は12人が残る。

以前このブログでも触れたが、
決勝はピアノ協奏曲の1番か2番のいずれかを選択する。
たいがい賞を取りやすく弾きやすい1番が多いが、
今年も1番が9人、2番は3人が選択した。


今年ファイナリストに日本人が二人。
小林愛実さんと反田恭平さんだ。
小林さんは前回もファイナリストに残ったが、
惜しくも6位までの入賞は成らなかった。
その後youtubeで彼女の演奏を見たが、
なぜ入賞出来なかったのか不思議な程の美しい演奏だった。
今回は間違いなく入賞出来ると信じている。

反田さんは、アニメ『ピアノの森』で、
阿字野壮介のピアノの演奏者として知られた。
そして、番組ではシークレットとされている
主人公「一ノ瀬海」の演奏も、反田さんという話が多い。
アニメの中の一ノ瀬海は、ショパンコンクールで優勝した。
反田さんがもし優勝したら、
アニメと現実を超えたすごいストーリーとなる。


10月17日がショパンの命日だ。
ショパンコンクールはそれに合わせて開催されている。
過去は、国の思惑や力関係などがこのコンクールも支配し、
優勝者は大国から来た人物という結果が多かった。
しかし近年はあまりそういう話は聞かない。
2000年中国のユンディ・リ氏、
前回は韓国のチョ・ソンジン氏など
アジアの優勝者が増えている。
だがショパンコンクールの演奏を聴いていると、
どこの国の演奏者でも良いと感じてしまう。

ショパンを一日ぶっ通しで弾くコンサートで有名な
横山幸雄氏も、ショパンコンクール第3位の入賞だ。
この時の特集をyoutubeで見たが、
本選前に「賞取れる自信はありますか?」と聞かれ、
「無かったらこんなとこまで来ませんよ」と答えていた。
今も結構強気で威圧感を感じる方だが、
若い頃からそんな性格だったらしい。
ショパンコンクールは、人間の面白さも伝わってくる。

決勝が終わり、
優勝者が決まったらこの記事を書こうかとも思ったが、
誰が1番でもいい、
一年待ったショパンを心ゆくまで演奏して欲しい、
そんな思いから今日記す事にした。


写真が反田さんと小林さん。
穏やかな雰囲気の両氏だが、
やはり「自信なければこんな所まで来ない」という
強い気持ちはおありだろう。

誰が1番でも2番でもいいが、
やはり東京オリンピックの感動ではないが、
お二人が素晴らしい成績を残されることを
日本人として願ってやまない。


追記
20日の本選で反田さんは第2位、
小林さんは第4位に入賞されました。
おめでとうございます!
(10月21日記)

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第9のない年末

2020-12-21 17:03:55 | 音楽を聴く
あと10日ほどで今年も終わる。
コロナ一色だった今年、世界中が静かな悲しい一年になった。
そして、この偉大な音楽家もまた不運な巡り合わせとなった。

ベートーヴェン。今年生誕250年。
先週、12月16日が誕生日だった。
本来ならば、この年末は例年にないベートーヴェンイヤーになり、
世界中が第9で溢れていたはずだった。
しかし、ほとんどの演奏会が中止。
14年前のモーツァルト生誕250年のような華やかさはない。


ベートーヴェンの逸話は数多く、
真偽はともかく話の種になりそうなものが多い。

交響曲第7番は有名だが、本人は、
「8番の方がいい曲なんだ。なぜ皆7番ばかり聴く?」と言う。

足し算が出来ない。
よく、自筆のスコアの隅に計算が書かれてあるようだが、
ほとんどが間違っているらしい。

自身に声楽の経験が無いため、第9の合唱の音域はやたら高い。
アマの合唱はほとんどが、第9ではボロが出る。

しかし、交響曲に初めて合唱を入れるなど、
ベートーヴェンはとても研究熱心で、フロンティア精神のあった人だ。


私は子供の頃、第9のレコードを聴いていて、
突然人の歌声が入ったので怖くなったのを覚えている。
中学生の時、6番「田園」を聴いて田舎に行ってみたくなり、
夏休みに岩手まで初めての一人旅をした。
高校生の時には、バイトで貯めた金で第9のチケットを買い、
生まれて初めてのクラシックのコンサートに行った。
そして、大人になり合唱団に入り、いろんなところで第9を歌った。
12月だけで5回歌ったこともある。

その、子供の時聴いた第9のレコードの表紙の写真が、
冒頭の写真である。
ウィーンのベートーヴェン記念公園の像だ。
新婚旅行でウィーンに行き、この像の前で同じポーズをした。

ベートーヴェンは特に好きな作曲家でもない。
が、自分の中に色濃く存在している。


耳が不自由なのに大作曲家となったベートーヴェン。
その記念すべきメモリアルイヤーに、現代の人が不自由に陥っている。
でも彼流に言えば、
「来年こそがいい年なんだ。なぜ皆今年にこだわる?」
そう、来年心からベートーヴェンを、第9を聴ける年にしたい。


昨日CDで久しぶりに第9を聴いた。
合唱団に入って多くの人と出会い、
練習で苦労した思い出などがよみがえった。
私の原点となっている曲だ。
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空港ピアノ

2018-07-12 19:04:01 | 音楽を聴く

NHK-BSを見ていたら、
偶然「空港ピアノ」という番組に出会った。

イタリア・シチリア島の空港の出発ロビーに、
一台のピアノが置かれている。
誰でも自由に弾いて良いのだが、
そのピアノに向かう人々を描く。

子供が寄ってきて2~3音叩くのは、
こういうピアノでは定番の光景だが、
大人がさりげなく座り、メロディーを弾き始め、
ロビーがしばし音楽に包まれる。

昔弾いた曲を懐かしみながら弾く若者。
音楽学校を卒業した人、
その逆にこれから進学する高校生。

音楽セラピスト、
今現在音楽を指導する人、
作詞家、
独学でピアノを弾いている人もいる。

様々な人々がロビーのピアノに向かい、
心で演奏する。
そして、弾き終えると、
周囲の人々から拍手が起こる。


一流のビアニストのコンサートに何万も出し、
くどい程のカーテンコールがピアノの真髄と、
そう思うのも結構だ。
だが、
素人が、弾こうと思って向かったピアノこそ、
心に響くものなのではないか。


さりげない15分ほどの番組「空港ピアノ」は、
音楽とは何かを、あらためて教えてくれる。



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フォレスタのコーラス

2017-10-22 16:55:06 | 音楽を聴く
『フォレスタ』で検索すると車も登場するが、
こちらはコーラスグループのほうである。

BS日テレのコーラス番組のために、
2003年に結成されたグループだ。
男女十数名による混声のメンバーで、
全員音大の声楽を学んで来た人達だ。
なので、そこらの歌好きな集団とは違う。


昨年、YouTubeで合唱曲を探していた際、
偶然このグループを見つけた。
歌の上手さはもちろんなのだが、
全員がマイクを持って直立不動で歌う。

オペラやミュージカルのように、
マイクなしの、客席に響き渡る声で・・
というのではない。
しかし、マイクを握っているからといって、
カラオケのようなフラフラした仕草はしない。

メンバーは設立当時からの人もいれば、
今年入った人もいる。
メンバー交代は時折あるが、
常に12~15名くらいの数のようだ。

男声のみ。女声のみ。
そして男女の混声。
曲も、日本の古い歌から童謡、軍歌、
世界の歌からクラシック、アニメの歌まで、
ジャンルは幅広い。

曲によって男女比を自由に組み合わせられる。
4パート揃っているので、
どんな曲でも可能というグループだ。

伴奏はピアノだけ。
3人の女性ピアニストがいて、
もちろん音大を卒業されている。

フォレスタは、音大卒の音楽グループにあった、
常識や概念を覆すような人達だ。


9月に、フォレスタのコンサートに初めて行ってみた。
曲の合間にトークがあり、
メンバーの素顔のようなものを見れたが、
皆、 面白い人達である。
歌の表情はお堅い、妥協を許さないような感じだが、
割りとフツウの人達なのだ。

ただ驚いたのは、メンバーや歌ではなく、
客席の8割から9割が年輩の方たちだった事だ。
私など若い部類に入る。
日本のこころの歌、という番組の性格上、
聴く層もそういう年代なのだな、と感じた。


ともあれ、しっかり・しっとりしたグループで、
コーラスの原点に帰ったような良い歌を聴ける。
間違っても、そこらの素人が集まる合唱祭や、
紅白などには出て欲しくない。
それから、オーケストラとの共演もしないで頂きたい。
アカペラとピアノこそが、この人達の歌だと思っている。

偏屈に記してしまったが、
私もあの日の聴衆のように、
そう感じる年代に入ったのかもしれない。


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汽車にのって

2017-04-26 19:18:36 | 音楽を聴く

仕事で、アイルランドからの荷物を取り扱った。
思わず歌ってしまった。
『アイルランドのような田舎へ行こう』・・・


『汽車にのって』という歌がある。
詞・丸山薫 、 曲・川口晃
中学生くらいの合唱コンクールでよく歌われる曲だ。
いや、私の頃はよく聴いたが、
今の中高生は歌わないかもしれない。

合唱曲の中でも比較的軽快で明るく、
各パートのメロディもそれぞれ主役のようで、
気持ち良く歌って、聴ける曲である。

歌詞も印象に残る。
前述の『アイルランドのような田舎へ行こう』の他、
『人々が祭りの日傘をくるくる回し』
『陽が照りながら雨のふる』
『めずらしい少女や牛の歩いてる』・・

さらにこの曲は、ビアノ伴奏がとても良い。
前奏の軽やかなメロディに、
中間の流れるような変調。
曲自体は、アイルランドの風景を感じさせるが、
ピアノからは、
合唱コンクールのホールの光景を感じてしまう、
不思議なコントラストである。


最近、暗いニュースや、
憤りを感じる事件が多い。
でもこの曲を聴くと、そんな事は忘れさえする。
間もなくゴールデンウィーク。
アイルランドのような田舎へ行こう。

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合唱の思い

2016-10-09 18:24:15 | 音楽を聴く

NHK合唱コンクールの全国大会が開かれている。
昨日は高校、今日は小学校、
そして明日は中学校の部である。

私は合唱団にいたが、大人になってからだ。
学生時代に合唱の経験はない。
いや、学校の合唱コンクールはあったが、
音楽部として入った事はない。

高校の合唱コンクールでは指揮者をやり、
クラスは準優勝した。
その思いから、大学に入った時、
合唱団に入ってみようかと思い、
新入生のクラブ勧誘の時、聞いてみた。

しかしその部長は、
『高校で合唱やってましたか?』
私が「ない」と答えると、
『今年、福島のW高卒の新入生が入ります。
その為、レベルの高い練習をします。
合唱歴がないと、ついていけないと思います』

福島は合唱が盛んらしく、
NHKのコンクールでも、好成績を収めている。
W高は全国屈指の実力高だったらしい。

高校の合唱コンクールで指揮者をやりました、
入賞もしました、
大学ではちょっと合唱楽しみたいです、
その程度の考えで入部しようとした私は浅はかだった。

だが社会人になり、
合唱のサークルに入ってその話をしたら、
『その部長は間違っている』という意見と、
『部長の言う事が正しい』という意見に割れたのだ。

合唱はおそらく、個人や学校やサークルの中で、
どの位置を目指しているかで、
その考えは変わっていくのだろう。
賞をとり、全国の上位を目指すのか、
それとも、歌う事や仲間と楽しむ事を目的とするか。

私は単純に音楽が好きで、歌が好きというだけだ。
なので、高校時代までは、
苦しみながら練習をする音楽部には
入ろうという気がなかったのだ。
そんな調子で、大学で『楽しく歌いたい』などという
カラオケ的な考えは通用しなかったのだ。


NHKのコンクール、
銀賞や銅賞の名前が呼ばれても、
あまり喜ばない学校が多い。
彼らは、金賞目指してやっている。
私も、高校の合唱コンクールで、
準優勝でクラスの名前が呼ばれた時、
皆、一瞬落胆したのだ。

レベルは違うが、気持ちはわかるというものだ。
音楽部など入って苦労したくない、
楽しくやれればいい、と考えていた私でも、
やはり狙っていた賞を取れなかった悔しい気持ちは、
NHKの彼らと同じようにあった。


そういう気持ちを持たないと、
合唱は続かないと思うし、
聴いて評価してくれる相手がいて初めて、
合唱の喜びを感じるものなのだろう。

やっぱり音楽部に入って、
合唱に泣き笑いする学生生活も良かったかな・・ と、
TVに映る彼・彼女らを見てて思う。

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