「広重の予言」という本を読んだ。
坂野康隆著・講談社、1575円の単行本だ。
東海道五十三次が好きな私。
そして、有名な安藤広重の五十三次の、
55枚の絵も好きである。
絵画にはあまり興味がないが、
このシリーズは、原画展を観に行ったほど興味がある。
さてこの絵、
単なる宿場の絵ではなく、
未来への暗示が隠されている・・というもの。
日本橋を、広重が生まれた1797年とし、
以下4年毎に、宿場の順に年号として振っていく。
品川・1801年、川崎・1805年・・という具合だ。
たとえば、絵の中に、
雨や風の風景が描かれている宿場が、いくつかある。
この、4年周期に当てはめてみると、
その前後4年間に、必ず台風や豪雨などの災害がある。
あるいは、絵の中の細かな部分に、
その前後の年に起きた事柄が記されているのだ。
雪の絵として有名な、蒲原宿。
温暖な駿河の、雪の記録などないこの宿で、
なぜ広重は、大雪の絵を描いたのか。
広重が亡くなったのは、1858年だ。
蒲原を、周期に当てはめると1857年。
広重は、自らの死をわかっていたように、
この宿を、あり得ない雪の絵として描いたということだ。
さらに不気味なのは、新居(荒井)宿。
当てはめると1921年。
この絵は、浜名湖を渡る何艘かの船が描かれているが、
その中央に描かれている船には、源氏の家紋が描かれている。
この家紋が登場するのは、日本橋と新居だけだ。
しかもその船は、
なぜか手前の船に吊るされているムシロで、一部が隠されている。
そして、その手前の船には、
ムシロに巻かれている遺体のようなものも描かれている。
ということは、
日本橋の絵が隠され、ムシロに包まれた遺体・・。
江戸に何か起こるという暗示か。
かくして1923年に、関東大震災が起きる。
ちょうど、新居の絵と一致する。
しかも浜名湖というのは、地震で町が流され、
海と一緒になったという湖だ。
金谷宿に描かれている、遠方の奇妙な形の山。
実際に、今も昔もこの地に、そのような山は存在しない。
牧の原台地の、だだっ広い丘陵地帯なのだ。
この山は何か。
この、金谷と一つ前の島田宿が全く同じ、
大井川の川越しの絵になっている。
ここでは、この二つの絵がポイントだ。
島田は1889年に該当する。
島田宿の手前に、二本の松が描かれている。
そして、次の金谷の謎の山を重ねてみると、
1888年、磐梯山が爆発した記録となる。
二本の松は、当時の二本松城を表し、
山は言うまでもなく、磐梯山なのだ。
こういった謎解きというか、ある意味こじつけというか、
それにしては、妙に納得のいく符号の数々・・。
信じる信じないはともかく、
なかなか面白い本である。
本の発行は、おととし2011年だ。
そして、京都の結末2013年の今年だが、
この本による、「前後4年を対象」とすると、
2011年の、東日本大震災が起きている。
しかし、本ではその一つ前、
2009年該当の、大津にその兆候があるとも書かれている。
では、京都に隠された何かが、この先起きるのか・・。
東海道五十三次自体が、様々な因縁によって作られたという。
ミステリアスな結末が、この世に起きるのだろうか・・?
坂野康隆著・講談社、1575円の単行本だ。
東海道五十三次が好きな私。
そして、有名な安藤広重の五十三次の、
55枚の絵も好きである。
絵画にはあまり興味がないが、
このシリーズは、原画展を観に行ったほど興味がある。
さてこの絵、
単なる宿場の絵ではなく、
未来への暗示が隠されている・・というもの。
日本橋を、広重が生まれた1797年とし、
以下4年毎に、宿場の順に年号として振っていく。
品川・1801年、川崎・1805年・・という具合だ。
たとえば、絵の中に、
雨や風の風景が描かれている宿場が、いくつかある。
この、4年周期に当てはめてみると、
その前後4年間に、必ず台風や豪雨などの災害がある。
あるいは、絵の中の細かな部分に、
その前後の年に起きた事柄が記されているのだ。
雪の絵として有名な、蒲原宿。
温暖な駿河の、雪の記録などないこの宿で、
なぜ広重は、大雪の絵を描いたのか。
広重が亡くなったのは、1858年だ。
蒲原を、周期に当てはめると1857年。
広重は、自らの死をわかっていたように、
この宿を、あり得ない雪の絵として描いたということだ。
さらに不気味なのは、新居(荒井)宿。
当てはめると1921年。
この絵は、浜名湖を渡る何艘かの船が描かれているが、
その中央に描かれている船には、源氏の家紋が描かれている。
この家紋が登場するのは、日本橋と新居だけだ。
しかもその船は、
なぜか手前の船に吊るされているムシロで、一部が隠されている。
そして、その手前の船には、
ムシロに巻かれている遺体のようなものも描かれている。
ということは、
日本橋の絵が隠され、ムシロに包まれた遺体・・。
江戸に何か起こるという暗示か。
かくして1923年に、関東大震災が起きる。
ちょうど、新居の絵と一致する。
しかも浜名湖というのは、地震で町が流され、
海と一緒になったという湖だ。
金谷宿に描かれている、遠方の奇妙な形の山。
実際に、今も昔もこの地に、そのような山は存在しない。
牧の原台地の、だだっ広い丘陵地帯なのだ。
この山は何か。
この、金谷と一つ前の島田宿が全く同じ、
大井川の川越しの絵になっている。
ここでは、この二つの絵がポイントだ。
島田は1889年に該当する。
島田宿の手前に、二本の松が描かれている。
そして、次の金谷の謎の山を重ねてみると、
1888年、磐梯山が爆発した記録となる。
二本の松は、当時の二本松城を表し、
山は言うまでもなく、磐梯山なのだ。
こういった謎解きというか、ある意味こじつけというか、
それにしては、妙に納得のいく符号の数々・・。
信じる信じないはともかく、
なかなか面白い本である。
本の発行は、おととし2011年だ。
そして、京都の結末2013年の今年だが、
この本による、「前後4年を対象」とすると、
2011年の、東日本大震災が起きている。
しかし、本ではその一つ前、
2009年該当の、大津にその兆候があるとも書かれている。
では、京都に隠された何かが、この先起きるのか・・。
東海道五十三次自体が、様々な因縁によって作られたという。
ミステリアスな結末が、この世に起きるのだろうか・・?