シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

二つの「仕事」のドラマ

2006-06-07 16:51:20 | TV・ビデオ・映画
昨日は、久しぶりにTVを見た。
フジTVの「ビューティーコロシアム・スペシャル」、
続いて「アテンション・プリーズ」。

どちらも、毎回見ているわけではないが、
なんとなく見入ってしまう番組だ。

前者は、顔立ちで悩み苦しむ女性を、
美容や形成外科医などの、プロの力で整形をして、
身も心も、明るく生まれ変わってもらうという番組だ。

この番組を見て、いつも感じるのは、
整形の是非とか、術後の変貌の見事さではない。
出演者の、子供の頃からのいじめや不当な扱い、
そういった周囲が存在することだ。
番組的に、多少の誇大もあるかもしれないが、
おおよその事実として受け入れた時、憤りを感じる。

もちろん、出演者である彼女ら自身に対しても、
もっと前向きに、明るくなれないものかと感じる女性もいる。
でも、それは本人でなければわかり得ない苦しみだろうし、
特に、男の私からは簡単に意見できない。

昨日の「スペシャル」では、
番組史上でも、容姿のことでもっとも辛い人生を送ったという、
ひとりの女性のその後が紹介された。
顔の骨格などで、手術も難航したのだが、
とても美しく生まれ変わり、明るい女性になった。

この女性は、
「きれいになったら、まず仕事がしたい」と語っていた。
それほど、仕事もままならぬ扱いを受けていたからだ。
そして、美しくなったその後、
彼女は、自分を変えてくれた整形病院への就職を希望する。
自分自身の辛かった人生から、
他人の痛みもわかるからだ。

ぜひ、頑張ってほしいと願ってやまなかった。

続いての「アテンション・プリーズ」は、
上戸彩演じる、キャビンアテンダントを目指す、「美咲洋子」の話。
破天荒で、どう見ても向いていないと思われる美咲だが、
厳しい教官や、励ます仲間のもと、
少しずつヤル気を出していくドラマである。

昨日は、美咲を担当する教官が、
身の上話を語った上で、美咲に訓練生のバッジを与える。
これまでのストーリーの中でも、最も感動的という声があったようだが、
このドラマからは、仕事に対する責任、姿勢、プライド、自信、
そういったものを感じる。

「すべてが出来なければ、空には出さない。」
教官の言葉は、すべての仕事に通ずるのではないか。

ふたつの番組を連続して見たが、
前者は、自らの苦労を仕事に結びつけたこと。
後者は、周囲に育てられながら仕事を知っていくこと。
奇しくも「女性の仕事」という点で、共になかなか良い内容であった。
コメント
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