日比谷公園に行きたいおばあちゃん

日曜出勤しております！
バスに乗ってきたおばあちゃんが乗務員さんに『日比谷公園に行きたいけどバスで行ける？』と尋ねた。
勿論江戸川区から日比谷公園まで直通バスなどない。めっちゃ乗り換えをすれば日比谷公園近くまで行くことは可能。
乗務員さんは「バスでは行けないから東西線に乗って」と言うもののおばあちゃんは『船堀から都営新宿線で行けないかな？』と聞いた。
東西線に乗って大手町で日比谷線に乗り換えるか、銀座線の銀座で日比谷線に乗り換えないと日比谷公園には行けないし都営新宿線に乗ると三田線に乗り換えて日比谷から歩いて日比谷公園に行くか、神保町で丸ノ内線に乗り換えて霞ヶ関から歩いて日比谷公園になる。
乗務員さんもきっと私と同じように路線図を頭に浮かべどのルートが一番おばあちゃんに分かるのか、何をどう説明してあげたらいいのか運転しながら瞬時に判断できなかったのだろう
ついに乗務員さんはおばあちゃんに
「とにかく東西線に乗って！」
「危ないから早く座って！」
と冷たく言い放った。
おばあちゃんは静かに優先席に腰かけ乗務員さんの方を見ていた。
おばあちゃんはシルバーパスだったから都バス、都営新宿線なら乗り降りが無料、だからバスか都営新宿線で行きたいのかもしれないと気付いた。
東西線の駅に着き私は乗務員がおばあちゃんに大手町で乗り換えのルートを説明してあげるものと思っていたが乗務員は全く無視
おばあちゃんを気にする素振りも見せない。
あまりに気の毒なので私が降りるのはまだ先だったけどおばあちゃんの後を追って降りバス停でおばあちゃんを呼び止めベンチに座り、バスは楽だし頑張ればバスでも行けるけど日比谷公園は千代田区にあるから、江戸川区→江東区→中央区→千代田区と沢山のバスを乗り継がなければならないこと、都営新宿線もお金はかからないけど降りた駅から少し歩かないといけないし、今日は寒いから一番分かりやすくて楽なのは東西線だよと手帳に東西線ルートと都営新宿線ルートを書きながら一応説明。
説明を聞いたおばあちゃんは東西線がいいかなと言うので
一番分かりやすいのは東西線だから東西線がいいよと相槌打ちながらメモ用紙に日比谷公園まで行きたいので日比谷線乗り場を教えてくださいと大きく書いて大手町の駅員さんにこの紙を見せてねと手渡した
おばあちゃん無事日比谷公園に着いたかな～
仕事じゃなければ大手町まで一緒に行ってあげられたのにな。
おばあちゃんを駅まで案内して、私は歩いて会社に向かった。
バス停4つはさすがにちょっと遠かった。
早く家を出てきたのに会社着いたら9時57分でギリギリだった
あぶね～w