金魚日記

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お気楽飼い主の日々の暮らし

こむぎ

2008年07月09日 | Weblog

1999年12月14日生まれ

お父さん 麦作 お母さん ひまわり

生後10日目の朝に父の麦作が突然他界
まだ名前のなかった小さな赤ちゃんにお父さんの名前を一文字もらって『小麦』と名付けました

麦作の忘れ形見となった小麦
麦作が命を分けていった子だから、何があっても守らなきゃと思ってた。

二歳の時。心臓に異常があることがわかりました
体が小さくて手術もできないと言われました
長生きできないかもしれない。そう言われていたけれど。



風のにおいが大好きな娘










今年に入ってからかなりしんどそうにしてた。
こむを抱くと、心臓の雑音が体全体に鳴り響くように私の手に伝わり
心配で心配で毎日私のマクラの横にこむお気に入りのシナモンのクッションを並べて寝てた

昨日の朝、普通にお散歩して、ご飯も食べていつもと変わりはなかった
出かける時、ふと見るとこむが丸くなって寝てた
そんな姿で寝たことがなかった子だから、気になって「こむ」と声をかけると
いつものようにぴょんぴょん跳ねて、行っちゃやだーといつもの儀式

丸くなっていた時に、なんでもっと深く考えなかったんだろう
どうして、気づいてあげられなかったんだろう




思えば昨日はどうしても早く家に帰りたかった
普段なら残業になるのに、早く帰りたくて同僚に仕事を頼み定時で会社を出た
いつも間に合わないバスに不思議と乗れた
このバスを逃すと家までまっすぐには帰れず途中で乗り換えになる

私より10分先に帰宅した相方が冷たくなっていた小麦をみつけた
小麦が大変だ、と連絡がきて10分後、私も帰宅

家に入ると小麦を抱きしめて相方が泣いていた

こむはもう動かなかった

なにが起きたのかまったくわからない

なんで今日だったんだろう

明日なら私は休みで一日家にいたのに。

明日はお休みだからねって小麦に話していたのに。

どうして、どうして今日だったんだろう

なんでもう一日待っててくれなかったんだろう

家にいたらこむの異変にすぐ気づいてあげられたのに。

私はなんにもしてあげられなかった

今にも起きあがりそうな、いつもと同じ顔のこむだった

目はあいたままだった。目をつぶらせてあげようと思ってもとじなかった。

今日、一時から火葬の予定だったけど、気持ちの整理がつかなくて火葬を三時にずらしてもらった

お寺に着いて、こむを箱から出した時にはっとさせられた

さっき、家を出るまであいていた目がとじていた

こむは家を出てから空へ行く準備をしたんだ
もう、こむの魂はここにはないんだって感じた

何度も目をつぶらせようと思ってもとじなかったのは
家にいる間はみんなのことを見ていたかったんだろう
お母さんのひまわり、いつもラブラブだった祭、弟のどんぐり
命がけで生んだ、いろり・ぴあり・みこし
大好きなお姉ちゃんのきーちゃん、けんか仲間のまっすぐ
そして相方と私をずっと見ていたかったんだろう

最後の最後まで、家を出るまで、あの大きなめめでみんなを見ていたんだね

お友達の尚ちゃんがとても印象深かった、と言ってくれたこむの大笑いしている写真
クールなこむがこんなに笑った写真は他にはない

大好きだったお台場の海で。とっても楽しかったんだね。




私を心配し、こむに花を手向けたいとお友達からたくさん連絡をもらったのに
みんなの前で泣いてしまうことが、こむの死を受け入れなければならないことが辛くて
みんなの気持ちを受け入れることができませんでした

夜、お風呂から出ると、玄関先にお花が置かれていました
私を気遣い、そっとお花だけ置いて行ってくれたお友達がいました

せっかくここまで来て頂いたのだから、家に来てもらおう
こむに会ってもらいなさいと相方に言われ、電話をかけたんだけどやっぱり涙しかでなくて。。

弱虫でごめんなさい。本当にごめんなさい。許してほしい。

かわいらしいお花をありがとう

お気に入りのシナモンの上で、こむは眠っています
こむの体はもうないけれど、永遠にこむは私たちと一緒にいます

みんなの気持ちが、気遣いが、優しさがうれしかった

感謝を込めて…