横スカッとジャンパーズ

徒然なる侭に、主にマリノスと日常をくっちゃべります。毒にも薬にもなりません!

素敵な結婚式

2007年11月27日 12時17分50秒 | アーチェリー
24日は大学時代の友人の結婚式だった。
20日の時から知っている友人の結婚式は、感慨深い。しかも、結婚式場は高校三年生のときテーブルマナーで行った、山下公園のそばにあるホテルニューグランド。


18階の空と海が交じり合うチャペルでの挙式。
初々しい花嫁の友人が父親と一緒にバージンロードを歩き、お日様の祝福の中、爽やかな花婿に渡されると「ああ、お嫁に行っちゃうのね!」と感動。
隣の友人も感動。
カカア天下を匂わせるような一幕もあったが、兄弟姉妹の介添えという「本来の結婚式」を感じさせる挙式は、つつがなく終わった。
チャペルを招待客が出ると。
解放感のあるチャペル前での、シャボンシャワー?(シャボン玉を吹いて新郎新婦を祝福)とフラワーシャワー。
カメラとシャボン玉を吹くのに興奮しすぎ、ボタボタシャボン玉液を垂らす、あくっまさん(汚い)

そして。


生まれて初めてのブーケ、ゲット!
お母様手作りのブーケを、あくっまさんは生まれて初めて手にした。
その時の飛び上がった様を観た友人曰く、「まるでバスケのリバウンドのようだった」
目指せ、桜木花道。


かお嬢、本当にありがとうね。
家族に見せて、皆で喜びました。
「いいお母様ね」とうちのオカンが言っておりました。


披露宴のあったペリー来航の間は、9年前(!)と変わらず重厚感があった。改めて広間を見回すと、天井が高く非常に広々していた。

ウェディング新聞も本格的、また席次表も一人一人のコメント付き、テーブルの座席カードにもメッセージ付き。
何から何まで手が込んでいて、お心づくしの結婚式だった。
「もてなされたー!」という気持ちでいっぱい。
キャンドルサービスもかわいらしく素敵。

そしてごはんは美味しい!お酒も美味。
酒断ちをしていたあくっまさんも、思わず二杯頂戴してしまった。
華やかなドレスの花嫁を見て、同じテーブルの人と花嫁の思い出話をするのもまた嬉しい。

妹さんの生演奏で涙を潤ませ、スピーチに笑い、二人に最大限の拍手をしつつ、披露宴は終了した。


今から9年前。
ペリー来航の間であくっまさんは、ホテルの支配人からテーブルマナーを注意されまくった、悲しい思い出がある。
それが払拭され、「いいホテルだ!」と思えたのは、新郎新婦の人柄と、ホテルの素晴らしい対応なのだろう。


だが。
今回の披露宴で、テーブルマナーが上手に実践されたかどうかは、また別の話。


二次会では春ぶり(他のメンツは夏ぶりか)にいつものメンバーと集い、リラックスした新郎新婦を祝福。
ここでも趣向の凝らされたゲームで楽しめた。
そして、そして。

本日二つ目の幸運。
ビンゴ、ゲット!



幸運を独り占めしてしまったようで、申し訳ない皆の集!


いま、気力を振り絞るように一日一日を生きている。
そんな日々が少しだけ報われるような、一日だった。
いつかこんな素敵な人になりたい。



新しい夫婦に、たくさんの幸あれ!
リアルでは東京から、ネットでは片隅から祈る、あくっまさんです。

モヤモヤあくっま

2007年11月09日 23時05分39秒 | Weblog
会社でもモヤモヤしたが、帰ってさらにモヤモヤした話。


キモエロと給茶機で言い合って、プレゼンした後、あくっまさんはモヤモヤしたまま帰宅。

すると、郵便受けに封書が。

差出人は、OG会の幹事だった。
中を開くと、今回現役がこの秋で活動をやめることになった事と、一日のOG会について書いてあった。
内容はそうだった。が…。

以下抜粋。


(前略)
又いつの日か、クラブが再開される日まで、思い出を分かち合いながらも、新しい出会いのため、

「楽しく、面白く、ためになり、またはためにならない、おいしく珍しくバカバカしくわくわくする」集いを年一回位、続けていきたいと思います。
なんといってもせっかくの「ご縁」ですもの…。

というわけで、まずは、12月1日に「おいしく食べてきれいになる」ことだけを目的に薬膳中華を銀座で頂いて、忙しい年末に備える事にしましょう。
見慣れた顔、見慣れない顔、たくさんのメンバーが来てくださることを期待し、楽しみにおまちしています。(最後の現役も挨拶がてら参加いたします)
(中略)



前からうちのOGは現役の事を考えていないって解っていたし、クラブ活動していたときだって資金援助をほとんどしてくれなかったのは覚えている。
指導の立場になってもこちらが「時間をくれ、交通費をくれ!」と言い出すまでは、お嬢様で仕事をした経験が無いか遥か昔の立場だから、口だけ「大変ねえ」と言っても払ってくれなかった人たちだ。
OG会ではなく同窓会がしたい人たちだ。




そんな人たちだが、最後のOG会通知が

【「おいしいものを食べてきれいになる 食事会」ご案内】

だって?
会計報告は?部費会計は?射場撤去報告と備品処分は?
会計報告作らなくていいの?
モヤモヤする…(´A`)


ちなみに会費は五千円(ランチ)



…誰が行くのだろうか。子育ての終わって少しお金に自由な五十代ぐらいしか、行けないだろう。

あくっまさん?夕方に友人の結婚式二次会があるから、会費の負担も大きいし、行きたくないさ…。
ただのランチなんだから。


もうイヤだ(´A`)

廃部

2007年11月06日 23時52分18秒 | Weblog
二年生の後輩から「先輩方へ私たちの決断をお伝えしたいと思います」連絡があり、土曜日に練習を見に行った。


月の人はより酷い射形になり、Sちゃんはほどほどだが夏休みに語学研修に行っていただけあり、体力が足りない。
相変わらず月の人は体操を覚えられず、元気よく「掛け声します!」と言って前の人と同じ動きをし、先輩に鏡動きを注意される。
筋トレが覚えられず、更に注意。



…うーん、一年半見た光景。


そして夏のノルマ表を二人から提出してもらった。

語学研修で弓に全く触っていなかったSちゃんは、腹筋10回、腕立て10回などの数字が並ぶ。



…(;´・ω・`)


本当に体力がない子なのね。


次は何だかワサワサしたノルマ用紙が。


それは、附箋が山ほど貼られたノルマ用紙だった。
一コマ三センチ四方で充分書くスペースはあるのだが、書ききれずはみ出した部分を附箋に書いたらしい。

期待したあくっまさんは、恐る恐る用紙を読む。

八月五日「鼻血を出したので静養」
八月六日「雨の為、休養」
八月七日「夏バテの為、室内で素引き10回」



…夏休みの日記?!



あく「先輩、申し訳ないんですがノルマ表の書き方教えましたか…」
先輩「…ちゃんと教えたわよ」



相変わらず予想外な行動をする月の人。
結局、一ヶ月半の夏休みの間、彼女がアーチェリーをしたのは三回だった。




練習も終わり、あくっまさんと先輩は談話室で二人が来るのを待った。
薄々予想はついていたが、月の人は「アーチェリーは今後も続けるが、今年でクラブとしての活動を終えたい」と申し出た。


我々もわかっていたので「二人で今までよく頑張ったね、来年は新歓しないでいいんだね」と言うと、引き止めてもらいたかった様子の月の人は面食らっていたが、Sちゃんはしっかりと頷いた。

では、よみうりランドの射場の撤去の日程についてと事務的な話が先輩によって仕切られ、日本女子大学アーチェリークラブ45年の歴史は、幕を閉じた。



あっけなかったが、正直なところ肩の荷がおりた。
この二人に続けてもらうのは誰が見ても無理で、我々も支えきれない。
やれるところまでやったという自負はある。その結果として、自己主張が苦手で体力の無い子と、対人コミュニケーションに重大な欠陥がある子しか入らなかったのだ。
もう、これ以上クラブ存続に使う体力と希望は、OGには残されていなかった。


ただ一つだけありがたかったのは、二人ともクラブや我々が嫌いで辞めたいと言っているのではない事だった。

去年の四年や他の後輩のように、


「四年間楽しい思い出なんて一つもなかった!」
「先輩達が恐くて恐くて、辞めたいなんて言えなかった!」
「私たちには心を開く現役は、学連活動はしたくても部活動はしたくないといっているのに、無理矢理新歓活動をさせるOGはただのエゴだ!」
「OGリストから私たちを取り除いてくれてかまわない!」



色々言われた気がする。
こんなヤツラでクラブを終わりにするのと、どっちが良かったのだろうか。

…どっちもどっちだな。


月の人があくっまさんの同期から貸与されている弓の返却について、月の人は「学連の試合に出るんでこれは借りたいんですけど!」と勝手な事を言っていたが、それらや備品の処理も含めてクラブとしての活動は12月のOG会で終わる。
その時まで部費とOG会の会計報告書をあくっまさんはまとめる必要があるが、これでようやく社会人とクラブの二重生活から解放されると思うと、嬉しい。



その日の帰り道、先輩はふと思い出したように口にした。

「…私たちだけで打ち上げしたいよね」


一年半の間費やしてきた時間が無駄だったのを、あくっまさんはその時ようやく思い出した。


あくっまさんの胸の奥でも、たくさんの週末や有休、平日の迷惑なメールなど、今まで費やした時間の多さに、ふつふつと湧いてくるものがあった。


「打ち上げ、絶対やりましょうね」

怒りよりも虚脱感が勝ったあくっまさんは、ほうけた答え方しか出来なかった。

僕は三重人格です

2007年11月05日 12時43分27秒 | 雑記
あくっまさんのオトンはマイペースな人である。
そして、あくっまさんのオカンは勝気な完璧主義者である。

そんな二人が出会ったのは、お見合いの席。
オカンを前にしたオトンの自己紹介第一声が、タイトルのような事を言ったらしい。
そんなオトンをオカンは「まあ、面白い人!」


…と思った訳がなく。

変な人、と嫌ったそうだ。


デートへのお誘いの電話なんて掛けたくないと泣いて嫌がるオカンに代わり、祖母は「うちの娘は恥かしがり屋なんで…」と無理矢理デートの約束を取り付けたそうだ。

また、デート初日のとき、家の柱にしがみ付いて離れなかったオカンを祖母は無理矢理引き剥がし、「娘が作りましたの~」と『祖母作』のお弁当を持たせてデートへ行かせたり。

オトンの方もオカン宅のピンポンを押す時から顔をそむけ、それをオカン一家は家の中から見ながら「あの人も嫌なんだろうね」と言っていたそうだ。




そんな二人がどうして結婚したのか。
オカン曰く「きっとオトンはおばあちゃんのタイプだったのよ」



オトンそっくりの息子とオカンそっくりの娘が生まれ、娘ことあくっまさんは今年で二十七歳。
なんとなくインターネットの姓名判断でオトンとオカンの相性を調べてみた。
そうしたら、二人は夫婦の縁が無いらしい。
そんな二人も、今年は真珠婚こと結婚三十周年。
占いっていうのは、良くわからないものである。



そんなオトンは去年の五月、不運に見舞われた。
一昨年見つかった大腸の良性ポリープを、内視鏡による日帰り手術で取ってもらう時、若造の医者によって腸壁に穴をあけられたのだ。
突孔というそうだが、その確率はポリープ除去手術では数千分の一。

一・五センチのポリープを取ろうと自分の技術以上の事に挑戦し、見事患者の腸壁に穴を空けた若造は、穴をふさごうと医療用クリップで塞ごうとした。
そして更に失敗し、内視鏡手術では塞ぎきれない大きな穴を空け、開腹して手術する事になった。
内視鏡手術の突孔を、開腹手術による縫合の確率は、数万分の一。

大腸ということで、中には汚物が溜まっている。それが腸の外に漏れ出したのだ。体内を全身洗浄し、オトンの日帰り入院は一ヶ月の長期入院と変化した。


そんな中、良性ポリープと言っていた医者が「実は初期の癌でした」と言ってきた。
しかし今回の手術で全て取り除き、残っているのは良性ポリープだけだという報告だった。
そんな中でも、オトンはマイペースな人だった。
そしてオカンは慎重派だった。
退院後も全身PETや大腸専門医による検診、手術を三ヶ月に一度ほど繰り返した。
去年の全身PETでは、もう無いと言われ、それでも大腸専門医や国立がんセンターへ行き、初期癌をした人でもこんなに細かく検査する人はいないと言われるほどやった。


だが、十月。
オトンが全身PETを受けたとき、大腸にまた癌が見つかったという結果が出た。
しかも、今回は大腸の外にあるかもしれないという話だった。




大腸をいくら検査しても、外では分からない。
そして外の癌が中からも見つかったということは、初期の癌のように表面ではなく、外から内まで貫通して癌が出てきたのではないか。
リンパ節を貫通しているのではないか、という事だった。



オカンは色々ツテを使った。
しかし、あくっま家は医者家系ではない。ではお金で片付けようと個室でもいい、早く検査を受けさせてくれと方々あたり、なんとかお台場にある病院の個室へ入った。
その時も、「検査の予約が取れないとベッドの予約は取れない」「ベッドの予約を取らないと検査の予約は取れない」など事務員によってまちまちの対応により、結局一ヶ月も入院が遅れた。

十月末日、オトンは入院した。現段階では検査の状態だ。
そして医師から言われた。



最初の突孔から穴が空き、閉じられなくて開腹し、全身洗浄をした時。
癌細胞が大腸の外に出て外壁に癒着したのではないかと。
そんな事あるのかと、オカンは尋ねた。
すると、医師は答えた。



「僕の医師生活二十五年の中で、一例しか見た事ありません」



TOTOGOALのような確率で、オトンは癌になった。




オカンは熊谷から、あくっま兄妹の家へ来た。
毎日オトンのお見舞いに病院へ行っている。検査段階でそんなに毎日行く必要はあるのか?と尋ねると、オカンは「オトンは寂しがり屋だから」と答えた。


オカンは饅頭断ちとケーキ断ちを始めた。
願掛けらしい。
そういえばあくっま兄妹が受験の時も、オカンはセンター試験前から風呂場で水浴びし、
四本足の犬であるおペロさんに無理矢理お祈りポーズを毎日取らせていた。

オカン曰く、宗教はあまり信じないが、願掛けは凝るらしい。
あくっまさんも酒断ちとスナック菓子断ちを今日から始めた。
その他にも願掛けをしたが、願掛けはあまり漏らさない方がいいそうなので、ひみつ。


そしてオトンの病室には、おペロさんの格好をしたぬいぐるみにオカン特製の「身代わり御守り」が縛り付けられていた。
天国に行ったおペロさんが、散歩してもらおうとオトンを連れて行ってしまわないようにという事らしい。


あわただしくなってしまったが、手術も終わって落ち着いたら、親孝行したいなあとあくっまさんは思った。
オトンとオカンは子どもにとってはあまりに強大で、いつまでも一緒にいてくれる人だと思っていた。
それが、不意に限りある命の持ち主だと気づいた。
親孝行ってなんだろう。あくっまさんは兄と違ってどこに出しても恥かしくない学歴を持っていない。
かといって、女性として恥かしくない美貌の持ち主でもない。
あくっまさんにあるのは、二十七歳の平凡な女性という、最近の小説の主人公になりそうなプロフィールだけだ。



というわけで。
来月あたりに、とりあえずお見合いパーティに登録することにした。
あくっまさんの出た女子大には、なんとビックリ卒業生のためのお見合いパーティが運営されているのだ!
身元バッチリ、経歴ハッキリ!
今年の二月、オトンとオカンに『結婚相談所に登録しなさい!』と大喧嘩をして泣き叫んで抵抗したが、今は「お見合いしてもいいかな」という心境である。



今まで特定の恋人を作ろうとも思わず、好きな人に告白しても断られ、好きじゃない人に告白されても断ってきた。
それは、友人にも家族にも恵まれていたからだろう。
だが、友人たちも結婚ラッシュになり、なんとはなしに独身の侘しさを感じてきた時の、今回の騒動。
不謹慎な言い方だが、オトンが身を持ってあくっまさんの背中を押したように思う。


友人のように、オトンやオカンに花嫁姿を見せたいと思った。


一人で生きていく強さは持っていて、伴侶の必要性は感じられなくても。
家族を幸せにするのに喜びを感じ、結婚するのも悪くないかもしれない。


そう宣言しても、どうなるかはまだまだ分からないが。
ちょっとは需要がありそうなので、頑張っていこうと思う。
以上、宣言終わり。