一泊三日、弾丸出雲詣最終日。
今回、何故イタリアから戻った翌週に出雲に行くという無茶をしたか判明する日でもある。
ダブルベッドでも熟睡したあくっまさんと、おおらかな友人。
簡単な酒宴を催したのも効果もあるが、何より疲れていたのだろう(友人は仕事だった)
翌日の大屋根特別拝観の申込み時間まで間があったので、島根ワイナリーへ。
昔も父と一緒にワイナリーに寄ってから、出雲大社へ行ったものだ。
「当選ハガキに酒気帯びダメだとあるけど、大丈夫かな?」「それまでに醒ませばいい!」
有料試飲までした二人。
イタリアのワインほど舌に残らなかったが、まろやかさが良かった。やはり、日本のワインは日本食に会う!
一時間後(ワイナリーは一時間に一本)、バスに乗って出雲大社へ。
わざわざ予約をしてまで行った大屋根特別拝観だったが、本殿特別拝観と違って予約者が少なかったのか随時案内となった。
しかし、かなり細かい服装規定があったので(例:○襟のある服装、長ズボン長スカート ×Tシャツ、キャミソール、ホットパンツ、レギンス、トレンカ、ハーフパンツ、サンダル、ジーンズ)、知らない人は急に立ち寄っても、この時期の格好なら行けない人ばかりだろう。
事前説明で、本殿の檜皮の張り替えはほぼ済み8月21日で最終日なこと、9月には張り替えが終わって、外装の撤去になること。本日以降の拝観を予定していないこと。
次、境内に入れるのは60年後!
写真撮影禁止の境内、本殿は四階までの階段を登るものだった。
昔の人は、登り場を作るのも手作業だ。今も、檜皮を張るなど、補修作業は手作業である。
ボランティア説明員の言う通り、ほぼ張り替えは完了していた。稚木と勝男木はまだつけられておらず、前回の大改修の時は戦後の物不足で、本来の膠塗りが出来なかったのを今回改めて復活させるなど、より昔の姿に戻しているようだった。
30分ほどで拝観は終わり、あくっまさん達はむかしの檜皮をいただいた。
大国主命を雨風から護っていたと思うと、感慨深い。
御守りを買い、神楽殿の大注連縄では小銭が刺さるまで投げ、ガイドブックにある縁起の良いところを巡るだけ巡った。
帰りの時刻まで間があったので、出雲大社の隣にある歴史博物館にも足を運んだが、収蔵品が多くて案外見応えごあったから、土器や鉾など埋蔵品に興味のある方は、お薦めしたい。
館内も涼しく、参拝の一休みにもなる。
また、職員の女性の制服が貫頭衣に勾玉というのも、ポイント高し。
その後はガイドブックにあるカフェで休憩し、出雲市駅で土産を買って空港バスに乗り25分。
出雲縁結び空港というあざとい名前の空港で、二千円以上買うと八重垣神社に奉納される絵馬が貰えると、何から何まで神様頼みの神様尽くし。
それはそれでテーマパークのような楽しみ方もある。
行きは11時間かかったが、飛行機では1時間で帰京。時の流れが不思議だった。
もしこの旅行記録で山陰に興味をもたれたら、以下の4点に注意いただきたい。
①飛行機の乗り入れがすくないので、シーズンだと1ヶ月前からでも飛行機プランは予約出来ない可能性がある。
②バスや電車の本数が少ないので、最終に注意する。出来ればレンタカーをお薦めしたい…金銭的にも。または、周遊切符をうまく活用する。
③ホテルのプランに気をつけろ!(笑)
④当たるも八卦、当たらぬも八卦
さ、これから節約モードだ!