グダグダな三決が終わり、この大会の大目玉!
インテルナシオナルvsFCバルセロナの試合を続けて観戦した。
…しかしTV側も当初からこの展開を狙っているのなら、他の大陸の試合は入らないような気がする(大人の事情ゆえ仕方ないにしても)
いいじゃん、TOYOTAカップで。
試合全体としては、後半多少もたついてしまったが、インテルナシオナルの勝ちたい執念が伝わってくる良い試合だった。スター軍団も手を抜いているようには素人目には見えなかったし、人もボールも良く動く、普段マリノスのダラダラ試合を見慣れた自分には新鮮だった。
おお、サッカーは面白い!というような
三決でもクラブアメリカのトラップ技術一つとってもJレベルより上を行くように思えたし、決勝はスピードやボールの繋がりがJの次元と違った。
むしろ去年のバルサとも違った。これがシーズン中のバルセロナ、それを打ち負かす南米の勝者ということなのか!という発見だった。
いやいや、WOWOWで見るより面白い。
試合は大満足だった。むしろもっと長く見たかったので、このまま延長戦に流れないかと願ったほどだった。残念な事に叶わなかったが、予定したより早く終わったので、表彰式まで試合の余韻を楽しむ事ができた。
試合を違う角度から見ると。
奇しくもバルサ側にいるので、バルサ応援団&日本人のそばにいた。
大歓声、ロナウジーニョが現れると焚かれるフラッシュ、拍手…何か思い出す。
そうだ、マリノス対バルサの試合だ。全然すごくないプレーに大喜びして、試合の内容に関係ないとこで変なチャントしてた…。
あーイライラ!
イヤなこと思い出した。
CHEMISTRYがイメージソング歌っていたが、お客さんが乗り切れないのは、Jリーグと一緒。客層が違うな、さすがに。そんな事を感じた。
普段はガラガラな日産スタジアムがバルセロナユニフォームで満たされるのを見て、何故か非常に腹が立ったのは、マリノスのホームという意識が自分の中にあったからだったのか。
それともトリコロールで満たされる事のない歯がゆさか。
ホームもアウェイもないバルセロナほぼ一色のスタジアムの観客も、Jリーグとは違った。スペイン人らしいサポーターがスペイン語のチャントを歌っても口ずさむ事はほとんど無く、手拍子も無反応。
ただ敵味方関係なくゴールに近づけば「オオ~!」と声を上げ、チャントの「バルサ、バルサ、バ~ルサ!」だけは歌っていた。
スペイン語が分からない気持ちはよく理解できるが、そんなに好きならせめて手拍子ぐらいすれば良いのに。そう思いながら手拍子だけは盛大にする、騒がしいあくっまさんだった。
野次も声援も飛ばない、静かで変なスタジアムで見る美技の数々は、動物園で珍しい動物を見るような感じだった。
日スタ感覚(というよりも、生で見慣れた感覚)でいけば「あ、ライン割るクロスだな」「このコースは選手が追いつくな」というのは大体分かるのだが、それが他の観客とずれる違和感は、なんとももどかしかった。
レベルの高い試合をテレビで見るのもいいと思うが、生きているサッカーをスタジアムで見て、試合を肌で感じるというのも実はとても大切なんだと、自分は思う。
海外サッカーがハイレベルなのはよく分かるので、ローレベルと言ってくれていいから、Jリーグも時々見に来て欲しい。
そうすれば、もっと海外サッカーも楽しめると思う。そして、生で好きな海外クラブの試合を見る機会を得られたなら、今以上に生観戦の醍醐味を感じると思う。
バルセロナユニに囲まれたあくっまさんは、そんな事を思いながらスタジアムを後にした。