横スカッとジャンパーズ

徒然なる侭に、主にマリノスと日常をくっちゃべります。毒にも薬にもなりません!

3日坊主じゃないDeath!!

2007年03月27日 07時52分48秒 | アーチェリー
木曜日から毎日夜は人と会っていたので交更新は途絶えがちだったが、金曜以外は毎日漫画社労士を10ページずつ読んでいる、あくっまさん。

えらいじゃん、自分。
凄いじゃん、自分。

いっそ体重もここに書けば、毎日減るかもNe!
(公開処刑)

さて。
暖かくなって、ジムに行く気力が沸いてきた。
冬の間は2~3キロランニングぐらいでお茶を濁していたが、そろそろ本格的に運動をしようかと思う。
アーチェリーも試合が近い。


そう、アーチェリー。
そして、春。

それは、新歓!!


……はい、月の人の問題が浮上したと思った人。
正~解。


まず、ビラ。
女子大の新歓というのは、参加された方は分かると思うが、とにかく人が多い。
ホスト系、体育会系、文系。あらゆるタイプの男性が一年生を捕まえ、説明をしながらビラを配る。
去年もそれにフル参加し、自分の老いをまざまざと感じた。
そして今年もビラを配る。

だが、問題のビラ。
作らないと始まらない。
去年はOGと四年生が作ったが、今年は一年生がいる。


「去年のビラを参考に作ってね」



同期で主将だったKが言ったそうだ。
そしたら遅れて入ったSちゃんは自製のビラ、月の人は『去年のビラのイラストを切り抜いて貼り付けたビラ』を持ってきたらしく・・・。


彼女はたしなめ、丁寧にも「風船割りとかするから、こういうイラストを描いたり自分でやってね」と見本を示したそうだ。



そして翌週。
先輩OGのM先輩から夜中にメールが来た。


「なんだかおぞましいビラが送られてきたんだけど…あれ、Kちゃんが指示したの?」



FAXで送られたビラを見て、K絶句。
金曜日に夕飯を食べながら見たあくっまさん、爆笑。






あ「しょ、小学生が書いたような文字と風船(らしきもの)と弓(らしきもの)が描いてあるね…」
K「…しかも、殴り書きだよ」
あ「小学校の時、先生が『下手でも良いから丁寧に書こう』と言った意味が、今初めて分かった」
あ「こ、これ印刷するの?」
K「M先輩は水をこぼした事にして、Sちゃんのビラだけ印刷しようかと言っていたけど…無理だよね」
あ「小さいサイズで印刷するといって、周りのワケ分からんイラストを切り落とす案もあるよね」



漫画好きのアニメオタクなら、イラストの一つや二つ描けるようにしておけ…。
ひどかった。本当に酷かった。
何が酷いかって、「ビラさえ指示出してもマトモに出来ない月の人」だ。




今週末は、一ヵ月半ぶりに月の人とSちゃんの指導に行く。
その時、ビラ配りの練習もしようと思う。そうでないと、人見知りの激しい二人から入部しようなんて奇特な新一年生、いないだろうから。

そう、恐ろしい話だが、月の人はあと2週間で二年生だ!!







ちなみに。
兄に月の人のビラを見せた。

兄「あ~…」

感想は?

兄「やる気の無いビラだな。貰ったら捨てるだろ」



ご想像にお任せします。

チクチクするもの

2007年03月22日 19時12分12秒 | Weblog
今日は休み明けの仕事。
やる気はあまり起きなかったが、午後はセミナーだったのでそのままノーリターンをする事にした。
終業15分前に終わり、本当は急いで戻らないといけないのかと思うと、心がチクチク。

昨日は友人と六本木でのんびりウィンドウショッピング。パワーストーンを買ってみたり、肉体ではない心の回復に努めてみたり。
しかしお茶しながら出てくる話は、身の回りの人の悪口や愚痴ばかり。楽しい話が出来ない自分に、良心がチクチク。

でも、あんこ玉や芋羊羹で有名な舟和カフェには罪はない。美味しかったデザートをパチリ。


そして今日にまた話は進み。
ミロードのレストローズで結婚式用のワンピを衝動買い。二月の友人の結婚式と同じワンピは気恥ずかしいと思い立った。
女のお洒落はお金がかかるのだ!
毎回買い替えるのも身分不相応なので、心がチクチク。今月はもう一着カード払いをしたのを思いだし、さらに心がチクチク。

更衣室でお腹に湿疹が沢山できているのを発見。アクリルとポリエステルに反応したらしい。
優しい天然素材の下着に買い替えないといけないのを思い知らされる。
女のお肌の曲がり角は顔のシワだけではないのだ!
更なる出費が予想され、懐がヂクヂクッ!


昨日の愚痴会話の最中、月初めに、別の友人に会ったときの事を思い出す。
彼女は20万円近く払い、社労士を志す専門学校に週末通い始めたようだった。
クラブに追われ、いやクラブを言い訳にして勉強から逃避していた自分の弱い心がチクチク。

そうしたら友人ユキ嬢が助け舟。
ミクシイに勉強進行度合いを書いたらどうかと提案してきた。
じゃあ、君はほかの資格、自分は社労士のテキストで競争だ!



昨日14ページ、今日11ページ。
でも読んでいるのは漫画社労士。



そしてこれから一人で映画鑑賞。
一緒に見ませんかと誘われたが、一人でみたいから相手に嘘をつく。
やはり、良心がチクチク。

月の人の思考回路はショート寸前♪

2007年03月08日 00時16分07秒 | アーチェリー
【合宿三日目】

最終日は東京マラソンが行われた日だった。
生憎の雨でアーチェリーはできなかった。仕方が無いので室内で弓具テストをした。その模様は、以前にも書いたとおり。

その後、室内トレーニングジム施設があると聞いたので、あくっまさんとKとMちゃんとSちゃんで向かった。
特にこの二人は驚くほど腹筋が弱い。Sちゃんに至っては一度も出来ない。
その代わりに恐ろしいほど背筋がある。
Mちゃんも最初の頃は一度も出来ず、最近になってようやく、連続で十五回出来るようになったぐらい。
その改善として、ピンポイントで鍛えようと思ったのだ。

普段からジムで鍛えているあくっまさんはお茶の子さいさい、昔取った杵柄のKはそれでも人より体力はある。しかし現役である二人は、トレーニングマシーンでは女性の最低負荷をひぃひぃこなした。
ここであくっまさんはSちゃん、KはMちゃんとトレーニングマシーン巡りをした。

Sちゃんというのは、殆ど話さない子だ。Mちゃんの一方的なお喋りに、静かに笑って頷いている。よく言えば大人しい、悪く言えば積極性の無い子だった。
しかし二泊三日の合宿で、彼女も大分あくっまさんに話しかけるようになってきた。
体力が無い事をマイナスと捉えないようにと、あくっまさんも昔話をした。
「今、こうやって自分は体力もあるし運動しているでしょ。でも、小学校の時の体育の成績は1だったんだよ」
「ええ!?そうは見えませんです」
「本当だよ。大学生になるまで、体育の成績が一番悪かったんだから」
そんな話をしながら、彼女の柔軟性や背筋のあることを褒め、バランス良く筋力をつけると腰痛防止などに役立つんだよと、一緒に体を動かしながら話した。
そうしながら、彼女は少しずつ積極的に、自分からより負荷を掛けるようになった。

ぐるりとマシーンを一周して、最後に腹筋だけ鍛えようかという話になった時、Kが「もう終わりで良いかな」と言ってきた。
Mちゃんが肩が痛いと言ってきたらしい。
それは仕方ない、止めようと全員でジムから更衣室へ引き返した。その間に、Kはこっそりあくっまさんに言った。


ここでKの説明を少しすると。
現役時代のKは、穏やかな顔でより過酷なほうへと部員を導く人間だった。
練習中にみぞれが降ってきて、周りが帰りたい雰囲気になっても笑顔で、
「このラウンドだけやろう」
クラブの方針で揉めて、もう誰もこれ以上話し合いたくないというオーラを発していても、ニッコリ笑って、
「練習終わったらミーティングしようね」
良くも悪くも、主将として厳しいほうへと追い込むタイプだった。



こんなKの性格が変わるわけではなく、Mちゃんが少しでも楽そうに見えたなら、彼女はニコニコ元気な声で「じゃあ、もっと頑張ろうよ!」とこの合宿でも言っていた。
そしてこのトレーニングマシーン巡りでも、KはMちゃんが楽そうに腕を鍛えるマシーンを動かしているのに気付き、もっと負荷を掛けようと声をかけた。
しかしMちゃんは「いや、いいです」と答えたそうだ。
だがそんなので引き下がるKではない。より元気な声で「そんな事を言わずに、もっと頑張ろうよ!」と話すと、Mちゃんは渋々負荷を上げた。
終わると、Mちゃんは肩に手を添えながら言ったそうだ。
「あーあ、肩痛めちゃった」



Kはポツンと言った。
「普通、OGの前でそういう事言うかなあ……」
昔からOGが過干渉気味だったうちのクラブで、常に現役部員とOGとの矢面に立っていたKには信じられなかったのだろう。
だが、一般常識的には指導者にこんな事を言う後輩はいないと思われる。
あくっまさんも、掛ける言葉が無かった。



そして二泊三日の合宿も無事終わった。
翌日OGは仕事があるので、昼ごはんが打ち上げパーティだった。
と言っても、合宿施設のレストランで、大皿のパーティ料理を頼む事ぐらいだったが。
それでも合宿を終えた二人は満足そうだった。
あくっまさんもこの合宿を振り返り、社会人から学生へ戻って過ごした三日間の大切さをしみじみ感じた。
体操、エール、声出し、タイマーコール、ミーティング……。
自分はアーチェリーという競技自体は続けている。だが、それ以外はどれもこれも大学時代でしか味わう事ができなかった。
それを、自分達が全て企画し、二人に『合宿とは何か』を伝える為にやる事が出来た。
勿論、現役のときの合宿は七泊八泊したので物足りなさもある、しかし学生時代に帰り、アーチェリーやクラブの事だけを純粋に体感し、考える事の出来る三日間は、充実していた。


「じゃあ、打ち上げ始めようか」
M先輩はそう言うと、グラスを掲げた。あくっまさん達四人もそれに続いた。
しかし、M先輩はその時不意に動きを止めた。
「あれ、合宿打ち上げの時って、誰が乾杯の音頭を取ったんだっけ?」

M先輩は卒業して八年、あくっまさんとKも卒業して五年経つ。一瞬三人で考え込んだが、あくっまさんは答えた。
「確か、下級生にお疲れ様という意味で、上級生が全部打ち上げの準備をしたんですよね。それで、主将が『一年生お疲れ様~」と言って乾杯をしたような気がします」
「そうだったっけ、本当に色々忘れちゃったー!」
残念ながらあくっまさんの記憶も、実は大分ぼやけていた。全員で笑いながら、一呼吸間があった。
それは、KとM先輩が二人で目配せをした瞬間だったと思われた。二人とも主将経験者だったからだ。
あくっまさんはM先輩が自分より若いKに、乾杯の音頭を譲ったような気配を感じた。





しかし。
この時動いたのは。










Mちゃんだった。









彼女は一段とグラスを掲げて言った。









「それでは、『仮主将』として乾杯を取らせていただきます。先輩方ご指導ありがとうございました、Sちゃんお疲れ様でした……」















はぁああああ~~!?!?!?!?



な、なんだよ『仮主将』って?
てか、なんでお前が乾杯の音頭やろうと思うんだよ!?







「かんぱ~い♪」
「か……か、かんぱーぃ…」
ぎこちない「乾杯」が、Mちゃんの後に続いた。





先輩はその時のあくっまさんの顔を、こう語った。
「物凄く……面白い表情だった」と。
幸いな事に、mMちゃんは真横に並んだあくっまさんの表情の変化には、気付かなかったようだった。









この後、表面的には和やかな打ち上げパーティが始まった。
しかし、この打ち上げで二人は大きな決断を下さねばならなかった。
それは、「クラブを続けるか否か」だ。
もしこの非公認同好会という、過酷な状況を許してくれるのなら。我々は新歓を精一杯手伝う。
だがこの合宿やミーティングでクラブの厳しい環境を知った上で、続けないという結論を出したなら。
それはもはや当然だと思う、この打ち上げパーティが解散パーティになるだけだった。
M先輩は二人に聞いた。

「合宿最終日に結論を出してもらうというのは、この合宿中にも何度も言ったけど。二人の答えを聞かせてくれるかしら」

まずはSちゃんが答えた。
「初めて運動系のクラブに入って、最初は大変だと思ったけど、先輩達と一緒にいられて本当に楽しかった。だからクラブを続けたい」


その答えは、本当に嬉しかった。Mちゃんが続けた。

「私も今までこうやって先輩方とクラブを続けて来れて、楽しかったです。アーチェリーという競技もとても楽しいですし、新歓まで頑張っていこうと思います」



Mちゃんの言葉に、あくっまさんの中のMちゃん像がすっかり変わった。
人の進歩はそれこそ十人十色。
たとえどんなに手が掛かっても、それでも成長していく。
思えば4月の時より彼女はこれでも大分変わった。
あれだけ自分の時と比べないように戒めていたが、あくっまさん達は無意識のうちに比較していたのではなかったのか。




OG三人でニコニコ笑いあいながらお互いの顔を見やる。やはり、クラブが続くのは嬉しかった。
Kは相変わらずの笑顔のまま聞いた。
「ところで二人はどんな風に、続けるって事を話し合ったのかな」
Mちゃんは答えた。


「いえ、特に話し合っていませんけど」











はぁあああああああああーーーーー!?!?










その後のことは詳しく覚えていない。
楽しくご飯を食べ、合宿の感想を一人ずつ言ったときに、あくっまさんは非常に熱血宣言をしたらしい。
だが、自分の言葉があまり思い出せない。
パーティ終了。









合宿翌日、KからM先輩とあくっまさんへ、メールが来た。





~~~~~~~~~~~~~~~

合宿おつかれさまでした。M先輩とあくっまちゃんは三日間でかなりのお疲れだったと思います
昨日の帰りMちゃんと中央線がいっしょでした。で、そのときのやりとりを少しお知らせします。

K「Sちゃんとは続けることについてやっぱり特に話し合いをしなかったの?」
M『ええ。合宿楽しそうでしたから聞くまでもないかなと思って。それに学生課にいったあとも練習きていましたし』
K「…(めちゃくちゃ一方的な思い込みだよ)。これからは二人でクラブを運営してくんだから、私たちとしては、このことについても二人でちゃんと話し合ってほしかったな」
M「ああ…そうですね』
K「そういえば、合宿中にSちゃんの新しい一面はなにか発見できた?」
M『ええ』
K「おお、そうなんだ!どういうところ?」
M『彼女、意外と読書家なんですよ。マリーアントワネット読んでました』
K「え、そうなんだ。(聞きたかったのはそういうことじゃないんだけど…)ちなみにMちゃんはそのとき何してたの?」
M『エンタの神様とニュースみてました』
K「…」
この二人、不安で仕方ないです。

~~~~~~~~~~~~~~~~


あくっまさんも、不安で仕方が無いです。

月の人の光に導かれ♪

2007年03月07日 11時54分30秒 | アーチェリー
ここ数日、低気圧と試合の疲れが重なり、腰痛が酷いあくっまさん。
兄と一方通行な口喧嘩をしたり、チーズケーキが膨らまなかったり。
しかし最も悩ませているのは、件の一年生、Mちゃんだ。


部費会計簿とOG会計簿を開きながら思い出す、Mちゃんの所業の数々。
今では記憶が蒸化されて、主だったものしか覚えていない。
書くかどうか数日考えてみたが、人間観察ネタ帳のつもりで書いてみる事にした。
もはや、悟りの極致のあくっまさん。


一日目は既に書いたので、割愛。

【合宿二日目】
午前はぴかてふ坊の母校が射場を貸し切っていたので、新歓についての説明をした。
その時、我々は非公認サークルとして活動するので、新歓のビラを配る為に予め大学へ提出する決まりになっている事を話した。

同期K「だから二人には、2月28日までに目白校舎へビラの提出をしてもらいたいの」
Mちゃん「わかりました、Sちゃん28日に出しに行こうか」
先輩M「…最終日は心配だから、もう少し早めに行った方がいいんじゃないかな」
Mちゃん「わかりました。Sちゃん27日の11時に目白キャンパスで集合して、お昼を食べたらビラを提出して、1時に別れよう」
あ「え、それでいいのSちゃ……」
Mちゃん「だってそうじゃないと私のバイトに間に合わないし!」

…なんだってー!
そ、そんな自分勝手な理由かいな。
先輩の「別に二人一緒に行かなくてもいいんだよ」の一言で、Mちゃんは一人で目白に行ったそうだ。



その日の午後。
一年生二人に体操とストレッチの声出しをしてもらうことにした。
あと2ヶ月で新一年生が入ってくる(かもしれない)のだから、一通りは出来るようになって貰うためだ。
まず先に入部しているMちゃんに体操をやってもらった。
あ「分からなかったら、周りの人を見てやっていいからね」
Mちゃん、真正面にいるあくっまさんを注視。
今まで何度「体操は左から」と説明しても、人を鏡のように真似るから、右から。
この日も当然右から。
あくっまさんが会社の体操と混じって一人だけ間違えると、当然間違える。
あ「右からじゃなくて左からだよ!」
その日も何度となく言っても、次の動きは右から。
注意される度にゲラゲラ笑っていた。
この様子は以前も書いたとおり。
その後も体操は、全く直らなかった。

Sちゃんのストレッチは一人で思い出しながら多少間違えては他の人に注意され、慌てて直すという、今までよく見た一年生の動きだった。


疲れが溜まる体操を終えて。
射場の公開練習に、クラブ全員で参加した。
OGの中にも久しぶりにベアボウでアーチェリーを触る人もいて、楽しそうだった。勿論一年生二人の指導はしっかりついている。
あくっまさんも一日目は二人に合わせて18メートルしか射てなかったので、30メートルや50メートルを少し射ってみた。
そんな中、Sちゃんは初日と比べて射形が大分直ってきた。やはり最近始めたばかりだから、伸びが早い。
Mちゃんと比べて体力もあるので尚更だ。
それをみてMちゃんも焦っているようで、やたら本数を射つ。しかし畳の縁のあたりまで外す。
サイト(照準)を動かした方がいいんじゃないかというと、「そうですね」と彼女は答えて、メモリを確認せず適当にサイトを動かした。
それを見た瞬間、あくっまさんの中で何かがキレてしまった…。

「あのさー、今何にも見ずにやったでしょ。最初の位置に戻してみてよ!」
当然戻すことの出来ないMちゃん。
「今まで私たちがどうやってサイトを動かすか見ていたでしょ。どうしてもっと大切に扱わないの、これじゃあサイトがおかしかったのか、自分の射がおかしかったのかわからないじゃん。どうするつもりなのよ!もっと真面目に自分の射と向き合ってよ」
凍りつくMちゃん。怒りが止まらないあくっまさん。
広い射場、薄曇の冷たい空気。バラバラの矢。
めちゃくちゃなサイト。



先輩の心配そうな視線に気づき、公開練習でたくさん人がいるのを思い出し、あくっまさんは説教を止めた。とりあえず前にあったであろう位置から少しサイトを動かし、Mちゃんに射たせた。
的に当たり、Mちゃんはそのまま射を続けた。

そして練習も終わり、体操とストレッチとトレーニングをやった後、筋トレをした。
筋トレ指示も一年生にやってもらう事にした。一年生の指示どおりOG四名が筋トレ参加をすることになった。
心配だったが在籍が長いMちゃんに、筋トレをやってもらった。

あ「じゃあ、最初は何をするんですか」

Mちゃんは動かない。あくっまさんをすがるような目で見る。どうやら覚えていないらしい。
しかし、「何か覚えていません」とも「教えてください」とも言わない。
彼女は「腹筋」と答えた。
勿論、答えは違う。

Sちゃんが腕立てのポーズをして、注意を促す。それに気づいたMちゃんは、ようやく腕立てポーズをした。
だが筋トレで腕立ては二種類ある。

あ「そう、腕立てだね。じゃあどんな腕立て?」

Mちゃんは「えーと」しか言わない。
15秒ごとに四回、計一分間腕を曲げる腕立てだったので、あくっまさんは「15秒毎の腕立てだよ」と助け舟を出した。
Mちゃんは「ああ、そうだ。15秒の腕立て。よーいはじめ!」と言った。しかし、ストップウォッチを全く見えない位置に適当に置く。どうやってストップウォッチを見るの?と尋ねてようやく彼女は自分の目の前にストップウォッチを置いた。
そして15秒が立ち、彼女が合図をする。続いて腕を曲げるOG。また時が過ぎる。しかし、いつまで経っても30秒はこない。
あくっまさんは腕と声を震わせながら聞いた。
「いつになったら、30秒は来るの?」
Mちゃんは、「あっ」と答えた。
彼女は『15秒の腕立て』と言われて15秒の時しか合図を出さなかった。それ以降は合図しなくてもいいと思ったのだろうか。
違う、とあくっまさんは思っている。
『15秒の腕立て』と言われたから15秒に合図を出したのは合っていると思うが、今まであくっまさんは、何十回とその続きの「30秒、45秒、ラスト60秒」を合図してきた。
ようするに、彼女は今までの筋トレの流れを全く覚えていなかったのだ。

腕がしびれたOG(彼女より10歳以上年上)が「ちょっと、本当に疲れたんだけどいつ終わるの~!」と冗談っぽく言うと、Mちゃんはゲラゲラ笑った。
そして笑いながら、30秒は訪れない。
OGの先輩に迷惑を掛けているのがわからないのかと、結局あくっまさんはMちゃんに「30秒、45秒、一分で合図して!」と怒って言った。
それをツッコミと受け取ったらしく、更に楽しそうに笑うMちゃん。
こうして、二分近く続く腕立てが終わった。


しかし筋トレはまだ続く。
次は何だと答えると、「腹筋、背筋」と答えるMちゃん。
とりあえず記憶に残っている筋トレを口にしているらしいが、これは合っている。あくっまさんは同期のKと腹筋をした。
ちなみにうちの大学の腹筋は、昔は頭を掌で抱え込むようなポーズだった。しかしそうやって無理矢理頭を掴むと、丸まった首を痛めてしまうとスポーツジムのトレーナーに言われたので、それからは耳たぶに手をそっと添えるポーズでやっている。
勿論MちゃんSちゃんには、手を耳たぶに添えるポーズで教えていた。

だが、Mちゃんは毎週手を頭にやって、首を丸める。今回もそうだった。
あくっま「Mちゃん、それでいいの?」
不思議そうな顔をするMちゃん。
あくっま「頭で抱え込んだら首を痛めるから、手は耳にやるんでしょ」
Mちゃんは納得したような顔をして、掌で耳を塞ぐポーズをした。
子どもが『聞こえな~い!』とやるような形だ。
あくっまさんは「違うでしょ、耳たぶに添えるんでしょ!」と少し怒鳴る。するとMちゃんは、耳たぶを思いっきり掴んで下に引っ張った。

あくっまさんは「違うでしょ、こうでしょ!!」と本格的に怒鳴って、見本を見せる。Mちゃんはあくっまさんの怒鳴り声をツッコミと受け取ったのか、面白そうにゲラゲラ笑った。
他のOGの先輩は「本当にMちゃんは面白い人だね・・・」と呆れたような笑い声を立てた、それを聞いてMちゃんは尚更笑った。

だがあくっまさんは知っている。この合宿の前々週に指導した時も、Mちゃんは全く同じ工程の腹筋ポーズをしだのだ。


一事が万事、こんな調子だった。
凍りつくか、笑うか。





その日の夜のミーティング中、途中でお菓子を摘みながら正座を崩し、リラックスして話し合うシーンがあった。その時、彼女はOGがいる中で自然と立膝をつきながら、肘を突いてポリポリとお菓子を食べだした。
あくっまさんは、かなり激しい調子で「立膝はやめなさい、立膝は!!!!」と怒鳴った。
すると彼女は凍りつき、立膝をやめた。








書きながら思った。
なんだか自分が意地の悪い小姑になった気分だ。

二日酔いアーチャー

2007年03月04日 22時51分09秒 | Weblog
今日は都民大会予選会という事で、朝の九時半に近所の射場へ行った。そこでSHの試合に参加したのだが、試合後に前の会社の友人と飲んだので、二日酔い…(-_-;)
「頭が痛いよー!」
と言っていたら、仲良くしてもらっているSさんに「二日酔いになる前に吐いてこい!」と言われた…。
KO式の飲み方なのだろうか。
二日酔いと射形をチェンジ中の為、本当にひどい点だった。嗚呼。




そうそう。
合宿でのMちゃんの行動より先に、昨日のMちゃんが起こした出来事。

その1.遅刻
連絡は一年生のSちゃんのみ。理由を聞いたら、「自転車が遅れたから」

その2.部員紹介
Mちゃんと一度だけ顔を合わせたことのある、初めて指導にきた一つ後輩Kに自己紹介をするとき、何故かSちゃんを「11月に入ったもので…」と先輩面で彼女が紹介。

その3.弓の組立
また弓を組立方を間違える。今度は逆弦。
逆弦とは文字通り、弦の上下を逆さまに張ってしまう事。暴発する危険はないが、注意してやればそんな事はしない。
気付いた指導者の同期Kが「張り直して!」と命じたので、Mちゃんが張り直すと、また逆弦…。

その4.忘れ物
新歓用ビラの原案を家に忘れる。

その5.バイト
新歓の日に一年生の健康診断受付のバイトを入れる。




もう。
もう…もうもうもうっ!キー!!!



自転車が遅れるという意味がわからない。お前が漕がないから前に進まないんじゃろうがー!

10月から再開して一ヶ月しか違わないのに、先輩風ふかす理由がわからない。

忘れ物と弓の組立は論外。

バイトは…いくら午前で終わって新歓は午後とはいえ、「一年生たくさん入れる為に頑張ろうね、Sちゃんo(^o^)o」と言っていたくせに、当日の準備はするつもりはないのだろうか。
しかも事前に誰へも相談していない。
「始まる前にも準備諸々あるし、二人が主体で今度の新歓は頑張るといったけど、結局私たちOGに何でもやらせるつもりなんだよね…」と言ってやりたい。
いや、多分言う。




試合の合間に全日監査もやっているSさんとも話していたのだが、最近の学生は先の事を予想しないで昔の制度を壊すことが多いそうで(新役無くしたりとか)…そんな風潮に乗ってか、Mちゃんもあまり物事がどうなるか考えないで行動する事が多いようだ。

えてして学生とは革新が好きな生き物だが。

ちなみに恥を忍んでMちゃんをどうやって指導したらいいか聞いたら、「そいつ若年性アルツハイマーじゃないか?」 と言われた。


別の時に大学のゼミの友人に、「後輩にどう接したらいいかわからない」と嘆いたら、以下のような仮説を唱えた。


『Mちゃんというのは、昔、竹取の翁ありけり…で有名な「竹取物語」に出てくる月の人なのではないか。月の人だから毎晩月の衣に着替えて、地上での記憶を忘れているんだ…と』


なるほど~。




…て!Σ( ̄□ ̄;)

宇宙人と弓を通してコミュニケーションを取っていたのか?


それからは同期先輩間の間で、Mちゃんは「月の人」と呼ばれるようになった。
月の人の指導方法をその後色々なアーチャーに聞いたが、国体代表レベルの猛者にもわからないらしい。



…あいつ、(違う意味で)桁違いだぜ!






…泣きたい。

東京インドアオープン大会

2007年03月03日 12時22分54秒 | Weblog
クラブでごたごたしていたが、今日は書くのも指導もお休みして。
東京インドアオープンに出場!

それもこれも、指導したくないがために入れた予定だけれども。
出るからには、目指せ完射!(笑)
…480点ぐらいできたらいいなあ~(曖昧な目標)

ちなみに駒沢体育館には各アーチェリーショップのブースもある。大学時代から通っているエンゼルで、あくっまさんはタブを購入。顔なじみとも会えたのが、ちょっと嬉しい。
ついでに弓価格表をもらう。
……高っΣ( ̄□ ̄;)


さ、試合頑張るぞっ!